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第一部
少女は見据える Ⅰ
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薄暗い執務室に、規則的に走るペン先の音だけが響く。
不思議なものだ。窓の向こうからは確かに日の光が注がれているというのに。室内は寒気すら感じるほどに冷め切っている。
「――それで? どういった用件で私をお呼びになったのかしら?」
「…………」
返事はない。視線すらもろくに寄越さないことには、もうとっくに慣れてしまっているけれど。
わざとらしく大きな溜め息を吐いてから、少女はその隣に控えている身なりの整った老人を見た。
相変わらず老人――ハンクス執事長はこの重苦しい空気が平気ではない様子だった。彼は少し間を置いてから口を開く。
「アルカ様もお分かりでしょう。あの男のことです」
そうだろうとは思っていた。そもそも父の不在中に彼女がしでかしたことといえば、今回はそれくらいのものだったからだ。
父は自分とはあまり話したがらない。たまにこうして呼びだしたかと思えば、こちらが戸惑ってしまうほどに当然といった様子で執務を続けるばかり。同席しているハンクスが用件を代弁してくれるところまではいつもの流れといって差し支えない。
にも関わらず、彼女――アルカ・アストランドはいつもしれっと父に語りかける。躊躇いもせず、憎たらしく見えるほどの平静を装って。
たとえ知れた用件だとしても、こうして堂々としらばっくれて見せたりもする。
「あら。あの男というのは、もしかして我が愛しの実妹たるクリス……の、剣術指南役のことかしら?」
「私からも申し上げたはずです。あのような流れ者を屋敷に迎え入れるべきではないと」
「既に終わった話だと思っていたのだけど」
「そのようなわけがないでしょう。いずれ領主様がお戻りになれば、私の方からお伝えさせていただくとも申し上げたはずです」
「そうだったかしらね」
あくまで毅然とした態度で、アルカは知らんふりを続ける。屋敷の使用人たちから厳格な長として畏怖されているハンクスでさえ、結局はいつも通り、彼女のその余裕さを揺らがせることはできなかった。
「でも、それならこちらも言ったはずよ? 今回の件、私にばかり非を問うのはおかしな話だと」
淡々とした口調で、アルカは続ける。
「言うまでもないでしょうけど、クリスの指南役はもう長らく不在のまま。その間は衛士長が代わりを務めてくれていたけれど、元々彼女は私の指南を担当してくれていて、当然部下の衛士たちの面倒も見なければならない。まあ彼女の体力なら兼任自体は可能でしょうけど、それでも鍛錬の質はどうしても落ちてしまう」
「それは……」
「この件、最後に私から伝えたのはいつのこと? それから何の音沙汰もなく、どこかの誰かさんは変わらず屋敷を空けてばかり。ろくに指示も仰げないからと判断を先延ばしにし続けて…………今さら、そんな風に私を責める資格があるのかしら」
年頃の少女にはとても似合わない、ひどく冷たい視線がハンクスに注がれる。途中まではいっそ清々しいほどに大仰な口調だったのに、いつしかそこには確かな苛立ちが立ちこめていた。
「し、しかし、そもそも先任の指南役を解雇されたのはアルカ様で――」
「……へえ?」
苦し紛れのハンクスの返答。けれど、
「あのような痴れ者を招いておいて、よくもそんなことが言えるわね」
今の彼女の前では、それはただの失言でしかない。苛立ちはなおも静かに膨れあがる。
「名門の指南役という肩書き目当てにやってきた挙句、あの子を傷つけ、その自信を喪失させた。貴方たちも知らないはずはないでしょう」
「……!」
物理的な重量さえ感じさせるほどの威圧感。これを前にして、それでも平静を保っていられる者が果たしてどれだけいるだろう。
これまで何とか対峙できていたハンクスでさえ、もはや口を開くこともままならなくなっていた。
「――――アルカ」
「!」
そこで初めて、その眼差しが彼女に向けられる。いつしか執務室は静まり返っていた。
作業の手を止め、領主――オーヴェル・アストランドは、およそ実の娘に向けたものとは思えないほどの無機質な眼差しで、彼女を睨み付けていた。
「クリシアの指南役は近々こちらで手配する。このアストランド家に相応しい家柄、あるいは身分の者を私が選定しよう。
これ以上、軽率な行動は慎むことだ」
「…………」
言葉までもが、一切の感情の排された虚ろな響きをしていた。それさえも、久方ぶりに聞いたような気はするけれど。
ただの数言で瞬時に空気を塗り替えてしまうのは、なるほど流石、建国以前より長い歴史を紡いできたアストランド家の現当主といったところか。これと真っ向から言い合って打ち勝つことは、知恵の回るアルカでもまだ容易なことではない。
……だからこそ、既に仕込みは済ませておいた。
「時にお父様? 我がアストランド家の衛士長――レオノーラ・ジールといえば、この広大な王国の中でも指折りの猛者。こと剣の腕前では、王国騎士団の現団長とも拮抗するほどでしたわね」
「……」
ハンクスと違い、オーヴェルは感情の揺らぎを一切見せない。やりにくさはあるが、アルカもまた冷静な口調は崩さないまま。
それはその一言が何より大きな意味を持つことを、確信していたがゆえであった。
「――そのレオノーラと張り合える人材を、あっさり逃していいのかしら?」
―――――――――
「…………よぉ。随分絞られたみてぇだな」
庭まで戻ってくると、荒っぽさを隠そうともしない青年の声に出迎えられる。少なくとも屋敷にいる者たちからそんな風に話しかけられることはないし、当初は新鮮に思うところもあったが、今ではすっかりアルカの耳にも馴染んできていた。
「絞られたとは心外ね。言い負かすのに手間取った、が正解よ」
「……おい、てことは」
「ええ。一先ずは契約続行ということで、素直におめでとうと言うべきかしらね」
「その物言いが既に素直じゃねえよ」
半信半疑と言った様子で見つめ返す青年。それを見下ろしながら、アルカはまず問うべきことを問うた。
「ところで、何故雇い主を前にしてそんな風に寝転がっているのかしら? 今この場でクビを切られたいの?」
日頃から使用人たちによって端正に管理されている芝生の上だ。きっとさぞ気持ちいいのだろうが、それにしてもこれほど力なく大の字になるものだろうか。よく見ると強がっているだけで身体は汗だく、息も絶え絶えといった状態にあることが分かる。
そして、アルカは現状をすんなり理解した。ああ、いつものあれだなと。
「よっぽど気に入られたのねぇ……まあ、これはこれで好都合ではあるのだけれど」
「あぁ?」
「いいえ、こっちの話。それでどうなの? 今日のところの勝敗は」
純粋な興味もそこそこ含め、アルカは青年に問いかける。彼は心底鬱陶しそうな口調で答えた。
「九戦五勝……今んとこは、俺の優勢ってことになるが」
「あら可哀想に。まだ逃れられなさそうね」
「他人事かよ」
「何を言うの。こんなに親身に耳を傾けてあげているというのに」
「……ったく」
呆れたように溜め息を吐くと、青年はようやく身を起こした。
「口元がにやけてる。どうせ何か企んでんだろ」
「…………分かる?」
自分は思ったことがあまり表に出ない性分なのに。それだけ彼も慣れてきたということだろうか。
内心少し驚きながらも、アルカの口調はどこかご機嫌だった。
「――こちらの準備は終わったぞ、スカーレ」
向こうから気合いを秘めた声が近付いてくる。現れたのは長く束ねられた銀色の髪の女性――かの衛士長、レオノーラだった。たまの休暇だけあって、今日はいつもの騎士甲冑を身につけてこそいないが、その覇気はむしろいつもより際立って見える。
「へいへい……言っとくが、今日は本当にこれで最後だからな。体力切れの相手をいたぶって満足するような趣味でもねえだろ」
「無論だ。引き分けという結果に思うところはあるが、致し方あるまい」
既にこの勝負は取る気満々のようだ。彼女にこんなことを言わせている時点で本来は十分大したことなのだが――少なくともあの人には、やはり一目見せておかなければならないのだろう。
「今日はお父様も見ているわ。……出来ればここは取ってもらいたいけど、どうかしら?」
「……やっぱそうなんのか」
この場所は執務室からも見下ろせる位置にある。当初二人にここを使うように指示したのはアルカだったが、どうやら彼もその意図は察していたらしい。
「分からねえよ。あいにく俺は、まだあいつ相手に勝ち越したことはないんでね」
言いながら青年――スカーレはゆっくりと立ち上がる。
レオノーラが構えるのを見て、彼もまた剣を握り直し、固く大地を踏み締めた。
「ただまぁ――たまにはそれも悪くねぇ」
舞い上がる砂塵。両者とも、およそ鍛錬と呼ぶには雄々しすぎる闘気を放ちながら。
交差する木剣の音が、今日もこのアストランド領の空に響き渡る。
不思議なものだ。窓の向こうからは確かに日の光が注がれているというのに。室内は寒気すら感じるほどに冷め切っている。
「――それで? どういった用件で私をお呼びになったのかしら?」
「…………」
返事はない。視線すらもろくに寄越さないことには、もうとっくに慣れてしまっているけれど。
わざとらしく大きな溜め息を吐いてから、少女はその隣に控えている身なりの整った老人を見た。
相変わらず老人――ハンクス執事長はこの重苦しい空気が平気ではない様子だった。彼は少し間を置いてから口を開く。
「アルカ様もお分かりでしょう。あの男のことです」
そうだろうとは思っていた。そもそも父の不在中に彼女がしでかしたことといえば、今回はそれくらいのものだったからだ。
父は自分とはあまり話したがらない。たまにこうして呼びだしたかと思えば、こちらが戸惑ってしまうほどに当然といった様子で執務を続けるばかり。同席しているハンクスが用件を代弁してくれるところまではいつもの流れといって差し支えない。
にも関わらず、彼女――アルカ・アストランドはいつもしれっと父に語りかける。躊躇いもせず、憎たらしく見えるほどの平静を装って。
たとえ知れた用件だとしても、こうして堂々としらばっくれて見せたりもする。
「あら。あの男というのは、もしかして我が愛しの実妹たるクリス……の、剣術指南役のことかしら?」
「私からも申し上げたはずです。あのような流れ者を屋敷に迎え入れるべきではないと」
「既に終わった話だと思っていたのだけど」
「そのようなわけがないでしょう。いずれ領主様がお戻りになれば、私の方からお伝えさせていただくとも申し上げたはずです」
「そうだったかしらね」
あくまで毅然とした態度で、アルカは知らんふりを続ける。屋敷の使用人たちから厳格な長として畏怖されているハンクスでさえ、結局はいつも通り、彼女のその余裕さを揺らがせることはできなかった。
「でも、それならこちらも言ったはずよ? 今回の件、私にばかり非を問うのはおかしな話だと」
淡々とした口調で、アルカは続ける。
「言うまでもないでしょうけど、クリスの指南役はもう長らく不在のまま。その間は衛士長が代わりを務めてくれていたけれど、元々彼女は私の指南を担当してくれていて、当然部下の衛士たちの面倒も見なければならない。まあ彼女の体力なら兼任自体は可能でしょうけど、それでも鍛錬の質はどうしても落ちてしまう」
「それは……」
「この件、最後に私から伝えたのはいつのこと? それから何の音沙汰もなく、どこかの誰かさんは変わらず屋敷を空けてばかり。ろくに指示も仰げないからと判断を先延ばしにし続けて…………今さら、そんな風に私を責める資格があるのかしら」
年頃の少女にはとても似合わない、ひどく冷たい視線がハンクスに注がれる。途中まではいっそ清々しいほどに大仰な口調だったのに、いつしかそこには確かな苛立ちが立ちこめていた。
「し、しかし、そもそも先任の指南役を解雇されたのはアルカ様で――」
「……へえ?」
苦し紛れのハンクスの返答。けれど、
「あのような痴れ者を招いておいて、よくもそんなことが言えるわね」
今の彼女の前では、それはただの失言でしかない。苛立ちはなおも静かに膨れあがる。
「名門の指南役という肩書き目当てにやってきた挙句、あの子を傷つけ、その自信を喪失させた。貴方たちも知らないはずはないでしょう」
「……!」
物理的な重量さえ感じさせるほどの威圧感。これを前にして、それでも平静を保っていられる者が果たしてどれだけいるだろう。
これまで何とか対峙できていたハンクスでさえ、もはや口を開くこともままならなくなっていた。
「――――アルカ」
「!」
そこで初めて、その眼差しが彼女に向けられる。いつしか執務室は静まり返っていた。
作業の手を止め、領主――オーヴェル・アストランドは、およそ実の娘に向けたものとは思えないほどの無機質な眼差しで、彼女を睨み付けていた。
「クリシアの指南役は近々こちらで手配する。このアストランド家に相応しい家柄、あるいは身分の者を私が選定しよう。
これ以上、軽率な行動は慎むことだ」
「…………」
言葉までもが、一切の感情の排された虚ろな響きをしていた。それさえも、久方ぶりに聞いたような気はするけれど。
ただの数言で瞬時に空気を塗り替えてしまうのは、なるほど流石、建国以前より長い歴史を紡いできたアストランド家の現当主といったところか。これと真っ向から言い合って打ち勝つことは、知恵の回るアルカでもまだ容易なことではない。
……だからこそ、既に仕込みは済ませておいた。
「時にお父様? 我がアストランド家の衛士長――レオノーラ・ジールといえば、この広大な王国の中でも指折りの猛者。こと剣の腕前では、王国騎士団の現団長とも拮抗するほどでしたわね」
「……」
ハンクスと違い、オーヴェルは感情の揺らぎを一切見せない。やりにくさはあるが、アルカもまた冷静な口調は崩さないまま。
それはその一言が何より大きな意味を持つことを、確信していたがゆえであった。
「――そのレオノーラと張り合える人材を、あっさり逃していいのかしら?」
―――――――――
「…………よぉ。随分絞られたみてぇだな」
庭まで戻ってくると、荒っぽさを隠そうともしない青年の声に出迎えられる。少なくとも屋敷にいる者たちからそんな風に話しかけられることはないし、当初は新鮮に思うところもあったが、今ではすっかりアルカの耳にも馴染んできていた。
「絞られたとは心外ね。言い負かすのに手間取った、が正解よ」
「……おい、てことは」
「ええ。一先ずは契約続行ということで、素直におめでとうと言うべきかしらね」
「その物言いが既に素直じゃねえよ」
半信半疑と言った様子で見つめ返す青年。それを見下ろしながら、アルカはまず問うべきことを問うた。
「ところで、何故雇い主を前にしてそんな風に寝転がっているのかしら? 今この場でクビを切られたいの?」
日頃から使用人たちによって端正に管理されている芝生の上だ。きっとさぞ気持ちいいのだろうが、それにしてもこれほど力なく大の字になるものだろうか。よく見ると強がっているだけで身体は汗だく、息も絶え絶えといった状態にあることが分かる。
そして、アルカは現状をすんなり理解した。ああ、いつものあれだなと。
「よっぽど気に入られたのねぇ……まあ、これはこれで好都合ではあるのだけれど」
「あぁ?」
「いいえ、こっちの話。それでどうなの? 今日のところの勝敗は」
純粋な興味もそこそこ含め、アルカは青年に問いかける。彼は心底鬱陶しそうな口調で答えた。
「九戦五勝……今んとこは、俺の優勢ってことになるが」
「あら可哀想に。まだ逃れられなさそうね」
「他人事かよ」
「何を言うの。こんなに親身に耳を傾けてあげているというのに」
「……ったく」
呆れたように溜め息を吐くと、青年はようやく身を起こした。
「口元がにやけてる。どうせ何か企んでんだろ」
「…………分かる?」
自分は思ったことがあまり表に出ない性分なのに。それだけ彼も慣れてきたということだろうか。
内心少し驚きながらも、アルカの口調はどこかご機嫌だった。
「――こちらの準備は終わったぞ、スカーレ」
向こうから気合いを秘めた声が近付いてくる。現れたのは長く束ねられた銀色の髪の女性――かの衛士長、レオノーラだった。たまの休暇だけあって、今日はいつもの騎士甲冑を身につけてこそいないが、その覇気はむしろいつもより際立って見える。
「へいへい……言っとくが、今日は本当にこれで最後だからな。体力切れの相手をいたぶって満足するような趣味でもねえだろ」
「無論だ。引き分けという結果に思うところはあるが、致し方あるまい」
既にこの勝負は取る気満々のようだ。彼女にこんなことを言わせている時点で本来は十分大したことなのだが――少なくともあの人には、やはり一目見せておかなければならないのだろう。
「今日はお父様も見ているわ。……出来ればここは取ってもらいたいけど、どうかしら?」
「……やっぱそうなんのか」
この場所は執務室からも見下ろせる位置にある。当初二人にここを使うように指示したのはアルカだったが、どうやら彼もその意図は察していたらしい。
「分からねえよ。あいにく俺は、まだあいつ相手に勝ち越したことはないんでね」
言いながら青年――スカーレはゆっくりと立ち上がる。
レオノーラが構えるのを見て、彼もまた剣を握り直し、固く大地を踏み締めた。
「ただまぁ――たまにはそれも悪くねぇ」
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