最悪最凶スキル『デスゲームメーカー』生存確率…

昆布海胆

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第25話 ささやかな願い

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「えっ?誰?えっここは?」

リリンが突然疑問を口にして辺りをキョロキョロしだした。
止められていた時間が動き出したのだと理解した俺はそっと抱き締めていた手を離す。

「やぁ初めまして、僕はウイ…ゲームクリアおめでとう」

白い仮面の少年ウイは先程の話を無かった事にして自己紹介を始めた。
それに対しリリンは警戒しながら見詰める。

「二人にはゲームクリアのお祝いにささやかな願いを叶えることが出来るけど何が良い?」

そう質問するウイに依然警戒を強めたままのリリンだがハッと思い出した様に告げる。

「この人の…怪我を治してください…」
「あっ大丈夫、それは彼の願いでもう治したよ、一応危険な状態だったから心を読ませて貰ってね」

そう言われてリリンは納得する。
俺が助けたからだと言って願いを俺のために使おうとしたリリンの頭に手をやり…

「ありがとうな」
「いえ、私の方こそ…」

吊り橋効果なのか年の差があるにも関わらずリリンは恥ずかしそうに照れ俺の衣服を掴む。
その仕草が可愛いのだが立場を考えれば罪悪感が溢れだす。

「残念だけどあの少年は生き返らせられないよ、僕が出来るのはささやかな願いを叶えることだけだからね」

ウイが突然そう宣言しリリンは開きそうにした口を閉じた。
彼女の考えを読んだのだろう。
しかし、リリンが次に口にした言葉に俺は耳を疑った。

「でしたら…この人を…奴隷から解放して下さい」
「いいよ」

そして、俺の同意も無しに勝手にウイは脳内に語りかけてきた。

『そういう事だから呪い解除に1の100倍で100ポイント使わせてもらうよ』

そして、俺の左手首に在った奴隷の紋が光って消えた。
驚きながらもリリンを見ると…
笑顔を見せて頷いていた。

「それじゃこれにてデスゲームは終了だ!」

ウイが両手をパチンと叩く!
すると真っ暗な空間が光で埋めつくされ次に目を開いたら二人は元の洞窟のあの場所に立っていた。

「ひっ?!」

リリンが悲鳴を小さく上げるその視線の先には体中穴だらけの奴隷の死体、焼け焦げて片腕の無い人形の死体、苦しそうに喉を押さえて死んでいる長髪の盗賊の死体があるのであった。
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