「alive」

レム

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第六章【真実】

第9話【狂眼】

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キリカ、アグナム、ゼストが戦闘を終える中、ハーリィと玖炉は最上階へと足を踏み入れていた。

ハーリィ「恐らくこの扉の奥に…アイオーンはいます…」

玖炉「いよいよ最後か…」

その扉の向こうから肌身に感じる殺気で、先程から足の震えが止まらない。

玖炉「はは…やばいな…震えが…」

ハーリィ「玖炉」

ぽん、と玖炉の肩に手をおく

ハーリィ「大丈夫です、行きましょう」

いつもと同じ変わらない微笑みをハーリィは見せた。

玖炉「ハーリィ…………そうだね、行こう。」

すくんで動かなかった足が、今は何ともない。
ハーリィの冷静さが玖炉の不安、恐怖を取り除いた。
そして扉に二人で手をあて、開く。

玖炉「…………」

中から冷気が流れだし、玖炉達を包む。

「ようこそ、最上階へ」

聞き覚えがある男の声、赤いカーペットが奥の玉座まで敷かれており、その玉座に座る者こそ

アイオーン「俺の部下を退け、よくここまで辿り着いたな…とりあえず褒めておこうか」

ハーリィ「アイオーン、今こそ貴方と決着をつけにきました」

アイオーン「ふっ……いいだろう未来の結果は俺の目に既に描かれているがな」

アイオーンの目が不気味に赤く光る。

玖炉「ハーリィ」

ハーリィ「…………はい、玖炉、どうぞ命令を」

玖炉「奴を…アイオーンを……倒してくれ」

ハーリィ「了解致しました。」

ハーリィは槍を構え、アイオーンに切っ先を向ける。

アイオーン「愚かな奴等よ…ただでは死なさぬぞ…死より恐ろしい恐怖を教えてやろう…」

アイオーンは玉座から立ち上がり手に闇のオーラが纏われ、剣が現れた。

アイオーン「ゆくぞ」

ハーリィ「………!!」

最後の戦闘が始まった。
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