エロくてニューゲーム

昆布海胆

文字の大きさ
85 / 206

第85話 太鼓の超人!

しおりを挟む
場の空気が凍ってた。
まるで映画のワンシーンのような目の前で繰り広げられた事態に誰も理解ができなかったのである。
 人外とも言える二人のエアホッケー対決の最中に飛んだパックを物凄い勢いで走って弾き返して女に壁ドンを仕掛けながらやっちまったと台の方を向いている明に集中する視線。
 対決に勝った大男はありえないと言う顔をしながら明を見つめていた。

 「あーん明さん負けちゃったぁー!」
 「ゲヒヒヒヒィィ!くぉのぉ勝負はぁ俺達のくぁちぃだなぁ!」

アホが二人空気を読まない発言をしているが誰もその言葉に反応しない。
 明はそっと壁ドンの姿勢から戻り不良女と距離をとって頭を下げる。

 「驚かせてゴメン!」

あの勢いのパックがあのままだと不良女の顔面に確実にヒットしていたのを本人が一番理解してる。
その為、明に助けられて更に謝られている意味が不良女には理解できなかった。
そして、明の肩に大男の手が乗せられ明が振り返ると何とも言えない顔をした大男が立っていた。

 「妹の桜子を助けてくれてありがとう」
 「いや、それよりも勝負は俺の負・・・って妹ぉ?!」

 明が叫びながら振り返ると不良女、もとい桜子は赤く染まった頬に両手を当てながらコクリと頷いた。
それを見た志保と姫子は察知して行動に移した。
 二人共明の両腕に腕を絡ませて来たのだ。
そして、桜子と志保&姫子は目で会話をした。
 恐らく、明は私達のだから渡さないわよ!っとでも言っているのだろう。
 二人に対して姫子はムッと頬を膨らませた。

 「ところで、エアホッケーは俺の負けだけど次は俺の得意なゲームで勝負しないか?」
 「いや、あれは俺の負けだろう・・・まぁいい、受けてたってやる!」

 明、実はこの大男とのゲーム対決が非常に楽しくなってきていた。
やはり実力が近い者同士でプレイする対戦ゲームと言うのは盛り上がるものである。
そして、明が次に選んだゲームは・・・

『太鼓の超人!』

 天下のゲームメーカーであるナコムが開発した太鼓型体感音楽ゲームである!
 叩く箇所が中央と側の2箇所しかなく子供から大人まで楽しめる大ヒットゲームである!
 余談だが、このゲームで曲をノーミスクリアすると「フルコンボだドン」と言う台詞が発せられプレイヤーを賞賛する。
これを知った子供がお坊さんが木魚を叩いてお経を読み終えた時に「フルコンボだドン!」と叫んで葬式の最中なのに参列者が笑いを堪えて悶絶するというとんでもない事態に陥ったと言う伝説を持つゲームである!

 「これで勝負しないか?」
 「いいだろう!受けてたつ!」

 実は明、太鼓の超人には結構自信があった!
 最近の音楽ゲームはどれも超人を育成する為のゲームと言っても過言ではない程難易度が高くなっている。
その中でもこのゲームはそこまで酷いモノではないのが救いである。
 世の中には全国で数名しか最高難易度の曲をクリア出来てない酷いゲームとかもあるくらいだ。
そんな中、明は左側、大男は右側に立ちゲームをスタートした!

 1曲目は明が選んだ!
 今話題のヴォーカロイド『初夢ミク』が歌うJ-POPだ!
 互いにミス無くスコアを伸ばし勝負は引き分けに見えた。
だが最後にやってきたのは連打ゾーン!
ここではどれだけ沢山連打出来たかで叩いた回数だけスコアが伸びる!
その為、超人的身体能力を持つ明の方が3回叩いた回数が多く30点差で勝利を収めた!

エアホッケーから付いてきた観客は大盛り上がりである!
 勝手にスマホで撮影をして動画サイトにUPしようとする者まで出始めた。
みんな、盗撮なので絶対にやっちゃだめだぞ!

 2曲目を選んだのは大男!
なんと童謡の項目から選んだのは「もりのく○さん」?!
 誰もが知る超有名なあの曲である!
 森の中で出会ったお嬢さんが出会ったのは日本語を話す熊で「お嬢さんお逃げなさい」とか言って逃げ出す少女を追いかけいかがわしい事をする気マンマン様なあの物語の曲である!
 明は拍子抜けしていた。
この太鼓の超人では童謡曲はどれもそれ程難易度が高くなく明の能力なら余裕で理論値を叩き出せると確信していたからである!
だが、大男は選曲後なにやらコマンドを入力していた。
すると難易度が裏返りそこに表示されたのはレベル9だった!
このゲームでは難易度は10段階で表示され9と言えばかなりの上級者でも苦戦する高難易度であった。
そして、曲がスタートした。

この時、太鼓の超人を良くプレイしているプレイヤーはこの曲の恐ろしさを知っていたので周りに説明をしていた。
それが明の耳に入ると同時に明はそれを理解した。
 曲はそのままなのだが流れてくる譜面が加速していくのだ!!
その速度はどんどんと早くなっていきもう直ぐ曲が終わると言う頃には肉眼では捉えきれない速度に達していた。
だが、明はその動体視力でそれを見切り喰らい付いてクリアしていた。
 湧き上がる歓声と拍手!
 明はやりきった表情をしていたがそれを見て一気に表情が悔しさに染まった。
なんと大男がフルコンボを達成していたのだ!
これにより勝負の行方は最終曲に託されたのだった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...