最強パーティーを作るためギルドに向かったら結婚相談所でした ~最高のパートナーの条件~

ぴろれおに

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第一章

粗暴な戦士・エスト

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数日後、ヒロはミレイユの館へと足を運んだ。
やはり仲間が必要だと感じたのだ。
その場所は、完全な勘違いなのだが…
「いらっしゃい、またお相手をお探しですか?」
「ええ、考えたのですが、やはり自分と同じようなタイプのほうがいいのかと…」
「分かりました。では、こちらのリストはいかがでしょうか」

ヒロがリストを見ると、『戦士』というジョブの女性がいた。
「相変わらず、女性ばかりだが、この人はどうだろう」
「あー、こちらのエストさんですね…。ちょっと乱暴なところがありまして、他の方にはご遠慮されてるみたいなんです」
「乱暴か。戦士らしくていい。じゃ、この人と合わせてくれ」
「はぁ、わかりました。では、午後よりこちらに来て下さい」

午後。
一仕事を終えたヒロは、次の仕事を受けてミレイユの館へやってきた。
そこには、一人の女性が立っていた。
「お前が、ヒロって奴か」
「ああ、そうだ。君がエストなんだね」
「そうだ。この俺とパートナーになろうとしているって、笑っちまうぜ」
「なぜだ?それのどこが悪いんだ?」
「この俺を知らねぇってことだからだよ。これを見ろ」

エストは自分の得物である戦斧を構え、ヒロへ戦闘態勢に入った。
「どういうことだ?」
「俺と戦え」
「なぜ、戦う必要がある。俺とお前はパーティーとなるはずだ」
「パートナーだろ。まあ、俺が納得いくやつでなければ嫌だってことさ」

ヒロは困った顔をして、受付嬢のほうを見た。
受付嬢も、お手上げをして介入できなさそうだった。
「わかった。でもここじゃなんだから、外へ出よう」
「ああ、この建物が壊れちまうかもだからな」

二人は歩いて人気の無い、町の外れへとやってきた。
「おい、どこまで行くんだ。早く決闘しろ!」
「まぁ、焦るな。お前の実力は、本当の戦いで見極めさせてもらうよ」
「どういうことだ?」

エストが不可解に思っていると、林の陰から何やら殺気がした。
「ヒロ、お前俺を謀ったのか?」
「いいや、だから実戦で見てやろうって言ったろ」

すると、奥からキャタピラーとガーゴイルという魔物が出てきた。
「ヒロ、あいつらはBランクでも手ごわい魔物だぞ!」
「だから何だ。さぁ、行くぞ!」

エストはキャタピラーに戦斧で攻撃を仕掛けるが、硬い皮によって傷をつけられない。
ガーゴイルは、素早く飛びまわり、なかなか攻撃がヒットしない。
そのうえ、爪が鋭く鋭利で危険だ。
「こいつら、まったく攻撃が利かなすぎる!ヒロ、大丈夫か!」

エストがヒロの方を見ると、ヒロは愛用の剣でガーゴイルの集団を素早くなぎ倒していた。
「あ、あいつは何者だ…!」
「エスト、キャタピラーは腹を狙うんだ。ガーゴイルは接近戦に弱い」
「わ、わかった!」

二人は多くのモンスターを退治し、帰路へとついた。



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