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記念すべき結婚式
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とあるホテルで一組の結婚式が行なわれていた。
一般家庭の平凡な2人の結婚式なのだがその規模は異様に大きかった。
それには大きな理由があった。
時は2015年、この時世界中で突如発生した謎の奇病があった。
感染したら死亡確率100%と言う恐ろしい病気で感染経路も分からず人々は恐怖に震えていた。
人から人への感染も疑われその病気になった人間は全て隔離され一箇所に集められていた。
だがそんな中、とある青年だけがその病気に突如免疫を持ったのだ。
そして、その彼の血から死亡確率100%と言われた病気を完治させる薬が開発された。
そう、彼は世界を救ったのだ。
その彼の血で世界中の人々が助けられた。
その男性が結婚をすると言う発表は大々的に発表されこの結婚式は助けれれた人々からの寄付により大規模な物となっていたのだ。
「それではここで新郎へプレゼントがあります!」
司会の発表に驚く新郎に数名の男性が立ち上がって告げる。
「勝手な事ながら新郎の子供の頃の話になりますが『しんちゃん』と言う名前に覚えはありますね?」
その言葉を聞いて新郎は頷く。
しんちゃん、それは新郎が子供の頃、親から捨てられて施設に入っていた時に新郎の面倒を沢山見てくれた親友である。
彼が居なければ新郎は親に捨てられたと言う事で他人を拒絶し生きてはいなかった。
心を許せる親友、彼の人生で唯一無二の存在であるしんちゃんは何処かの誰かの家の養子になって施設を出て行った。
それ以降どれだけ探しても結局会う事は出来なかった人物である。
「この度、我々はそのしんちゃんを遂に探し当てました!」
新郎の目に驚きと喜びがあふれ出す。
会いたい、そして彼にお礼を言いたい、今自分がこれ程幸せに生きていられるのは彼のおかげだ。
そして、この場に居る全ての人の笑顔はしんちゃんが居なければ無かった。
人と人の縁と言うのはどこで繋がっているのか分からない、だが今が在るのは良きも悪きも過去があってこそなのだ。
「そのしんちゃんから手紙を預かってきております。早速読ませて頂きます」
場は静寂に包まれて新郎だけでなくその場の全ての人がその手紙の内容に耳を傾ける・・・
涙で視界が揺らぐ。
こんな幸せな日は無いだろう。
愛する人と結婚でき二度と会えないと思っていた親友が生きていて見つかった。
手紙の内容は親友の現状と新郎への感謝と祝福で一杯であった。
しんちゃんも自分を探していたと言う話には涙が溢れて止まらなかった。
「手紙はここで終わりです。が!実はこの場にしんちゃんに来てもらっております!」
なんと言うサプライズ!
日本人にも関わらずまるでアメリカ人の様に喜びを体で表現し新郎は立ち上がった。
しんちゃんに会える、唯一無二の親友に再会できる。
こんな素晴らしい事が自分に訪れていいのだろうか。
そして、式場の扉が開かれドライアイスの煙の中に人影が写る。
その中をゆっくりと歩いてくるその人物を誰もが拍手で出迎える。
ホテルの人が案内する後ろを歩き新郎の前に立ちしっかりとした握手を交わす。
互いに涙ぐみながらお互いの顔を見て表情を固めた。
感動の再開に誰もが感動しているのだろうと惜しみない拍手を送り続ける。
場は拍手で包まれてホテルの人がマイクを互いに向けて記念すべき第一声が放たれた。
「「だ・・・だれ・・・?」」
完
一般家庭の平凡な2人の結婚式なのだがその規模は異様に大きかった。
それには大きな理由があった。
時は2015年、この時世界中で突如発生した謎の奇病があった。
感染したら死亡確率100%と言う恐ろしい病気で感染経路も分からず人々は恐怖に震えていた。
人から人への感染も疑われその病気になった人間は全て隔離され一箇所に集められていた。
だがそんな中、とある青年だけがその病気に突如免疫を持ったのだ。
そして、その彼の血から死亡確率100%と言われた病気を完治させる薬が開発された。
そう、彼は世界を救ったのだ。
その彼の血で世界中の人々が助けられた。
その男性が結婚をすると言う発表は大々的に発表されこの結婚式は助けれれた人々からの寄付により大規模な物となっていたのだ。
「それではここで新郎へプレゼントがあります!」
司会の発表に驚く新郎に数名の男性が立ち上がって告げる。
「勝手な事ながら新郎の子供の頃の話になりますが『しんちゃん』と言う名前に覚えはありますね?」
その言葉を聞いて新郎は頷く。
しんちゃん、それは新郎が子供の頃、親から捨てられて施設に入っていた時に新郎の面倒を沢山見てくれた親友である。
彼が居なければ新郎は親に捨てられたと言う事で他人を拒絶し生きてはいなかった。
心を許せる親友、彼の人生で唯一無二の存在であるしんちゃんは何処かの誰かの家の養子になって施設を出て行った。
それ以降どれだけ探しても結局会う事は出来なかった人物である。
「この度、我々はそのしんちゃんを遂に探し当てました!」
新郎の目に驚きと喜びがあふれ出す。
会いたい、そして彼にお礼を言いたい、今自分がこれ程幸せに生きていられるのは彼のおかげだ。
そして、この場に居る全ての人の笑顔はしんちゃんが居なければ無かった。
人と人の縁と言うのはどこで繋がっているのか分からない、だが今が在るのは良きも悪きも過去があってこそなのだ。
「そのしんちゃんから手紙を預かってきております。早速読ませて頂きます」
場は静寂に包まれて新郎だけでなくその場の全ての人がその手紙の内容に耳を傾ける・・・
涙で視界が揺らぐ。
こんな幸せな日は無いだろう。
愛する人と結婚でき二度と会えないと思っていた親友が生きていて見つかった。
手紙の内容は親友の現状と新郎への感謝と祝福で一杯であった。
しんちゃんも自分を探していたと言う話には涙が溢れて止まらなかった。
「手紙はここで終わりです。が!実はこの場にしんちゃんに来てもらっております!」
なんと言うサプライズ!
日本人にも関わらずまるでアメリカ人の様に喜びを体で表現し新郎は立ち上がった。
しんちゃんに会える、唯一無二の親友に再会できる。
こんな素晴らしい事が自分に訪れていいのだろうか。
そして、式場の扉が開かれドライアイスの煙の中に人影が写る。
その中をゆっくりと歩いてくるその人物を誰もが拍手で出迎える。
ホテルの人が案内する後ろを歩き新郎の前に立ちしっかりとした握手を交わす。
互いに涙ぐみながらお互いの顔を見て表情を固めた。
感動の再開に誰もが感動しているのだろうと惜しみない拍手を送り続ける。
場は拍手で包まれてホテルの人がマイクを互いに向けて記念すべき第一声が放たれた。
「「だ・・・だれ・・・?」」
完
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