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21 マーシェの思案
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あれから3日ほど部屋で軟禁の憂き目にあったマーシェだったが、その間も夫アルマンは湯浴みの時以外は部屋にいた。
何かを言いたそうで言わない、そんな風にマーシェを見つめたり俯いたりを繰り返す。そんな夫も城の一室に軟禁されている事も全てに苛ついていたマーシェはとうとう爆発した。
「何なのですか!」
「何とは?」
澄ました顔のアルマンを見てますます神経が尖る。
「何か仰りたいことがあるのでしょう?」
「聞いてくれるか!!」
マーシェの言葉にベッドに前のめりになるアルマンに慄きつつも頷くと、彼はやはりと言うべきかストナム王国との仲介を懇願してきた。
「殿下が何故そんな行動をされたのか私達にも理解は出来ない。だが同行している男はこちらとしてもあまり安心できる男じゃない方なんだ。それで陛下は心配されている」
「あの、それが私に何か関係があるんでしょうか?」
「君は!我が国の危機なんだぞ」
「そうは言いますが、散々我が家を蔑ろにしているのはこの国ですし。今回は姉にまでそれが飛び火しておりますでしょう。それをやらかしたから助けろだなんて。鼻で嗤いますわ」
「それは⋯ちょっと待て。蔑ろになどしてはいないではないか」
「それをまた繰り返すのですか?」
「あっ⋯すまん。今後は気をつける!」
アルマンの必死の顔がマーシェにはおかしく思えた。どうしてこの方はこんなに必死なのだろう?言ってみれば今回の件は、王太子の自業自得ではないのかしら?
そんな風に考えたマーシェは疑問をアルマンにぶつけてみた。
「それはルイスは⋯殿下は王女の事でかなり苦労しているんだ。それできっと判断力を失ってしまったのだろうと推察される。いつもなら誰かに相談なりするはずなんだ!それが誰にも言わずに動くなんてありえないし。私達も頭を抱えてるのだ」
マーシェは頭の中で考えを巡らした。
今回の件はストナム王国にこちらの王家が誠心誠意謝罪するのが筋だけど、それを拒否されてしまってどうにもならない。だからポリント辺境伯に頼みたいがこちらも門前払い。だからマーシェに話が来たのだが。
頭で整理すると単純に考えられる。
2国間の関係悪化はあまりよろしくないのはマーシェにも分かる。
王家はどうでもいいけれど、被害を被るのはいつだって民だ。
ここでマーシェが意地を張るのもいいけれど、恩を売る事も可能ならそちらのほうがいいかもしれない。
そこまで考えてマーシェはニンマリと微笑んだ。
その笑みを見てアルマンはブルッと震えたが、もう引き返せない。マーシェの次の言葉を大人しく待っていた。
「そうですね、条件次第ではストナムにいる姉に頼むのもやぶさかではありませんわ」
「本当か?!」
「えぇ」
「⋯⋯⋯⋯その条件とは?」
「いくつかありますけど、全て書面に致しますので筆記用具を用意していただけますか?」
「⋯⋯書くほどあるのか?」
「当たり前でしょう」
マーシェの言葉に渋々アルマンは動いた。
紙とペンを用意されたマーシェは、起き上がり、ルルチアに着替えを手伝ってもらって文机に落ち着いた。
そして人払いをしてからもう一度思案する。
そして一気に誓約書を書き上げた。
何かを言いたそうで言わない、そんな風にマーシェを見つめたり俯いたりを繰り返す。そんな夫も城の一室に軟禁されている事も全てに苛ついていたマーシェはとうとう爆発した。
「何なのですか!」
「何とは?」
澄ました顔のアルマンを見てますます神経が尖る。
「何か仰りたいことがあるのでしょう?」
「聞いてくれるか!!」
マーシェの言葉にベッドに前のめりになるアルマンに慄きつつも頷くと、彼はやはりと言うべきかストナム王国との仲介を懇願してきた。
「殿下が何故そんな行動をされたのか私達にも理解は出来ない。だが同行している男はこちらとしてもあまり安心できる男じゃない方なんだ。それで陛下は心配されている」
「あの、それが私に何か関係があるんでしょうか?」
「君は!我が国の危機なんだぞ」
「そうは言いますが、散々我が家を蔑ろにしているのはこの国ですし。今回は姉にまでそれが飛び火しておりますでしょう。それをやらかしたから助けろだなんて。鼻で嗤いますわ」
「それは⋯ちょっと待て。蔑ろになどしてはいないではないか」
「それをまた繰り返すのですか?」
「あっ⋯すまん。今後は気をつける!」
アルマンの必死の顔がマーシェにはおかしく思えた。どうしてこの方はこんなに必死なのだろう?言ってみれば今回の件は、王太子の自業自得ではないのかしら?
そんな風に考えたマーシェは疑問をアルマンにぶつけてみた。
「それはルイスは⋯殿下は王女の事でかなり苦労しているんだ。それできっと判断力を失ってしまったのだろうと推察される。いつもなら誰かに相談なりするはずなんだ!それが誰にも言わずに動くなんてありえないし。私達も頭を抱えてるのだ」
マーシェは頭の中で考えを巡らした。
今回の件はストナム王国にこちらの王家が誠心誠意謝罪するのが筋だけど、それを拒否されてしまってどうにもならない。だからポリント辺境伯に頼みたいがこちらも門前払い。だからマーシェに話が来たのだが。
頭で整理すると単純に考えられる。
2国間の関係悪化はあまりよろしくないのはマーシェにも分かる。
王家はどうでもいいけれど、被害を被るのはいつだって民だ。
ここでマーシェが意地を張るのもいいけれど、恩を売る事も可能ならそちらのほうがいいかもしれない。
そこまで考えてマーシェはニンマリと微笑んだ。
その笑みを見てアルマンはブルッと震えたが、もう引き返せない。マーシェの次の言葉を大人しく待っていた。
「そうですね、条件次第ではストナムにいる姉に頼むのもやぶさかではありませんわ」
「本当か?!」
「えぇ」
「⋯⋯⋯⋯その条件とは?」
「いくつかありますけど、全て書面に致しますので筆記用具を用意していただけますか?」
「⋯⋯書くほどあるのか?」
「当たり前でしょう」
マーシェの言葉に渋々アルマンは動いた。
紙とペンを用意されたマーシェは、起き上がり、ルルチアに着替えを手伝ってもらって文机に落ち着いた。
そして人払いをしてからもう一度思案する。
そして一気に誓約書を書き上げた。
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