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第一章 公爵夫人になりました
お茶会での思い出はきれいな公爵夫人です
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お茶会当日、キャンベラは派手に着飾っておりました。
祖母はキャンベラにお客様を第一に考えなければならないので着替えなさいと注意しておりましたの。
何故なら、その日の招待客の中に高位貴族の方を二家ご招待しておりました。
公爵家の方は奥様とご令息様、侯爵家の方は奥様とご令嬢様を。
その高位貴族の方々のドレスの情報を、事前に調べるのも主催者の仕事です。
数日前から調べて当日朝に確定した侯爵家ご令嬢のドレスの色は淡いオレンジ。
ご令嬢の赤い髪に合わせた色でした。
それなのにキャンベラが着ているのは、濃いめのオレンジのドレス。
それはダメだとメリルは朝から言ってたのに、強行突破しようと、メリルを無視して着たみたい。
メリルが祖母に助けを求め、祖母にまで怒られたのにも関わらず着替えない。
そもそも何故態とそんな事をしてるかというと、キャンベラがその侯爵家のご令嬢ラデイール様を嫌いだから⋯⋯。
以前、他家のお茶会で子爵家の令嬢をイジメてたキャンベラを完膚無きまでに言い負かしたそうで、それが気に入らないんだとか。
怒られて当然なのに何言ってんの?と5歳ながら思ったわ。
ラデイール様は貴族令嬢達にとても人気者なので(そりゃそうだ)初主催なら外す訳にはいかない。
キャンベラの強情さにあのお人好しの権化の祖母が怒り頂点に達し、お茶会の間離れに軟禁になりました。当然の処置です。
お茶会は滞りなく進み、初主催のメリルは本当に頑張ってました。
お客様への気配り、目配りを忘れずに、祖母も私に付き添ってる母も大満足でしたの。
他の皆様も楽しんでるご様子でメリル初のお茶会は大成功だねと母娘で話してた所へ、突然男の子が私の手を乱暴に掴み罵って来ました。
呆気に取られる母と私。
男の子はかなり背の高い子で、普通の5歳児なら泣いたのかもしれませんが私は魔力持ち。
水魔法を発動して男の子の頭上へ水を一気に落としました。
母の「駄目ー」という声は一拍遅く、私に届きませんでした。
この国の魔法はかなり希少です。
血筋もかなり関わってきますが、必ずしも貴族だから魔力があるという訳ではありません。
王族でも持ってる方は、ほぼいないのです。
今の王家では王様のみですが魔力量はかなり少ないそうです。
私と弟が、姉弟で魔力有りなのは万分の一くらいの確率なのです。
それほど希少な魔法を5歳の子がいとも簡単に発動したのにびっくりしたのでしょう。
男の子は暫く呆然としておりましたが、我に返り風魔法で自分を乾かしてから私に言い放ちました。
「姉を虐げて楽しいか」と⋯⋯。
⋯⋯文字通りてん、てん、てん、と頭に浮かびました。
彼は何を言ってるのでしょうか?
そこへキャンベラが割って入ってきました。
いつ離れを抜け出したのでしょう?
魔法で扉を固めて置けばよかったわと考えていたら
「この様に魔法で私を直ぐに虐めるのです。みんなに可愛がられる私を妬んでいるのです、私辛くて、ヨヨヨ」
私がキャンベラの茶番を眺めていると、
「幾ら幼い子供でも、して良い事と悪い事の区別はつけないと行けないんだ。
君かなりの我儘娘らしいね、彼女を離れに軟禁した事を謝るんだ。魔法で閉じ込めたんだろう。
希少な魔法をそんな悪事に使ったら駄目だ。
子供でも僕は容赦はしないぞ」
「何処の方かは、察しがつきますが言わせてもらいますね。貴方馬鹿じゃないの?」
私は、5歳児と思って舐めんなよ!とばかりにそのご令息に言い返しておりました。
まぁ幾らしっかりしてても5歳なのでかなりの舌っ足らずでしたが、負けるものかと憤慨しておりましたら、何処かへ行ってた母が綺麗なご婦人を連れて戻ってきました。とても綺麗な方で、恥ずかしながらちょっと見惚れてしまいました。
その綺麗な婦人が煩く喚くクソガキを連れて何処かへいなくなったので、彼との言い合いは終了したのですが、公爵家のご令息だろうと思っていましたので、あの綺麗な方は公爵夫人なのね、素敵。
と私の興味は公爵夫人に移りました。
途端にクソガキの事はスッポリ忘れておりましたわ。
アレがサンディル様なのですね。
──────────────
回想しましたがサンディル様の11歳の顔は、はっきり思い出せません。
喚いていた口元しか覚えてないので、ハァと一つため息をつくとテモシーが体を揺らして震えております。
笑いを堪えてると言う感じでしょうか。
「お茶会の事は私も聞き及んでおります。
あの後サンディル様は先代の奥様に大層怒られまして、一週間の魔法禁止令が出たのですよ」
「まぁ、そうなのね。知らなかったわ(興味ないし)。
それではやはりあの綺麗な方は、公爵夫人でしたのね。婚姻式ではお見かけしなかったけれど婚姻に反対なのかしら?」
「いえいえ、今回の婚姻式は奥様の身内を欺く為のものなので、前公爵夫妻には伝えておりません」
「えっどういう事なの?」
「それはまた、後ほどお話します。先程の続きを話してもよろしいですか?」
「あっ、ごめんなさいね。話の腰を折ったわね、どうぞ」
「あの後、奥様の母上様のチェリーナ様がメリル様を連れてこちらへ謝りに来られたのです。
主催がメリル様という事で責任を感じて御同行されたそうです」
私の知らない所で母とメリルに迷惑かけてたなんて全く気付かなかった。
でも5歳児だししょうがないわよね、私も自分に甘いわ。
「その際に事の真相をチェリーナ様がお話し下さりサンディル様は、奥様、アディル様に謝りたいと申し出たのですが、チェリーナ様が娘はもう忘れてるから蒸し返さないで欲しいと仰ってサンディル様を止めておられました」
そうね、だって5歳児だし⋯⋯(2回目)
「それからサンディル様はスパナート家へよくお出かけになられてまして⋯⋯。あまりにも日数も多く⋯」
ここにきてテモシーが歯切れが悪くなりまして、どうしたのかしら?と思っておりましたら、黙って聞いておられたマーク様が唐突に
「それって、付き纏い?」
「はい?誰が誰にですの?」
「サンディルがアディルに」
「まさか⋯⋯私5歳児ですのよ」
「だよな!まさかなって⋯⋯テモシー⋯」
「そのまさかです。サンディル様はおそらく始めはアディル奥様の魔力に興味が湧いたのだと思われます。ですがそのうち魔力を見に行ってるのかアディル様を見に行ってるのか、前旦那様方も困惑なされてサンディル様に確かめた所、恋心を率直にお話しなさいました」
いえ、なさいましたって5歳児だし⋯⋯(もう数えません)
サンディル様はどうかなさってますわ。
11歳が5歳に恋心って⋯⋯えっ?有りなの?
私の感覚では考えられないのですけど。
「それで前公爵様は、伯爵家に直ぐに婚約を打診なされたのですが、そこにはサンディル様の恋心とは別にアディル奥様の魔力も関係されてると思われます」
「今までの話で私の感想を述べても?」
「はい、奥様」
「前公爵様が、私の魔力に利を見出して婚約の打診をされたという方が現実味がありますわ。
何故サンディル様のよくわからない恋心などと誤魔化しましたの?テモシー」
「いえ奥様。サンディル様の恋慕を解って頂けなければ、話は進まないのです」
「ごめんなさい、まだ続きがあったのね」
ここからが益々長いお話でしたので、本当にサンディル様の恋心の話が必要だったのかは全て聞いてもよくわかりませんでした。
テモシーの長い説明に疲れきった私は、とりあえずは本物の旦那様に魔力の供給を行い、自室で休むことにしました。ゆっくり考えたかったのです。
祖母はキャンベラにお客様を第一に考えなければならないので着替えなさいと注意しておりましたの。
何故なら、その日の招待客の中に高位貴族の方を二家ご招待しておりました。
公爵家の方は奥様とご令息様、侯爵家の方は奥様とご令嬢様を。
その高位貴族の方々のドレスの情報を、事前に調べるのも主催者の仕事です。
数日前から調べて当日朝に確定した侯爵家ご令嬢のドレスの色は淡いオレンジ。
ご令嬢の赤い髪に合わせた色でした。
それなのにキャンベラが着ているのは、濃いめのオレンジのドレス。
それはダメだとメリルは朝から言ってたのに、強行突破しようと、メリルを無視して着たみたい。
メリルが祖母に助けを求め、祖母にまで怒られたのにも関わらず着替えない。
そもそも何故態とそんな事をしてるかというと、キャンベラがその侯爵家のご令嬢ラデイール様を嫌いだから⋯⋯。
以前、他家のお茶会で子爵家の令嬢をイジメてたキャンベラを完膚無きまでに言い負かしたそうで、それが気に入らないんだとか。
怒られて当然なのに何言ってんの?と5歳ながら思ったわ。
ラデイール様は貴族令嬢達にとても人気者なので(そりゃそうだ)初主催なら外す訳にはいかない。
キャンベラの強情さにあのお人好しの権化の祖母が怒り頂点に達し、お茶会の間離れに軟禁になりました。当然の処置です。
お茶会は滞りなく進み、初主催のメリルは本当に頑張ってました。
お客様への気配り、目配りを忘れずに、祖母も私に付き添ってる母も大満足でしたの。
他の皆様も楽しんでるご様子でメリル初のお茶会は大成功だねと母娘で話してた所へ、突然男の子が私の手を乱暴に掴み罵って来ました。
呆気に取られる母と私。
男の子はかなり背の高い子で、普通の5歳児なら泣いたのかもしれませんが私は魔力持ち。
水魔法を発動して男の子の頭上へ水を一気に落としました。
母の「駄目ー」という声は一拍遅く、私に届きませんでした。
この国の魔法はかなり希少です。
血筋もかなり関わってきますが、必ずしも貴族だから魔力があるという訳ではありません。
王族でも持ってる方は、ほぼいないのです。
今の王家では王様のみですが魔力量はかなり少ないそうです。
私と弟が、姉弟で魔力有りなのは万分の一くらいの確率なのです。
それほど希少な魔法を5歳の子がいとも簡単に発動したのにびっくりしたのでしょう。
男の子は暫く呆然としておりましたが、我に返り風魔法で自分を乾かしてから私に言い放ちました。
「姉を虐げて楽しいか」と⋯⋯。
⋯⋯文字通りてん、てん、てん、と頭に浮かびました。
彼は何を言ってるのでしょうか?
そこへキャンベラが割って入ってきました。
いつ離れを抜け出したのでしょう?
魔法で扉を固めて置けばよかったわと考えていたら
「この様に魔法で私を直ぐに虐めるのです。みんなに可愛がられる私を妬んでいるのです、私辛くて、ヨヨヨ」
私がキャンベラの茶番を眺めていると、
「幾ら幼い子供でも、して良い事と悪い事の区別はつけないと行けないんだ。
君かなりの我儘娘らしいね、彼女を離れに軟禁した事を謝るんだ。魔法で閉じ込めたんだろう。
希少な魔法をそんな悪事に使ったら駄目だ。
子供でも僕は容赦はしないぞ」
「何処の方かは、察しがつきますが言わせてもらいますね。貴方馬鹿じゃないの?」
私は、5歳児と思って舐めんなよ!とばかりにそのご令息に言い返しておりました。
まぁ幾らしっかりしてても5歳なのでかなりの舌っ足らずでしたが、負けるものかと憤慨しておりましたら、何処かへ行ってた母が綺麗なご婦人を連れて戻ってきました。とても綺麗な方で、恥ずかしながらちょっと見惚れてしまいました。
その綺麗な婦人が煩く喚くクソガキを連れて何処かへいなくなったので、彼との言い合いは終了したのですが、公爵家のご令息だろうと思っていましたので、あの綺麗な方は公爵夫人なのね、素敵。
と私の興味は公爵夫人に移りました。
途端にクソガキの事はスッポリ忘れておりましたわ。
アレがサンディル様なのですね。
──────────────
回想しましたがサンディル様の11歳の顔は、はっきり思い出せません。
喚いていた口元しか覚えてないので、ハァと一つため息をつくとテモシーが体を揺らして震えております。
笑いを堪えてると言う感じでしょうか。
「お茶会の事は私も聞き及んでおります。
あの後サンディル様は先代の奥様に大層怒られまして、一週間の魔法禁止令が出たのですよ」
「まぁ、そうなのね。知らなかったわ(興味ないし)。
それではやはりあの綺麗な方は、公爵夫人でしたのね。婚姻式ではお見かけしなかったけれど婚姻に反対なのかしら?」
「いえいえ、今回の婚姻式は奥様の身内を欺く為のものなので、前公爵夫妻には伝えておりません」
「えっどういう事なの?」
「それはまた、後ほどお話します。先程の続きを話してもよろしいですか?」
「あっ、ごめんなさいね。話の腰を折ったわね、どうぞ」
「あの後、奥様の母上様のチェリーナ様がメリル様を連れてこちらへ謝りに来られたのです。
主催がメリル様という事で責任を感じて御同行されたそうです」
私の知らない所で母とメリルに迷惑かけてたなんて全く気付かなかった。
でも5歳児だししょうがないわよね、私も自分に甘いわ。
「その際に事の真相をチェリーナ様がお話し下さりサンディル様は、奥様、アディル様に謝りたいと申し出たのですが、チェリーナ様が娘はもう忘れてるから蒸し返さないで欲しいと仰ってサンディル様を止めておられました」
そうね、だって5歳児だし⋯⋯(2回目)
「それからサンディル様はスパナート家へよくお出かけになられてまして⋯⋯。あまりにも日数も多く⋯」
ここにきてテモシーが歯切れが悪くなりまして、どうしたのかしら?と思っておりましたら、黙って聞いておられたマーク様が唐突に
「それって、付き纏い?」
「はい?誰が誰にですの?」
「サンディルがアディルに」
「まさか⋯⋯私5歳児ですのよ」
「だよな!まさかなって⋯⋯テモシー⋯」
「そのまさかです。サンディル様はおそらく始めはアディル奥様の魔力に興味が湧いたのだと思われます。ですがそのうち魔力を見に行ってるのかアディル様を見に行ってるのか、前旦那様方も困惑なされてサンディル様に確かめた所、恋心を率直にお話しなさいました」
いえ、なさいましたって5歳児だし⋯⋯(もう数えません)
サンディル様はどうかなさってますわ。
11歳が5歳に恋心って⋯⋯えっ?有りなの?
私の感覚では考えられないのですけど。
「それで前公爵様は、伯爵家に直ぐに婚約を打診なされたのですが、そこにはサンディル様の恋心とは別にアディル奥様の魔力も関係されてると思われます」
「今までの話で私の感想を述べても?」
「はい、奥様」
「前公爵様が、私の魔力に利を見出して婚約の打診をされたという方が現実味がありますわ。
何故サンディル様のよくわからない恋心などと誤魔化しましたの?テモシー」
「いえ奥様。サンディル様の恋慕を解って頂けなければ、話は進まないのです」
「ごめんなさい、まだ続きがあったのね」
ここからが益々長いお話でしたので、本当にサンディル様の恋心の話が必要だったのかは全て聞いてもよくわかりませんでした。
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