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第八章
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流れるような攻守交代を繰り出す勇者と誓約者であったが、異形のフリンジは、まるで群がる羽虫を蹴散らすが如く、
{この程度かぁ当代の七草ァアアァッ!}
先の地技を再び発動。
咆哮と共に地世の黒きチカラを全方位へ放ち、
「「ッ!」」
咄嗟に天法の盾を発現させる守備に回ったラディッシュであったが、ドロプウォートが前に出過ぎていた分、カバーに遅れ、二人は直撃こそ免れたものの、
「うわぁあぁぁ!」
「くぅうぅぅう!」
威力までは殺しきれず払い飛ばされた。
しかしスグさま体勢を立て直し、
「また距離を作られた!」
「本当に厄介なチカラですわぁ!」
異形のフリンジを睨み付けたが、
『『なっ!?』』
二人は驚きのあまり言葉を呑んだ。
彼は、密度の濃い地世のチカラが逆巻く嵐の中心で両手の平(ひら)を真上に掲げ、
{来た来た来た来たぁあぁぁ地世のチカラが高まりゅぅるぅうぅぅぅうぅ♪♪♪}
悦に入った、気味の悪い満面の笑顔を見せていた。
その地世のチカラとは、天法の輝きを増したニプルウォート達に新たに倒された、更なる強化を得た合成獣たちの亡骸から流れ出た黒き靄であり、その全てが吸い寄せられるように彼の下へ集まっていたのである。
異形のフリンジは両腕を上げたまま奇異な笑顔で、
{貴方がたにぃ「真の七草のチカラ」と言う物を御見せ致しましょ~う♪}
「「「「「「「!?」」」」」」」
そう言うと、彼の全身は黒きチカラに包まれ姿を消し、
『『まさか合成獣化!?』』
直接対峙するラディッシュとドロプウォートが危惧の声を上げたが、黒き靄の中心からは、
{愚かですねぇ~高貴な当方がぁ獣に成り下がる筈が無いではないですか♪}
小馬鹿にした声が。
挑発的な物言いで、苛立ちを覚えそうな口振りではあったが、見下された当の二人は、
((コウキ(高貴)じゃなくて、チンキ(珍奇)の間違いじゃ……))
緊張の只中にありながらツッコミを覚え、やがて変質が完了して現れた彼の姿に、
『『!?』』
驚きを新たに絶句した。
更なる進化を遂げたフリンジの姿を一言で形容するなら、
《真っ黒で巨大な牡丹餅(ぼたもち)》
言葉を失うほどの驚きをした二人であったが、その理由とは、
((笑ったら、流石に悪い気が(する・しますわ)……))
笑いを堪えての事であった。
更なる強化を遂げた手強い合成獣たちと戦闘中の仲間たちも思わず、
「「「「「黒スライムぅ?!」」」」」
残念そうな、憐れんだ声が。
勇者組からの「獣になった方が良かったのでは」とでも言いたげな口振りに、
{ダレがぁ黒スライムかぁあ!}
大きな牡丹餅は、それまた大きな一つ目をギョロリと見開き、甚だ癪に障った様子で、
{当方を馬鹿にするなァアァァア!}
憤慨して咆哮を上げ、無数の針を全方位に一斉に伸ばした。
{この程度かぁ当代の七草ァアアァッ!}
先の地技を再び発動。
咆哮と共に地世の黒きチカラを全方位へ放ち、
「「ッ!」」
咄嗟に天法の盾を発現させる守備に回ったラディッシュであったが、ドロプウォートが前に出過ぎていた分、カバーに遅れ、二人は直撃こそ免れたものの、
「うわぁあぁぁ!」
「くぅうぅぅう!」
威力までは殺しきれず払い飛ばされた。
しかしスグさま体勢を立て直し、
「また距離を作られた!」
「本当に厄介なチカラですわぁ!」
異形のフリンジを睨み付けたが、
『『なっ!?』』
二人は驚きのあまり言葉を呑んだ。
彼は、密度の濃い地世のチカラが逆巻く嵐の中心で両手の平(ひら)を真上に掲げ、
{来た来た来た来たぁあぁぁ地世のチカラが高まりゅぅるぅうぅぅぅうぅ♪♪♪}
悦に入った、気味の悪い満面の笑顔を見せていた。
その地世のチカラとは、天法の輝きを増したニプルウォート達に新たに倒された、更なる強化を得た合成獣たちの亡骸から流れ出た黒き靄であり、その全てが吸い寄せられるように彼の下へ集まっていたのである。
異形のフリンジは両腕を上げたまま奇異な笑顔で、
{貴方がたにぃ「真の七草のチカラ」と言う物を御見せ致しましょ~う♪}
「「「「「「「!?」」」」」」」
そう言うと、彼の全身は黒きチカラに包まれ姿を消し、
『『まさか合成獣化!?』』
直接対峙するラディッシュとドロプウォートが危惧の声を上げたが、黒き靄の中心からは、
{愚かですねぇ~高貴な当方がぁ獣に成り下がる筈が無いではないですか♪}
小馬鹿にした声が。
挑発的な物言いで、苛立ちを覚えそうな口振りではあったが、見下された当の二人は、
((コウキ(高貴)じゃなくて、チンキ(珍奇)の間違いじゃ……))
緊張の只中にありながらツッコミを覚え、やがて変質が完了して現れた彼の姿に、
『『!?』』
驚きを新たに絶句した。
更なる進化を遂げたフリンジの姿を一言で形容するなら、
《真っ黒で巨大な牡丹餅(ぼたもち)》
言葉を失うほどの驚きをした二人であったが、その理由とは、
((笑ったら、流石に悪い気が(する・しますわ)……))
笑いを堪えての事であった。
更なる強化を遂げた手強い合成獣たちと戦闘中の仲間たちも思わず、
「「「「「黒スライムぅ?!」」」」」
残念そうな、憐れんだ声が。
勇者組からの「獣になった方が良かったのでは」とでも言いたげな口振りに、
{ダレがぁ黒スライムかぁあ!}
大きな牡丹餅は、それまた大きな一つ目をギョロリと見開き、甚だ癪に障った様子で、
{当方を馬鹿にするなァアァァア!}
憤慨して咆哮を上げ、無数の針を全方位に一斉に伸ばした。
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