273 / 898
第四章
4-47
しおりを挟む
ラディッシュとドロプウォートが語る感想を忘れるほど見入っていると、サジタリアがグラン・ディフロイスに小声で、
(何故に天世の剣である「天流虚空丸」の方を渡さぬ?)
(ん?)
(ワレは地世の者で、其奴(ラディッシュ)は百人の天世人に、)
(ホント、そんなの決まってるじゃないかぁ)
(?)
(だって、その方が面白そうじゃない?)
(な?!)
(百人の天世人(仮)に「地世の剣」を握らせるなんて、何が起きるかさ♪)
危機的状況中でも「己の嗜好」を優先させる、揺るがぬグラン・ディフロイスの癖(へき)に、
(ワレと言うヤツは……)
小さく苦笑するサジタリア。
そうこうしている間に、
『待たせちゃってゴメンねぇ♪』
天獣化は完了し、獣の大口をニヤリと歪めて笑い見下ろす、妖狐ハクサン。
彼にとっての「正常な自我」があるのは明らかで、
((言動が変わらない?!))
ラディッシュとドロプウォートが驚きを隠せずに居ると、
「やれやれ、そんなに驚かないでもらえるかなぁ~」
呆れ笑いながら、
「下等な合成獣化と一緒にしないでもらえるかぁい? それに「自我を持った獣化」なんて、目にするのは初めてじゃないでしょ?!」
「「!」」
ハッとする二人。
思い出されたのは、黒狼パトリニアとケンタウロス達。
そんな問答のさ中、しびれを切らしたサジタリアが、
『話はそこまでだ! 行くぞ!』
先陣切って駆け出し、
「ホント、指図しないでもらえるかなぁ、先輩ぃ♪」
続けて駆け出すグラン・ディフロイスの背に、
「私達も行きますわよ、ラディ!」
ドロプウォートも駆け出し、
「う、うん!」
ラディッシュも釣られる様に駆け出すと、
(誓約のチカラは……まだ残ってる!)
自身が剣豪たちと並び立ち、戦える状態であるのを確認しつつ、先行するドロプウォートの背をチラリと見て、
(でも……)
頬に残る彼女の唇のほのかな温もりに、
(ちょっと惜しかった気もするかなぁ)
御預けになったのを残念に思ったりもしたが、
(それより……)
右手から伝わる地流閻魔丸の底知れぬ、「得体の知れないチカラ」に息を呑んだ。
油断していると意識丸ごと持って行かれそうな、緊張感を伴った、恐怖さえ感じる畏怖。
しかし時は、彼に「新たな相棒と馴染む時間」など与えてくれず、サジタリアの気迫の籠もった、
『天世に仇なすハクサァン覚悟せよォ!』
大上段からの一刀により開戦の火ぶたは切って落とされ、豪腕から放たれた一刀は、
ガァキィィィン!
彼の身に届く以前に、部分的に生成された「隔絶」により進攻を阻まれ、
「小癪なァ!」
ギィキィイイィン!
弾き返され、波状的に続くグラン・ディフロイス、ドロプウォート、ラディッシュさえも、誰一人として「身動き一つしていない妖狐ハクサン」の身に、刃を突き立てる事は出来なかった。
その様な中にあっても、幸運な発見も。
それは彼が「隔絶」により全身を別次元に隠し、一切の攻撃を受け付けない状態になってはいなかった事。
先のラディッシュの攻撃により、体ごと「隔絶」で覆うのは危険と判断したのか、攻撃を受けそうな部位にのみ、瞬時に「隔絶」を生成して防いでいたのであった。
つまりは、ラディッシュ以外の誰でも、ダメージを与える事が可能な状態となっていたのである。
付け入るスキを見出し、僅かな希望の光を見る四人。
しかし、そんな事は妖狐ハクサンも先刻承知済み。
時に一斉に攻撃を仕掛け、時にタイミングをずらし、ランダムな波状攻撃を休みなく加えるラディッシュ達であったが、四人の放った斬撃は彼の鉄壁な「部分隔絶の防御」により、遠近、天技の使用不使用に関わらず、その身に一切届く事は無かった。
ダメージを与えられそうな状況にありながら、与えられないもどかしさに、
「クッ!」
鬼瓦の眉間に、深いシワを寄せるカリステジア。
苛立ち露わ、
「的は肥大化したにもかかわらず、なんと煩わしきはヤツの天技「隔絶」なるかァ!」
そうなれば当然、期待が集まるのは「ラディッシュのチカラ」であったが、彼には彼で、隔絶を打ち破るほどのチカラを行使する訳にはいかない理由があった。
それは、
(今度、加減を間違えたらハクさんを止める以前に城が崩れて、上で戦ってるパストさん達も含めたみんなを、生き埋めにするかも知れない……)
そう思ってしまうと怖くなり、余計にチカラを発揮出来なくなり、必勝策を欠いた四人の「攻め手」は、次第に単調な攻撃と化して行った。
すると四人の「手詰まり感」に妖狐ハクサンは退屈を覚え、
(もぅ十分かぁ~)
飽き飽きした様子で、
『そろそろぼくぅからも攻撃させてもらうよん♪』
天技の詠唱無しに、自身の周囲に幾つかの立方体を出現させ、
「「「「!?」」」」
緊迫の度合いを増すラディッシュ達に目掛けて飛ばした。
しかし、
「「「「え?」」」」
その速度は一般の新兵でも易々かわせると思えるほど遅く、ドロプウォートは仕返しの意味合いを含め、
(この様な鈍足など、ハクサン目掛けて弾き返してしまえば良いのですわ!)
野球で言うところの「ピッチャー返し」の様に、妖狐ハクサンに打ち返そうとした。
するとサジタリアが第六感的危機から、
(イカァン!)
鬼瓦の血相を変え、
『触れてはならァぬ、馬鹿者がァアァ!』
その、あまりの剣幕に、
「!」
咄嗟に身を翻して「謎の立方体」を避けるドロプウォート。
それは壁に接触するなり、
ボコォッ!
壁の一部を削り取り、
「「「「ッ!」」」」
否、削り取ったと言うよりも、接触した部分を空間ごと消え去った。
(何故に天世の剣である「天流虚空丸」の方を渡さぬ?)
(ん?)
(ワレは地世の者で、其奴(ラディッシュ)は百人の天世人に、)
(ホント、そんなの決まってるじゃないかぁ)
(?)
(だって、その方が面白そうじゃない?)
(な?!)
(百人の天世人(仮)に「地世の剣」を握らせるなんて、何が起きるかさ♪)
危機的状況中でも「己の嗜好」を優先させる、揺るがぬグラン・ディフロイスの癖(へき)に、
(ワレと言うヤツは……)
小さく苦笑するサジタリア。
そうこうしている間に、
『待たせちゃってゴメンねぇ♪』
天獣化は完了し、獣の大口をニヤリと歪めて笑い見下ろす、妖狐ハクサン。
彼にとっての「正常な自我」があるのは明らかで、
((言動が変わらない?!))
ラディッシュとドロプウォートが驚きを隠せずに居ると、
「やれやれ、そんなに驚かないでもらえるかなぁ~」
呆れ笑いながら、
「下等な合成獣化と一緒にしないでもらえるかぁい? それに「自我を持った獣化」なんて、目にするのは初めてじゃないでしょ?!」
「「!」」
ハッとする二人。
思い出されたのは、黒狼パトリニアとケンタウロス達。
そんな問答のさ中、しびれを切らしたサジタリアが、
『話はそこまでだ! 行くぞ!』
先陣切って駆け出し、
「ホント、指図しないでもらえるかなぁ、先輩ぃ♪」
続けて駆け出すグラン・ディフロイスの背に、
「私達も行きますわよ、ラディ!」
ドロプウォートも駆け出し、
「う、うん!」
ラディッシュも釣られる様に駆け出すと、
(誓約のチカラは……まだ残ってる!)
自身が剣豪たちと並び立ち、戦える状態であるのを確認しつつ、先行するドロプウォートの背をチラリと見て、
(でも……)
頬に残る彼女の唇のほのかな温もりに、
(ちょっと惜しかった気もするかなぁ)
御預けになったのを残念に思ったりもしたが、
(それより……)
右手から伝わる地流閻魔丸の底知れぬ、「得体の知れないチカラ」に息を呑んだ。
油断していると意識丸ごと持って行かれそうな、緊張感を伴った、恐怖さえ感じる畏怖。
しかし時は、彼に「新たな相棒と馴染む時間」など与えてくれず、サジタリアの気迫の籠もった、
『天世に仇なすハクサァン覚悟せよォ!』
大上段からの一刀により開戦の火ぶたは切って落とされ、豪腕から放たれた一刀は、
ガァキィィィン!
彼の身に届く以前に、部分的に生成された「隔絶」により進攻を阻まれ、
「小癪なァ!」
ギィキィイイィン!
弾き返され、波状的に続くグラン・ディフロイス、ドロプウォート、ラディッシュさえも、誰一人として「身動き一つしていない妖狐ハクサン」の身に、刃を突き立てる事は出来なかった。
その様な中にあっても、幸運な発見も。
それは彼が「隔絶」により全身を別次元に隠し、一切の攻撃を受け付けない状態になってはいなかった事。
先のラディッシュの攻撃により、体ごと「隔絶」で覆うのは危険と判断したのか、攻撃を受けそうな部位にのみ、瞬時に「隔絶」を生成して防いでいたのであった。
つまりは、ラディッシュ以外の誰でも、ダメージを与える事が可能な状態となっていたのである。
付け入るスキを見出し、僅かな希望の光を見る四人。
しかし、そんな事は妖狐ハクサンも先刻承知済み。
時に一斉に攻撃を仕掛け、時にタイミングをずらし、ランダムな波状攻撃を休みなく加えるラディッシュ達であったが、四人の放った斬撃は彼の鉄壁な「部分隔絶の防御」により、遠近、天技の使用不使用に関わらず、その身に一切届く事は無かった。
ダメージを与えられそうな状況にありながら、与えられないもどかしさに、
「クッ!」
鬼瓦の眉間に、深いシワを寄せるカリステジア。
苛立ち露わ、
「的は肥大化したにもかかわらず、なんと煩わしきはヤツの天技「隔絶」なるかァ!」
そうなれば当然、期待が集まるのは「ラディッシュのチカラ」であったが、彼には彼で、隔絶を打ち破るほどのチカラを行使する訳にはいかない理由があった。
それは、
(今度、加減を間違えたらハクさんを止める以前に城が崩れて、上で戦ってるパストさん達も含めたみんなを、生き埋めにするかも知れない……)
そう思ってしまうと怖くなり、余計にチカラを発揮出来なくなり、必勝策を欠いた四人の「攻め手」は、次第に単調な攻撃と化して行った。
すると四人の「手詰まり感」に妖狐ハクサンは退屈を覚え、
(もぅ十分かぁ~)
飽き飽きした様子で、
『そろそろぼくぅからも攻撃させてもらうよん♪』
天技の詠唱無しに、自身の周囲に幾つかの立方体を出現させ、
「「「「!?」」」」
緊迫の度合いを増すラディッシュ達に目掛けて飛ばした。
しかし、
「「「「え?」」」」
その速度は一般の新兵でも易々かわせると思えるほど遅く、ドロプウォートは仕返しの意味合いを含め、
(この様な鈍足など、ハクサン目掛けて弾き返してしまえば良いのですわ!)
野球で言うところの「ピッチャー返し」の様に、妖狐ハクサンに打ち返そうとした。
するとサジタリアが第六感的危機から、
(イカァン!)
鬼瓦の血相を変え、
『触れてはならァぬ、馬鹿者がァアァ!』
その、あまりの剣幕に、
「!」
咄嗟に身を翻して「謎の立方体」を避けるドロプウォート。
それは壁に接触するなり、
ボコォッ!
壁の一部を削り取り、
「「「「ッ!」」」」
否、削り取ったと言うよりも、接触した部分を空間ごと消え去った。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる