46 / 50
第三章 長い眠りのその後で
浅はかな女たち
しおりを挟む
女は食事用に持ってきたスプーンを私、魔術師団長へめがけて投げたが、あっさりブーメランして女のオデコに当たった。
うめき声をあげるが自業自得だ。
「嘘よ、そんな事あるはず無いわ。計画は万全だって言ったもの。サイフェル侯爵様がちゃんとそう言ったのよ」
マッケナン王国が周辺諸国によってなくなり小さな領土は分割され諸国に吸収されたことを話すと元アッパール夫人は取り乱し始めた。
「あんな小さな国が何の武器もなく大国に勝てるわけ無いだろう?そんな事考えなかったのか?」
「魔力持ちが複数いれば強いって聞いてたわ。ソルジャーにはそんなにいないじゃない。現にうちには一人も居なかったわ」
「お前は子供をしっかりと見て育てなかったんだな。スノーは魔力持ちだぞ」
「何ですって!本当なの?スダンは男の方が可能性が高いって言ってたのよ、何てこと!やっぱりあの人は間抜けだわ。あんな男と結婚したばっかりにこんな事になったのよ」
どう考えても似たもの夫婦じゃないか。
この女は拷問などせずともペラペラペラペラ何でも喋ったが、おそらく何も考えてなかったのか。
でも今回のことだけ聞くわけじゃない、むしろもう一つの方が肝心なんだ。
「それはそうとお前にはもう一つ嫌疑がかかってる。ミラー侯爵令嬢の誘拐だ。そちらもペラペラ喋ってくれると助かるんだがな」
途端に黙りこくった。
目を逸らし明らかに顔の表情は自白をしてるが口を開かない。
「何故あんな事をしたんだ」
「何も⋯⋯してないわよ。何のことを言ってるのかしら?」
女は私が何処まで知ってるのかを探っているようだ。
では期待に応えてやろう。
「お前はミラー侯爵家の乳母に応募した時産み月を誤魔化した、医者まで買収してな。
たとえ夫人が先に産んだとしても暫くは誤魔化せると踏んだんだろう?
でもお前の意に反して馘首になった。
それの腹いせか?
誘拐した子供の産着を切り裂くなんてご丁寧に証拠隠滅でも図ったのか?
あぁ孤児院に棄てたあとは実家に帰ってたな。
弟に苦言を呈されてもスダンのせいにしてただろう、王弟に愛想を尽かされた、だったか」
「何故それを⋯⋯。あぁ」
うっかり口を滑らせた女は両手で口を抑えている。
やっぱり底が浅い。
「何故あんな事をしたんだ?」
繰り返し同じ事を聞いてみた、今度は話す気になったらしいが顔が悔しさに歪んでいる、醜い。
「何もかも上手く行かないのよ、王弟の側近だと思って結婚したのに馘首になるし、子供は煩いし、辺鄙な領地しかないのに伯爵なんて爵位のせいで税は高いし、やっと楽して過ごせると思ったのに、全然大目に見てくれないのよ、侯爵夫人のくせに。お金持ってるんだから馘首になんかしなくてもいいじゃない、ちょっと誤魔化しただけよ。2日位経ったら頭が冷えて、やっぱり雇ってくれると思ったから宿に泊まって様子を見に行ったら、もう次が決まったとか言ってるし、宿代も高いのにバカバカしいったらないわ。全然思い通りにならないし、しかもメイドに聞いたら私の代わりは平民なのよ。何で平民が侯爵家の恩恵に預かるのよ、身分違いも甚だしいわ。だから金持ちでも爵位が上位でも思い通りにならない事もあるんだって教えてあげようと思ったのよ」
私の頭がおかしいのか?
この女の言ってることがちっとも理解できないのだが⋯⋯。
頭を捻っていると女が続ける。
「でもあの後、全然事件にならないから見つかったんでしょう。お茶会にも参加してたの見たことあるし、やっぱりお金の力で見つけたのね。子供が居るんだから誘拐にはならないでしょう、そんな事で罪になんか問えないはずよ」
「ちょっと待て、お前は侍女から子供を金と引き換えにしてただろう」
「そうよ、なけなしのお金を使ったのに暫く経っても新聞に載らなかったわ、損しちゃったわよ」
私は早急に尋問を止めて陛下に報告しに急いだ。
──────────────
2、3日して今度は別の女の前に立つ。
またこの言葉か。
「何であんな事をしたんだ」
女は顔がかなり腫れている、手にも足にも縄の跡がクッキリと付いていた。騎士団に捉えれた時は既に侯爵により拷問された後だった。
あんな事をしておいてまだ働いていた事に驚愕する。
「も、申し訳、もう申し訳ありませんでした。
お金が欲しくてどうしても纏まったお金がい、いり、入用だっ、だったんです」
女はまともに話せなくなっている、侯爵の怒りが伺える。
「何故入れ替えたんだ」
私は女に治癒を施した。
女の顔が感謝するような目をしているが勘違いするな、聞き取りづらいからだ。
「そのまま渡してしまって侯爵家のお嬢様が居なくなったら、とても詳しく調べられて捕まってしまいます。平民の子なら侯爵家がそんなに詳しく調べないと思ったので、でも奥様がお金を貸して下さったらあんな事をしなくても済んでいたのに⋯⋯真面目にずっと働いていたのに困った時くらい融通してくれてもいいのに。奥様にとっては端金でしょうに、だから髪色も一緒だったから解らないと思って。したあとも清々しましたよ。平民の子を精々可愛がればいいと思って!ハハハハはっ」
「馬鹿だなお前は、侍女って事はお前も貴族だろう。本当の理由は、平民の子の誘拐ならそんなに罪は重くないとでも思ってしたんだろう。どうせ処刑になるから教えてやろう。お前が侯爵家の娘と入れ替えた平民の子は王族だ」
隣の牢から聞き耳を立てていた元アッパール夫人が牢の扉を叩いている。「いやー出してー」と喚いている。
あっちにも馬鹿がいたな、態と聞かせたんだが自分の罰が解ったのだろう。
そもそも国家転覆を目論んでいて捕まったのに処刑されないとでも思っていたのか。
横からも目の前からも「出して、出して」と喚く女ども。
どうせ反省などしないのだろうから刑の執行まで精々絶望を味わうんだな。
私は二人の尋問を終えて陛下へ報告しにまたこの場を後にした。
二人の娘の行く末を心配しながら⋯⋯。
うめき声をあげるが自業自得だ。
「嘘よ、そんな事あるはず無いわ。計画は万全だって言ったもの。サイフェル侯爵様がちゃんとそう言ったのよ」
マッケナン王国が周辺諸国によってなくなり小さな領土は分割され諸国に吸収されたことを話すと元アッパール夫人は取り乱し始めた。
「あんな小さな国が何の武器もなく大国に勝てるわけ無いだろう?そんな事考えなかったのか?」
「魔力持ちが複数いれば強いって聞いてたわ。ソルジャーにはそんなにいないじゃない。現にうちには一人も居なかったわ」
「お前は子供をしっかりと見て育てなかったんだな。スノーは魔力持ちだぞ」
「何ですって!本当なの?スダンは男の方が可能性が高いって言ってたのよ、何てこと!やっぱりあの人は間抜けだわ。あんな男と結婚したばっかりにこんな事になったのよ」
どう考えても似たもの夫婦じゃないか。
この女は拷問などせずともペラペラペラペラ何でも喋ったが、おそらく何も考えてなかったのか。
でも今回のことだけ聞くわけじゃない、むしろもう一つの方が肝心なんだ。
「それはそうとお前にはもう一つ嫌疑がかかってる。ミラー侯爵令嬢の誘拐だ。そちらもペラペラ喋ってくれると助かるんだがな」
途端に黙りこくった。
目を逸らし明らかに顔の表情は自白をしてるが口を開かない。
「何故あんな事をしたんだ」
「何も⋯⋯してないわよ。何のことを言ってるのかしら?」
女は私が何処まで知ってるのかを探っているようだ。
では期待に応えてやろう。
「お前はミラー侯爵家の乳母に応募した時産み月を誤魔化した、医者まで買収してな。
たとえ夫人が先に産んだとしても暫くは誤魔化せると踏んだんだろう?
でもお前の意に反して馘首になった。
それの腹いせか?
誘拐した子供の産着を切り裂くなんてご丁寧に証拠隠滅でも図ったのか?
あぁ孤児院に棄てたあとは実家に帰ってたな。
弟に苦言を呈されてもスダンのせいにしてただろう、王弟に愛想を尽かされた、だったか」
「何故それを⋯⋯。あぁ」
うっかり口を滑らせた女は両手で口を抑えている。
やっぱり底が浅い。
「何故あんな事をしたんだ?」
繰り返し同じ事を聞いてみた、今度は話す気になったらしいが顔が悔しさに歪んでいる、醜い。
「何もかも上手く行かないのよ、王弟の側近だと思って結婚したのに馘首になるし、子供は煩いし、辺鄙な領地しかないのに伯爵なんて爵位のせいで税は高いし、やっと楽して過ごせると思ったのに、全然大目に見てくれないのよ、侯爵夫人のくせに。お金持ってるんだから馘首になんかしなくてもいいじゃない、ちょっと誤魔化しただけよ。2日位経ったら頭が冷えて、やっぱり雇ってくれると思ったから宿に泊まって様子を見に行ったら、もう次が決まったとか言ってるし、宿代も高いのにバカバカしいったらないわ。全然思い通りにならないし、しかもメイドに聞いたら私の代わりは平民なのよ。何で平民が侯爵家の恩恵に預かるのよ、身分違いも甚だしいわ。だから金持ちでも爵位が上位でも思い通りにならない事もあるんだって教えてあげようと思ったのよ」
私の頭がおかしいのか?
この女の言ってることがちっとも理解できないのだが⋯⋯。
頭を捻っていると女が続ける。
「でもあの後、全然事件にならないから見つかったんでしょう。お茶会にも参加してたの見たことあるし、やっぱりお金の力で見つけたのね。子供が居るんだから誘拐にはならないでしょう、そんな事で罪になんか問えないはずよ」
「ちょっと待て、お前は侍女から子供を金と引き換えにしてただろう」
「そうよ、なけなしのお金を使ったのに暫く経っても新聞に載らなかったわ、損しちゃったわよ」
私は早急に尋問を止めて陛下に報告しに急いだ。
──────────────
2、3日して今度は別の女の前に立つ。
またこの言葉か。
「何であんな事をしたんだ」
女は顔がかなり腫れている、手にも足にも縄の跡がクッキリと付いていた。騎士団に捉えれた時は既に侯爵により拷問された後だった。
あんな事をしておいてまだ働いていた事に驚愕する。
「も、申し訳、もう申し訳ありませんでした。
お金が欲しくてどうしても纏まったお金がい、いり、入用だっ、だったんです」
女はまともに話せなくなっている、侯爵の怒りが伺える。
「何故入れ替えたんだ」
私は女に治癒を施した。
女の顔が感謝するような目をしているが勘違いするな、聞き取りづらいからだ。
「そのまま渡してしまって侯爵家のお嬢様が居なくなったら、とても詳しく調べられて捕まってしまいます。平民の子なら侯爵家がそんなに詳しく調べないと思ったので、でも奥様がお金を貸して下さったらあんな事をしなくても済んでいたのに⋯⋯真面目にずっと働いていたのに困った時くらい融通してくれてもいいのに。奥様にとっては端金でしょうに、だから髪色も一緒だったから解らないと思って。したあとも清々しましたよ。平民の子を精々可愛がればいいと思って!ハハハハはっ」
「馬鹿だなお前は、侍女って事はお前も貴族だろう。本当の理由は、平民の子の誘拐ならそんなに罪は重くないとでも思ってしたんだろう。どうせ処刑になるから教えてやろう。お前が侯爵家の娘と入れ替えた平民の子は王族だ」
隣の牢から聞き耳を立てていた元アッパール夫人が牢の扉を叩いている。「いやー出してー」と喚いている。
あっちにも馬鹿がいたな、態と聞かせたんだが自分の罰が解ったのだろう。
そもそも国家転覆を目論んでいて捕まったのに処刑されないとでも思っていたのか。
横からも目の前からも「出して、出して」と喚く女ども。
どうせ反省などしないのだろうから刑の執行まで精々絶望を味わうんだな。
私は二人の尋問を終えて陛下へ報告しにまたこの場を後にした。
二人の娘の行く末を心配しながら⋯⋯。
247
あなたにおすすめの小説
邪魔者は消えますので、どうぞお幸せに 婚約者は私の死をお望みです
ごろごろみかん。
恋愛
旧題:ゼラニウムの花束をあなたに
リリネリア・ブライシフィックは八歳のあの日に死んだ。死んだこととされたのだ。リリネリアであった彼女はあの絶望を忘れはしない。
じわじわと壊れていったリリネリアはある日、自身の元婚約者だった王太子レジナルド・リームヴと再会した。
レジナルドは少し前に隣国の王女を娶ったと聞く。だけどもうリリネリアには何も関係の無い話だ。何もかもがどうでもいい。リリネリアは何も期待していない。誰にも、何にも。
二人は知らない。
国王夫妻と公爵夫妻が、良かれと思ってしたことがリリネリアを追い詰めたことに。レジナルドを絶望させたことを、彼らは知らない。
彼らが偶然再会したのは運命のいたずらなのか、ただ単純に偶然なのか。だけどリリネリアは何一つ望んでいなかったし、レジナルドは何一つ知らなかった。ただそれだけなのである。
※タイトル変更しました
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
公爵令嬢ルチアが幸せになる二つの方法
ごろごろみかん。
恋愛
公爵令嬢のルチアは、ある日知ってしまう。
婚約者のブライアンには、妻子がいた。彼は、ルチアの侍女に恋をしていたのだ。
ルチアは長年、婚約者に毒を飲ませられていた。近年の魔力低下は、そのせいだったのだ。
(私は、彼の幸せを邪魔する障害物に過ぎなかったのね)
魔力不足に陥った彼女の余命は、あと一年だという。
それを知った彼女は自身の幸せを探すことにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる