邪悪な国から、日本を取り戻せ!

ぴろれおに

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第一章

SEは元・ニート

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阿彦は、冨長にとある人物を紹介した。
その人物は、データ管理室で働いている、戎と言う若い男のことだった。

「その男は、どういった能力をもっているのですか?」
「その男、体が弱くてしょっちゅう医務室に運ばれてきてるんだが、プログラムコーディングは一流なんだ。今はデータ管理しかしていないから分からなかったが、医務室のパソコンを直してもらったときに分かったんだ」
「そんなになんですか?」
「間違いなく。しかも、ハッカーとしても腕があるようなんだ。誰にも知られないように内密にしているようなんだ」

そんな人物がこの工場で埋もれているとは…。
そういえば、山田がデータ管理室に時々出入りしているんだった。
戎のことを少し知ってるかもしれない。

「山田、最近どうだ?」
「冨、どうしたんだよ。ほぼ毎日会ってるじゃないかよ」
「ああ、そうだな…。山田さ、データ管理室に時々行ってるだろ?戎ってヤツ知らないか?」
「ああ、あのひ弱そうで全く喋らないやつな。元々小学生からニートだったらしいぞ。中国共産党に無理やり働かせられて、何にもできなくて、仕方なくデータ管理だけやってるみたいな」
「コンピューターの事詳しいのかな?」
「ああ、俺もある程度はプログラムのことは分かるけど、あいつの知識はなかなかだったぜ。でも、なんで戎のこと知ってるんだ?」
「あ、ああ、ちょっとパソコンに詳しい人をさがしててさ、すまんまた今度」

冨長は確信した。
戎は、取り込むべき人物だ。

冨長は、仕事終わりにデータ管理室の前で戎を待ち伏せした。
就業時間、疲れた顔で無言で仕事場から出てくる社員の中から、ひと際ゲッソリとした細身の男を見つけ、あれが戎だと、直感で分かった。

「ちょっと、話がある。俺に着いてきてくれ」
「ななな、何するんですか…」
「ここでは、話が聞かれてしまう。とにかく外へ…」

強引なやり方だったが、戎を仲間に引き入れるためには仕方ない。
戎の腕を引っぱり、『赤ちょうちん』まで連れて行くことに成功した。
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