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第161話 ATMと女子高生
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ここは明の住む町にあるデパート『カトーヨーカドー』。
そこのATMコーナーに一人の制服を着た少女が並んでいた。
本人に少女と言うと怒るのだが背丈が130しかなくどう見ても少女である。
彼女の名は『渡邉マリア』
セーラー服を着ている事から学校が終わってそのままここのATMに来ている。
長い黒髪を指でクルクルと回しながら順番を待つ彼女は近くの高校に通う女子高生である。
「はぁ・・・大丈夫・・・よね・・・」
溜め息を一つ吐きながら独り言を言う彼女は非常にピンチだった。
実は彼女、アパートに一人暮らしをしているのだが両親の反対を押し切ってこの町の高校に進学し一人でアパートを借りて暮らしていた。
しかし、アルバイトを学校に内緒でしながら生活費を稼いでいたのだが先日のUFO事件のせいでバイト先が営業停止してしまい社長に連絡が付かなくなってしまった。
とりあえず今月の家賃を今日中に大家に支払わないとアパートを追い出されてしまうと言う状況なのだ。
一応、最悪の場合は彼女の部屋に在るグッズを処分すればそれなりのお金になるのであるが出来ればそれはしたくない。
あの事件の日までの分だけでも給料が振り込まれていればとりあえず首の皮が繋がると彼女は通帳を握り締めていた。
少しして前の人が避けたのでマリアはATMの前に移動する。
液晶パネルの通帳記帳ボタンを押し通帳を開いて差込口に入れてしばし待つ・・・
「カリカリ・・・カリカリ・・・」
数件記入されている音がしたので一応一安心かと思って出てきた通帳を見ると・・・
『残高・・・56円』
終わった。
マリアはその場で叫ぶのだった。
「おちんぎん入れてー!!!!!!!」
明、僧侶、志保、姫子、ヒナタ、ヘレシング、斉藤の7人はデパートに生活用品を購入しに来ていた。
明の家に一緒に住むと言う事で着替えやその他の物を揃えに来たのだ。
だがどうしても女性陣の買い物と言うのは時間が掛かる。
特に僧侶と志保と姫子がヒナタとヘレシングに合う服を色々選んで着せ替えするもんだから明は疲れて自販機でジュースを買ってベンチに腰掛け休憩をしていた。
ちなみに斉藤は執事服で過ごすと言ってたのだが明がメイド服が良いと言ったから通販で注文したらしく現在到着待ちである。
なので彼女は家で使う食器類を見に行くと言い残して別の階に行っている。
「最近こんなにのんびりした日は無かったからなぁ~」
先日三姉妹の電話で秘密結社ピータの話が出たのだが調べても結局何も分からず三姉妹の事は心配だが一応帰ってくるという話をしていた日までまだ数日あるので保留にしていた。
なんだかんだ言って普通に「ただいま~」って帰って来そうな気もするので。
明は手に持っていたジュースを口に含んで飲み込もうとした時にそれが聞こえた。
「おちんぎん入れてー!おちんぎん欲しいのおお!!」
「ブー!!!!」
思いっきりジュースを噴出した明が目をやるとATMコーナーで女子高生が叫んでいた。
地面に膝を付いて通帳を上に掲げ今も叫んでいる・・・
慌てて警備員らしき人達がやってきてその女子高生を宥めるのだが・・・
「同情するなら金をくれー!」
どこかで聞いた懐かしいフレーズが聞こえてきたので明は見なかった事にして再びジュースを口に含む。
明は今日も平和だな~っとベンチに座ったままのんびりしていたのだが先程の女子高生と警備員がなにやら言い争いをしているのが聞こえてきた。
「こらっ待ちなさい!」
警備員が叫んだので明はそちらに視線をやると警備員を振り払ってさっきの女子高生が明の方へ走ってきていた。
「とっつぁんのおでましだ!逃げろー!」
うん、女子高生の言う台詞じゃないな・・・
そんな事を考えながらこちらに走ってくる女子高生。
明の前を通ってそのまま西口ドアから出るつもりなんだろう。
だが女子高生明の目の前で盛大にすっ転ぶ!!!
「ほげぇー!!!?」
目の前の女子高生がサマーソルトキックしながら一人ジャーマンスープレックスの体勢で真っ白のパンツ丸出しになる・・・
そこで明気付く。
自分が先程噴出したジュースに滑ったのだと・・・
「お・・・おい・・・大丈夫か?」
知らない女子高生が勝手に転んだのなら放置するのだが自分の噴出したジュースに滑って転んだとなると流石に明も罪悪感が出てきたのかベンチから立ち上がり声を掛ける・・・
上に上がっていた両足を下に降ろし女子高生は仰向けで寝転んだまま明の方を見る・・・
一目見ただけで背中はジュースまみれだろうと直ぐに分かった。
流石に明、罪悪感がモリモリ出てきたのでとりあえず起こそうと手を差し出す。
女子高生はその手を見つめて少し何かを考えていたのだがおもむろにその手を掴んで立ち上がり・・・
「貴方は生き別れのお兄ちゃん!」
「いや、誰だよ・・・」
なんか勝手に寸劇が始まりそうだったので簡単に突っ込みを入れる明。
すると女子高生明の顔の横に顔を近付け・・・
「私のパンツ見ましたよね?幾ら払います?」
転んでも無料では起きないと言う言葉を初めて理解した明であった。
そこのATMコーナーに一人の制服を着た少女が並んでいた。
本人に少女と言うと怒るのだが背丈が130しかなくどう見ても少女である。
彼女の名は『渡邉マリア』
セーラー服を着ている事から学校が終わってそのままここのATMに来ている。
長い黒髪を指でクルクルと回しながら順番を待つ彼女は近くの高校に通う女子高生である。
「はぁ・・・大丈夫・・・よね・・・」
溜め息を一つ吐きながら独り言を言う彼女は非常にピンチだった。
実は彼女、アパートに一人暮らしをしているのだが両親の反対を押し切ってこの町の高校に進学し一人でアパートを借りて暮らしていた。
しかし、アルバイトを学校に内緒でしながら生活費を稼いでいたのだが先日のUFO事件のせいでバイト先が営業停止してしまい社長に連絡が付かなくなってしまった。
とりあえず今月の家賃を今日中に大家に支払わないとアパートを追い出されてしまうと言う状況なのだ。
一応、最悪の場合は彼女の部屋に在るグッズを処分すればそれなりのお金になるのであるが出来ればそれはしたくない。
あの事件の日までの分だけでも給料が振り込まれていればとりあえず首の皮が繋がると彼女は通帳を握り締めていた。
少しして前の人が避けたのでマリアはATMの前に移動する。
液晶パネルの通帳記帳ボタンを押し通帳を開いて差込口に入れてしばし待つ・・・
「カリカリ・・・カリカリ・・・」
数件記入されている音がしたので一応一安心かと思って出てきた通帳を見ると・・・
『残高・・・56円』
終わった。
マリアはその場で叫ぶのだった。
「おちんぎん入れてー!!!!!!!」
明、僧侶、志保、姫子、ヒナタ、ヘレシング、斉藤の7人はデパートに生活用品を購入しに来ていた。
明の家に一緒に住むと言う事で着替えやその他の物を揃えに来たのだ。
だがどうしても女性陣の買い物と言うのは時間が掛かる。
特に僧侶と志保と姫子がヒナタとヘレシングに合う服を色々選んで着せ替えするもんだから明は疲れて自販機でジュースを買ってベンチに腰掛け休憩をしていた。
ちなみに斉藤は執事服で過ごすと言ってたのだが明がメイド服が良いと言ったから通販で注文したらしく現在到着待ちである。
なので彼女は家で使う食器類を見に行くと言い残して別の階に行っている。
「最近こんなにのんびりした日は無かったからなぁ~」
先日三姉妹の電話で秘密結社ピータの話が出たのだが調べても結局何も分からず三姉妹の事は心配だが一応帰ってくるという話をしていた日までまだ数日あるので保留にしていた。
なんだかんだ言って普通に「ただいま~」って帰って来そうな気もするので。
明は手に持っていたジュースを口に含んで飲み込もうとした時にそれが聞こえた。
「おちんぎん入れてー!おちんぎん欲しいのおお!!」
「ブー!!!!」
思いっきりジュースを噴出した明が目をやるとATMコーナーで女子高生が叫んでいた。
地面に膝を付いて通帳を上に掲げ今も叫んでいる・・・
慌てて警備員らしき人達がやってきてその女子高生を宥めるのだが・・・
「同情するなら金をくれー!」
どこかで聞いた懐かしいフレーズが聞こえてきたので明は見なかった事にして再びジュースを口に含む。
明は今日も平和だな~っとベンチに座ったままのんびりしていたのだが先程の女子高生と警備員がなにやら言い争いをしているのが聞こえてきた。
「こらっ待ちなさい!」
警備員が叫んだので明はそちらに視線をやると警備員を振り払ってさっきの女子高生が明の方へ走ってきていた。
「とっつぁんのおでましだ!逃げろー!」
うん、女子高生の言う台詞じゃないな・・・
そんな事を考えながらこちらに走ってくる女子高生。
明の前を通ってそのまま西口ドアから出るつもりなんだろう。
だが女子高生明の目の前で盛大にすっ転ぶ!!!
「ほげぇー!!!?」
目の前の女子高生がサマーソルトキックしながら一人ジャーマンスープレックスの体勢で真っ白のパンツ丸出しになる・・・
そこで明気付く。
自分が先程噴出したジュースに滑ったのだと・・・
「お・・・おい・・・大丈夫か?」
知らない女子高生が勝手に転んだのなら放置するのだが自分の噴出したジュースに滑って転んだとなると流石に明も罪悪感が出てきたのかベンチから立ち上がり声を掛ける・・・
上に上がっていた両足を下に降ろし女子高生は仰向けで寝転んだまま明の方を見る・・・
一目見ただけで背中はジュースまみれだろうと直ぐに分かった。
流石に明、罪悪感がモリモリ出てきたのでとりあえず起こそうと手を差し出す。
女子高生はその手を見つめて少し何かを考えていたのだがおもむろにその手を掴んで立ち上がり・・・
「貴方は生き別れのお兄ちゃん!」
「いや、誰だよ・・・」
なんか勝手に寸劇が始まりそうだったので簡単に突っ込みを入れる明。
すると女子高生明の顔の横に顔を近付け・・・
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