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第一章
ナンバー2との出会い
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1週間後。
星川はいつもの居酒屋で酒を飲んでいた。
「冨、来たか」
「ジジイ、実のところ迷いがあるんだ…」
「おう、そうか。じゃあ、行くぞ」
全く人の話を聞かない星川は、勘定を早々として外に出てしまった。
仕方なく、冨長も星川を追って歩いて行くことにした。
冨長は、星川に連れられ、とあるアジトへと入った。
そこには数人の男女が物々しい武器を持ち待機していた。
「じいさんか、そいつは誰だ」
「前に離した、冨だよ。ようやく連れて来たぞ」
「冨、そこにいるのがいわば組織のナンバー2、八坂だ」
八坂と名乗るその男は、いかにも軍人的で、筋骨隆々で体躯も大きく、コワモテな顔の中年だった。
冨長は八坂に頭を下げると、周りにいた奴らに、羽交い絞めにされ服の中を調べられた。
「な、なんだよ!」
「八坂さん、何もありません」
「おう。冨よ、すまねぇな。世の中が危険なもんで確かめさせてもらったまでよ」
「ええ、何も疑われるようなものはありませんから」
冨長を椅子に座らせ、八坂は口を開いた。
「我々は、本気で日本を取り返すつもりで戦う所存だ。ここに居る皆、同じ気持ちの面々さ」
「それは分かりますが、一体どうやって戦うおつもりですか?」
「それを、今、模索しているところで、我らのリーダーが決めるだろう」
リーダーのアマテラスは、ここにはいないらしい。
ここに居るだけで、人数は5・6人。
本当にこれで戦うというのだろうか。
「冨、お前は今まで工場で働いていたらしいが、その工場で作っているもの、何かわかるか」
「え、一応聞いているのは、ロボットの部品やスマートフォンの電子回路とか…」
「奴らが本当のことを言うと思うか?」
「えっ?」
「その工場で作ってるもの、核爆弾の数十倍の威力をだす破壊兵器という話があるんだぜ」
冨長は、急に冷や汗をかいた。
自分が作ったもので、世界中の民間人が殺される未来を、頭によぎった。
星川はいつもの居酒屋で酒を飲んでいた。
「冨、来たか」
「ジジイ、実のところ迷いがあるんだ…」
「おう、そうか。じゃあ、行くぞ」
全く人の話を聞かない星川は、勘定を早々として外に出てしまった。
仕方なく、冨長も星川を追って歩いて行くことにした。
冨長は、星川に連れられ、とあるアジトへと入った。
そこには数人の男女が物々しい武器を持ち待機していた。
「じいさんか、そいつは誰だ」
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「冨、そこにいるのがいわば組織のナンバー2、八坂だ」
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冨長は八坂に頭を下げると、周りにいた奴らに、羽交い絞めにされ服の中を調べられた。
「な、なんだよ!」
「八坂さん、何もありません」
「おう。冨よ、すまねぇな。世の中が危険なもんで確かめさせてもらったまでよ」
「ええ、何も疑われるようなものはありませんから」
冨長を椅子に座らせ、八坂は口を開いた。
「我々は、本気で日本を取り返すつもりで戦う所存だ。ここに居る皆、同じ気持ちの面々さ」
「それは分かりますが、一体どうやって戦うおつもりですか?」
「それを、今、模索しているところで、我らのリーダーが決めるだろう」
リーダーのアマテラスは、ここにはいないらしい。
ここに居るだけで、人数は5・6人。
本当にこれで戦うというのだろうか。
「冨、お前は今まで工場で働いていたらしいが、その工場で作っているもの、何かわかるか」
「え、一応聞いているのは、ロボットの部品やスマートフォンの電子回路とか…」
「奴らが本当のことを言うと思うか?」
「えっ?」
「その工場で作ってるもの、核爆弾の数十倍の威力をだす破壊兵器という話があるんだぜ」
冨長は、急に冷や汗をかいた。
自分が作ったもので、世界中の民間人が殺される未来を、頭によぎった。
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