Summer Vacation

セリーネス

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解け合い3

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きっちりパジャマのボタンを全部留め直し寝台に座っていると、グヴァイラヤーは濡らした布を手に持って戻ってきた。

「ほら」

隣に腰掛け、ぶつけた後頭部に優しく布を当ててくれた。ヒンヤリとした感触が痛みを和らげ気持ちが良かった。

「ん、気持ちイイ……」

私は無意識に言葉を発し、思わずウットリとしてしまった。

「……なにそれ、誘ってんの?」

言われた事の意味を掴み損ね『え?』と思い、グヴァイラヤーの方に顔を向けると、彼が顔を近付け唇を重ねてきた。

「!?」

彼は眼を閉じて、唇を味わう様に何度も舐めたりキスを繰り返してくる。だけど私は驚き過ぎて目が開きっ放しだった。

「……眼を閉じろよ」

少しだけ顔を離し、そっと眼を開けたグヴァイラヤーの顔は凄絶に色っぽく、私は顔が熱くなった。

「や…、だって私のファーストキス…」

好きな人といつか交わすと思っていたのに、いきなり奪われてしまった。でも何故か嫌じゃなかった。

「へぇ、そりゃご馳走さま♪」

グヴァイラヤーはペロリと自分の唇を舐めると、もう一度眼を閉じながら顔を近付け、またキスをしてきた。好きな人とのキスじゃないのに私も眼を閉じて唇を受け入れてしまった。
グヴァイラヤーは優しく角度を変えながら何度も何度も執拗にキスを繰り返す。唇を合わせ続ける中、彼の舌が私の唇を舐めた。
「開けて」と甘える様に。
気持ち良過ぎるキスに抵抗出来なくて、私は口を小さく開いてしまった。すかさず彼は舌を口の中に捩じ込み、私の舌を捕らえ絡みついた。
後頭部に手を置かれたままだった為に、深く長いキス。彼は私の舌を吸い上げ、いつの間にか私の舌は彼の口の中に入りねっとりと舐められた。
慣れない深いキスに恥ずかしくなり、彼の舌から逃げる様に舌を引っ込めるも彼は顔の角度を変えて私の舌を追いかけまた絡み付いた。
優しく深く絡み付く舌の感触に息が上がり声を押さえられなかった。

「んっ……、ん………」

せっかく動ける様になったのに甘く痺れてまた身体に力が入らなくなった。

「…スゲェ、そそる」

ツーッと、唾液の糸を引きながらグヴァイラヤーは顔を離し、私を寝台に押し倒した。
両腕と両脚が檻の様に私を囲い込み、身体中に色を纏い熱が込められた眼を向けられた。

「まだ魔力が身体に馴染んでないだろうから奪わないでやるけど、お前を味わうぞ」

「だ…駄目っ」

顔を緩く横に振り、両手を彼の胸に伸ばし入らない力で必死に身体を押し返そうとした。

「そんなエロい顔していたら抵抗している様には見えねぇよ」

グヴァイラヤーは再び顔を近付け、唇を重ね様としてくるが、顔を横に反らした。
しかし、反らした事によって曝け出された首筋にグヴァイラヤーは唇を寄せ、上からゆっくりと下に向かって舌を這わせた。

「あぁ…っ!」

舌が首筋を這った瞬間、全身に電気が走った様な強い痺れに襲われ、続けざまに左右の首筋、左右の耳・耳たぶを順にゆっくりと味わう様に舌を這わせ、最後は左耳を軽く噛まれた。

「やっ!んっ…、あぁっ!あんっ、ダメェ…!」

舐められる度に下半身に甘く疼く感覚が走り、自分のものとは思えない熱い息と声が漏れ、自分を失いそうになる。

「マジ、イイな。その声」

グヴァイラヤーは私の横に寝そべり、コツンと額を合わせた。私の上がる息が吸われそうになる程の至近距離に近付いた後、頭を胸に抱え込みギュッと私を少し強く抱き締めた。
私の心臓は先程から速く鳴ってしまっていたが、グヴァイラヤーの鼓動も同じくらい強く速く鳴っていた。
そっと私を離した後左腕を曲げ己の頭を支え、空いている右手で私の頬を撫でてきた。その手も私を見つめる瞳も表情もまるで愛して止まない恋人を慈しむ様に優しい。

「何処を触っても柔らかくて気持ち良いな、お前って」

「!?」

先程見せたニヤニヤとしたいやらしい笑い方ではなく、甘く蕩ける様な笑顔に私の心臓は更にうるさくなった。
グヴァイラヤーは上半身を上げ、左腕を腰の下に回し抱き締める様にすると私を見下ろし片時も離れたく無いかの様にチュッ、チュッと顔中にキスを降らした。
私の腰を下から軽く持ち上げ右手でズボンを引っ張り脱がすと、そのまま脚の間に手を滑り込ませ掌と指の腹で感触を楽しむ様に触れてきた。徐々に徐々にゆっくりと上に上がってくる動きと素足に触れる手の熱に、私は股の間から何かが染み出て下着が濡れる様な感覚がした。思わずきゅっと太ももを閉めると、グヴァイラヤーはするりと右手と背中の左腕を抜き、私の脚の間を割り開き、自分の右足を割り込ませた。そして、両手であっという間にパジャマのボタンを外して脱がされてしまった。
胸を曝し下着のみの姿にさせられ、本当に恥ずかしくて私は左手と腕で胸を覆い、右手で下半身を隠した。
しかしグヴァイラヤーは両手で私の両腕を掴み上げると、左手だけで私の両手を纏め頭上に固定し身体を曝させた。

「やっ!見ないで!!」

恥ずかしくて泣きたくなった。

「無理だね。最っ高に旨そうな身体を前に見ないとかあり得ねぇ」

それに、と呟きながら右掌で私の左の乳房を揉みしだき、上を向いた乳頭を人差し指と中指の間に挟み込み捏ねる様に指を動かした。

「俺が限界。マジお前の中に突っ込みてぇ」

そう言って私の太ももに硬く熱い物を擦り付けた。
擦り付けられた瞬間、ニチャっとした音と感触がし布超しなのに太ももが濡れた。

「え!?何??」

見ると、藍色のアラジンパンツに似た形のズボンは股の所が高く盛り上がり、そこだけ色が濃くなっていた。
グヴァイラヤーは照れた様な表情で両眼の縁を赤く染め、腰帯を緩めズボンを脱いだ。
そこにはタラタラとヨダレを垂らし、かなり鍛え上げられたお腹にくっ付きそうな程反り勃った長く太い陰茎が存在を主張していた。

「きゃーっ!何で何も履いていないのよ~!!」

ついこの間まで自分にだって付いていて見慣れていたはずなのに、他人の物だからなのか、はたまた勃起し先走りを滴らせた陰茎のイヤらしさの所為か私は全身が真っ赤になった。

「何もって、なんか履くのか?」

私に叫ばれ、少し冷静になったグヴァイラヤーは首を傾げた。

「し、下着は履かないの!?」

「下着?」

って何だ???と眉間を寄せる。
下着を履く文化が無いのか~!!

「あの…、今私が履いているみたいな、男女で形は違うけど、その…身体の敏感な所を守る為の服?みたいな物よ」

「あぁ、女は着てる奴は多いな。男はガキは履くが大人は邪魔だろ?」

「…何に?」

「ヤルのに」

はい!ケダモノ発言キター!

「……で、何でジリジリ逃げてんだ?」

ちっ、ばれた。

インパクト有りまくりな物を目に焼き付けさせられた事により、流されかけた自分を取り戻したのでちょっとずつ寝台の端にズレていた。

「はぁ…」

だがグヴァイラヤーも熱が冷めたのか、軽く溜め息を吐くと私の上から退いて寝台の足元に蹴飛ばしたズボンを履き直ししっかりと腰帯も締めた。

「ホラよ」

寝台の下に落とされていた私のパジャマを取って私に渡してくれた。

「…ありがとう」

「……おう」

パジャマを着直すと、グヴァイラヤーはじっと私を見つめ、また一つ溜め息を吐いた。

「はぁぁぁ~あ。…ここで止めてやった俺の優しさに感謝しろよ」

俺、こんなに紳士だったかぁ~?とブツブツ文句を言いながら立ち上がり、私の事も立たしてくれた。
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