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第三章
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やがて昼が近くなり――
ターナップが作った竈に水を張った鍋を置いたラディッシュは、根菜類を全て極薄にスライスして投入。
竈に火を入れ、鍋がひと煮立ちした所で、火の点いた薪を遠ざけ火力を弱め、国境の町や村で手に入れた「醤油の様な調味料」や「砂糖の様な甘味料」を加え、その傍らで米に似た穀物を炊いていると、
『何やら良い香りがしますですわね♪』
ドロプウォートたち女性陣が「狩り」と「解体」を終えて帰って来て、
「お疲れ様ぁ♪」
彼女たちから「柵取りにした肉の塊」を笑顔で受け取ったラディッシュは、その肉をも極々薄くスライス。
向こうが透けて見えそうな薄さに「肉好き国民代表プルプレア」は、
「そんなに薄いと、食った気がしないんじゃないのかぁ?」
不満を口にしたが、笑顔のラディッシュは鍋の火を強める事も無く、
「薄くしないと、食感が(多分)ゴワゴワになるからぁ♪」
そのまま投入。
すると今度は「激しく腹を下した経験」を持つハクサンが、
「そ、そんな弱火だとぉお腹を下すよぉ?!」
自業自得であったとは言え、手酷く苦しんだのを思い返して青い顔をしたが、
「大丈夫だよ♪」
ラディッシュはまたも笑顔で、
「お肉は新鮮だし、万が一を考えて「菌が付きやすい外側」は削り落としたし、じっくり長めに、ゆっくり煮込むから♪ それに強火にかけちゃうと、肉が固くなっちゃうからね」
((((((…………))))))
半信半疑、のドロプウォート達。
鍋の中でクツクツ音を立てる「未知の肉料理」を見つめていると、ラディッシュがおもむろに、手製の木製レードル(お玉)で汁をひとすくい。
味を確認したうえで、各種調味料をほんの少しずつ加えて微調整し、再度味を確認すると、
「うん。良いかもぉ♪」
お椀に、炊き上がった穀物を盛り、上からスライスした肉の入った根菜汁をかけ、
『完成ぇえぇ!』
周囲に漂う、旨味を纏った湯気に、
「「「「「「おぉおぉ~~~♪」」」」」」
感嘆が上がった。
「ウマそうっスねぇ、兄貴ぃ♪」
「美味しそうなのでぇすぅ♪」
ターナップとパストリスが身を乗り出し、両眼をキラキラと輝かせたニプルが食い入る様に料理を見つめながら、
「コイツはぁ何て料理なのさぁ♪」
香りだけで器ごと食いつきそうな笑顔に、
「え? えと……」
答に困ったラディッシュは困惑笑顔で、
「ね、ねぇ、ハクさぁん」
「ん?」
「これ、何て料理? 多分あっち(※地球)の料理だと思うんだけどぉ?」
問われたハクサンは、
「うぅ~ん、牛丼っぽいかなぁ~? 使ってる肉が牛(ぎゅう)じゃないけどさぁ」
首を傾げると、
「へぇ~「ギュウ」って言う肉があるんだぁ♪」
記憶が無い故の、余所ごとの様な物言いの感心に、
「いや、そぅじゃなくぅ……」
説明に詰まるハクサン。
なんと説明すれば良いのか悩んでいると、彼に地球時代の記憶が無いのを知らないプルプレアが他意無く、
「何で知らないんだ? ラディッシュの世界の話だろ???」
(((((!)))))
気マズそうな顔を見合わせるドロプウォート達。
しかし当の本人はあっけらかんと、
「僕には、その記憶が無いんだ♪」
「なっ!?」
ギョッとするプルプレア。
まるで不幸に見舞われた親族の身を案ずるかの如き表情に、顔色を一変させ、
「事故なのか! それとも誰かに消されたのか!」
親身に気遣う素振りを見せると、彼は申し訳なさそうな照れ笑いで、
「消してって、多分、僕がラミィ……ラミウムに頼んだんだぁ」
「…………」
平然と言ってのけたその姿に、むしろ掛ける言葉が見つけられないプルプレア。
一語一句、顔色を窺いながら、
「その……辛くは……ないのか……?」
すると彼は、顔色の「かの字」も変えずに、
「同じ事を前にも聞かれたんだけどぉ……」
口元に微かな笑みさえ浮かべ、
「「僕が頼んで消してもらった」って言う事は、多分「そう言う事」なんじゃないかなって思ってる」
消したいほどの記憶があった可能性を示唆すると、プルプレアはそれ以上の追及は無粋と思い留まり、
「そうか……」
小さく頷き、
「せっかくの飯が冷めちまうな!」
ラディッシュが手にする「牛丼もどき」を笑顔で横取り、
「腹が減っては何とやらぁだ!」
豪快に掻っ込み、
『カァ! 相変わらずウメェー!』
咆哮を上げ、それが気遣いを交えた感想であるのが分かるラディッシュは、プルプレアの優しさを嬉しく思いながらも、あえてその事には触れず、
「それは良かった♪」
満面の笑顔で、
「僕たちも食べよぅ」
全員に盛って手渡し、昼食にした。
ターナップが作った竈に水を張った鍋を置いたラディッシュは、根菜類を全て極薄にスライスして投入。
竈に火を入れ、鍋がひと煮立ちした所で、火の点いた薪を遠ざけ火力を弱め、国境の町や村で手に入れた「醤油の様な調味料」や「砂糖の様な甘味料」を加え、その傍らで米に似た穀物を炊いていると、
『何やら良い香りがしますですわね♪』
ドロプウォートたち女性陣が「狩り」と「解体」を終えて帰って来て、
「お疲れ様ぁ♪」
彼女たちから「柵取りにした肉の塊」を笑顔で受け取ったラディッシュは、その肉をも極々薄くスライス。
向こうが透けて見えそうな薄さに「肉好き国民代表プルプレア」は、
「そんなに薄いと、食った気がしないんじゃないのかぁ?」
不満を口にしたが、笑顔のラディッシュは鍋の火を強める事も無く、
「薄くしないと、食感が(多分)ゴワゴワになるからぁ♪」
そのまま投入。
すると今度は「激しく腹を下した経験」を持つハクサンが、
「そ、そんな弱火だとぉお腹を下すよぉ?!」
自業自得であったとは言え、手酷く苦しんだのを思い返して青い顔をしたが、
「大丈夫だよ♪」
ラディッシュはまたも笑顔で、
「お肉は新鮮だし、万が一を考えて「菌が付きやすい外側」は削り落としたし、じっくり長めに、ゆっくり煮込むから♪ それに強火にかけちゃうと、肉が固くなっちゃうからね」
((((((…………))))))
半信半疑、のドロプウォート達。
鍋の中でクツクツ音を立てる「未知の肉料理」を見つめていると、ラディッシュがおもむろに、手製の木製レードル(お玉)で汁をひとすくい。
味を確認したうえで、各種調味料をほんの少しずつ加えて微調整し、再度味を確認すると、
「うん。良いかもぉ♪」
お椀に、炊き上がった穀物を盛り、上からスライスした肉の入った根菜汁をかけ、
『完成ぇえぇ!』
周囲に漂う、旨味を纏った湯気に、
「「「「「「おぉおぉ~~~♪」」」」」」
感嘆が上がった。
「ウマそうっスねぇ、兄貴ぃ♪」
「美味しそうなのでぇすぅ♪」
ターナップとパストリスが身を乗り出し、両眼をキラキラと輝かせたニプルが食い入る様に料理を見つめながら、
「コイツはぁ何て料理なのさぁ♪」
香りだけで器ごと食いつきそうな笑顔に、
「え? えと……」
答に困ったラディッシュは困惑笑顔で、
「ね、ねぇ、ハクさぁん」
「ん?」
「これ、何て料理? 多分あっち(※地球)の料理だと思うんだけどぉ?」
問われたハクサンは、
「うぅ~ん、牛丼っぽいかなぁ~? 使ってる肉が牛(ぎゅう)じゃないけどさぁ」
首を傾げると、
「へぇ~「ギュウ」って言う肉があるんだぁ♪」
記憶が無い故の、余所ごとの様な物言いの感心に、
「いや、そぅじゃなくぅ……」
説明に詰まるハクサン。
なんと説明すれば良いのか悩んでいると、彼に地球時代の記憶が無いのを知らないプルプレアが他意無く、
「何で知らないんだ? ラディッシュの世界の話だろ???」
(((((!)))))
気マズそうな顔を見合わせるドロプウォート達。
しかし当の本人はあっけらかんと、
「僕には、その記憶が無いんだ♪」
「なっ!?」
ギョッとするプルプレア。
まるで不幸に見舞われた親族の身を案ずるかの如き表情に、顔色を一変させ、
「事故なのか! それとも誰かに消されたのか!」
親身に気遣う素振りを見せると、彼は申し訳なさそうな照れ笑いで、
「消してって、多分、僕がラミィ……ラミウムに頼んだんだぁ」
「…………」
平然と言ってのけたその姿に、むしろ掛ける言葉が見つけられないプルプレア。
一語一句、顔色を窺いながら、
「その……辛くは……ないのか……?」
すると彼は、顔色の「かの字」も変えずに、
「同じ事を前にも聞かれたんだけどぉ……」
口元に微かな笑みさえ浮かべ、
「「僕が頼んで消してもらった」って言う事は、多分「そう言う事」なんじゃないかなって思ってる」
消したいほどの記憶があった可能性を示唆すると、プルプレアはそれ以上の追及は無粋と思い留まり、
「そうか……」
小さく頷き、
「せっかくの飯が冷めちまうな!」
ラディッシュが手にする「牛丼もどき」を笑顔で横取り、
「腹が減っては何とやらぁだ!」
豪快に掻っ込み、
『カァ! 相変わらずウメェー!』
咆哮を上げ、それが気遣いを交えた感想であるのが分かるラディッシュは、プルプレアの優しさを嬉しく思いながらも、あえてその事には触れず、
「それは良かった♪」
満面の笑顔で、
「僕たちも食べよぅ」
全員に盛って手渡し、昼食にした。
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