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4.偽りの新天地の章-35
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軽く一呼吸すると凛然とした表情に変わり、
「アクセスッ!」
タクトでも振るかの様に、優雅に右手を振るい、
「ロードッ!」
叫ぶと同時、両手にレイピアが出現、一差し舞う様に握り構えて見せた。
膝上丈の喪服ドレス姿で豊かな胸を揺らし、口元に微笑みを浮かべ、優雅に舞い剣を構える姿には妙な背徳感があり、マリアの放つ色香に、
「「「「「「「「「「お、おぉ~~~~~~お」」」」」」」」」」
ガルシア男性陣の眼は釘付けで、ナタリーは興奮し過ぎて鼻血を大漁噴射、
「尊ぃぃぅっぅぃっぃぃ……スぅ……」
昇天した顔して失神。
女性陣の向ける冷めたジト目に、男性陣が笑って誤魔化すと、マリアは元より邪まな意図(男性の困る顔が見たかった)の含みもあったのか、イタズラっぽくクスリと笑い、ダブルレイピアを音もなく消し、
「ですがナクスカムア(ナクア)、お二人は自身のクラウドにアクセス出来ますの? 認証されないのではなくて? お二人も、リストを呼び出せまして?」
「「…………」」
試した事があるのか、ヤマトとジゼは困惑顔。
「……ですわよねぇ。どうしますの?」
「新しく作る、ナクア、には無理。だから、ナクアのクラウド、共有化」
「そ、その様な事が可能でございますですのぉ!?」
「マジかよ、感情無しぃ!」
「初耳です!」
マリアのみならず、仕組みを知る筈のジャックやシセまで驚くと、
「これから、試すぅ」
「「「「「…………」」」」」
見事な肩透かしに、ガックリ肩を落とすヤマト達。
「期待させんじゃねぇよ、感情無しぃ。あの厄介でヘンタイ的兵装を、俺もロード出来んのかと期待しちまったじゃねぇ~かよぉ」
嘲笑する様な呆れ顔のジャックに、ナクアは微妙にムッとした顔をし、
「ヘンタイは、アナムクア(ジャック)」
「んだとぉ!」
逆ギレジャックがナクアに食って掛かろうした刹那、全員一瞬にして硬直固唾を飲んだ。
「お、オマエ……いつアクセスしやがった……」
眼前の砲口を見つめ、息を呑むジャック。
ナクアが、小さく華奢な身の丈と不釣り合いな程大きな、近未来的な角形状をした三連バズーカーの様な武装を右前腕部に取り付けた状態で、軽々突き付けていたのである。
驚愕するジャックの姿に満足気、
「イジワル言うアナムクア、に教えない」
武器を気化させる様に消すと不機嫌にプイッと横を向き、小走りでマシューとルークの背に隠れ、可愛らしく顔だけ覗かせた。
恥をかかされた上に、軽くあしらわれた事で怒り心頭のジャック。
「い、一万歳越えてる大ババァの分際でぇえぇぇぇぇぇえぇぇ!」
悔し気に奥歯をギリギリ鳴らすと、
「わたくしも同い歳でございますのよぉ~」
過剰な程の笑みを浮かべたマリアのレイピアの切っ先が、首元でピタリと止まり、
「女性に対する『不穏当な年齢発言』は、後先よぉ~くお考えてからなさってねぇ~でないと……頭と胴が、お別れしますわよぉ♪」
笑う口元と相反し、目の奥には激しい怒りの業炎が。
同調して大きく頷く女性陣と、冷たい汗を一筋流して小さく頷くジャックの姿に、
((((((((((気を付けよぉ……))))))))))
男性陣は自分の事の様に、思わず首を押さえた。
「アクセスッ!」
タクトでも振るかの様に、優雅に右手を振るい、
「ロードッ!」
叫ぶと同時、両手にレイピアが出現、一差し舞う様に握り構えて見せた。
膝上丈の喪服ドレス姿で豊かな胸を揺らし、口元に微笑みを浮かべ、優雅に舞い剣を構える姿には妙な背徳感があり、マリアの放つ色香に、
「「「「「「「「「「お、おぉ~~~~~~お」」」」」」」」」」
ガルシア男性陣の眼は釘付けで、ナタリーは興奮し過ぎて鼻血を大漁噴射、
「尊ぃぃぅっぅぃっぃぃ……スぅ……」
昇天した顔して失神。
女性陣の向ける冷めたジト目に、男性陣が笑って誤魔化すと、マリアは元より邪まな意図(男性の困る顔が見たかった)の含みもあったのか、イタズラっぽくクスリと笑い、ダブルレイピアを音もなく消し、
「ですがナクスカムア(ナクア)、お二人は自身のクラウドにアクセス出来ますの? 認証されないのではなくて? お二人も、リストを呼び出せまして?」
「「…………」」
試した事があるのか、ヤマトとジゼは困惑顔。
「……ですわよねぇ。どうしますの?」
「新しく作る、ナクア、には無理。だから、ナクアのクラウド、共有化」
「そ、その様な事が可能でございますですのぉ!?」
「マジかよ、感情無しぃ!」
「初耳です!」
マリアのみならず、仕組みを知る筈のジャックやシセまで驚くと、
「これから、試すぅ」
「「「「「…………」」」」」
見事な肩透かしに、ガックリ肩を落とすヤマト達。
「期待させんじゃねぇよ、感情無しぃ。あの厄介でヘンタイ的兵装を、俺もロード出来んのかと期待しちまったじゃねぇ~かよぉ」
嘲笑する様な呆れ顔のジャックに、ナクアは微妙にムッとした顔をし、
「ヘンタイは、アナムクア(ジャック)」
「んだとぉ!」
逆ギレジャックがナクアに食って掛かろうした刹那、全員一瞬にして硬直固唾を飲んだ。
「お、オマエ……いつアクセスしやがった……」
眼前の砲口を見つめ、息を呑むジャック。
ナクアが、小さく華奢な身の丈と不釣り合いな程大きな、近未来的な角形状をした三連バズーカーの様な武装を右前腕部に取り付けた状態で、軽々突き付けていたのである。
驚愕するジャックの姿に満足気、
「イジワル言うアナムクア、に教えない」
武器を気化させる様に消すと不機嫌にプイッと横を向き、小走りでマシューとルークの背に隠れ、可愛らしく顔だけ覗かせた。
恥をかかされた上に、軽くあしらわれた事で怒り心頭のジャック。
「い、一万歳越えてる大ババァの分際でぇえぇぇぇぇぇえぇぇ!」
悔し気に奥歯をギリギリ鳴らすと、
「わたくしも同い歳でございますのよぉ~」
過剰な程の笑みを浮かべたマリアのレイピアの切っ先が、首元でピタリと止まり、
「女性に対する『不穏当な年齢発言』は、後先よぉ~くお考えてからなさってねぇ~でないと……頭と胴が、お別れしますわよぉ♪」
笑う口元と相反し、目の奥には激しい怒りの業炎が。
同調して大きく頷く女性陣と、冷たい汗を一筋流して小さく頷くジャックの姿に、
((((((((((気を付けよぉ……))))))))))
男性陣は自分の事の様に、思わず首を押さえた。
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