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その日アリーシャは夢を見た。
懐かしい夢、そのまま時が止まってしまえばよかったと、何度もそう思った1回目の夢。
「君は何故こんな所に一人でいる?」
学園の裏庭のそこは普段人など通る場所ではない。
学園内の何処にいてもアリーシャは皆にジロジロと見られコソコソと噂をされる。
(気に入らないなら放っといて欲しい)
何度も心の中で思った。
『公爵家のご令嬢様』
アリーシャは貴族の子女等にそう呼ばれている。
何にも間違ってないその呼び名に“庶子”というワードが隠されている事を、そう呼ぶ人は皆分かっている事をアリーシャは認識していた。
偶に本当に偶に、知らなくてそう呼ぶ人もいた。
そういう人は目が違う。
その瞳に蔑みは一つも映ってないから。
学園のどこにいても気が休まらないアリーシャが偶然見つけたこの場所に、その人は通りがかり声をかけてきた。
その方はこの学園で、いや国中で知らぬ者のいないこの国の王太子様。
アリーシャの異母妹の婚約者だ。
土中に埋まって丁度良い椅子代わりの石に腰掛けていたアリーシャは慌てて立ち上がりカーテシーで挨拶をした。
「学園でまで堅苦しい挨拶は無しだよ、それよりも何故公爵家のご令嬢がこんな所に?」
その言葉でアリーシャは不覚にも涙が溢れてしまった。
王太子様の瞳を見つめ、彼は知らないのだと分かっていた。
だけど張り詰めてやっと息をつけた場所での思わぬ声かけのその言葉が、高貴な方から飛び出してアリーシャは涙を止めることが出来なかったのだ。
直ぐにハンカチを取り出して目を押さえた。
アリーシャの不意の涙に王太子は狼狽えて、自分の懐からハンカチを取り出して広げた。
その大判のハンカチを先程アリーシャが腰掛けていた石に敷いて座るように促した。
なかなか座らないアリーシャを強引に座らせて、自分も近くの同じような石に腰掛ける。
「畏れ入ります」
「⋯⋯君はいつも泣いてるな」
ぼそっと小さく呟いたその言葉は、小さすぎてアリーシャには聞き取れなかった。
「えっ?申し訳ありません、聞こえなかったのですがもう一度お伺いしても宜しいですか?」
「あぁいや何でもないよ。君クラウベル公爵家のアリーシャ嬢だね。私の事は知ってると思うけど、ここでは君の方が先人だ。遠慮せずに休憩してくれ」
王太子が側にいて心が休まるはずも無く、アリーシャはただただ困惑していた。
しかも彼は異母妹の婚約者、こんな所を誰かに見られでもしたら大変な事になりそうだ。
立ち上がって去りたいけれど、座らされたアリーシャはここで立ち上がることは不敬なのかどうなのかを考えていた。
暫く考えても拉致があかないと、やっぱり立ち上がり徐に頭を下げた。
「殿下申し訳ございません。私急用を思い出してしまいました。御前お先に失礼させて頂きます」
「⋯⋯やっぱり心休むことは無理か、悪かったちょっと強引だったな。行っていいよ」
もう一度深く頭を下げて、アリーシャはその場を立ち去った。
それがアリーシャと王太子の出会いだとアリーシャは未だ思っている。
◇◇◇
場面が変わり今度は悲しい夢だった。
夢というよりアリーシャの過去に実際にあった出来事だ。
17歳の時の或る侯爵家のお茶会、その家のお茶会には初めて参加した。
「初めまして」と挨拶した主催者はアリーシャよりも年齢は下に見える侯爵家のご令嬢だった。
「初めまして、クラウベル公爵令嬢。アリーシャ様とお呼びしてもよろしいかしら?」
可愛らしいピンクリボンの髪飾りを付けて微笑みながら挨拶をする彼女はアリーシャを『クラウベル公爵令嬢』と呼んでくれた。
それだけでも感謝したくなるほどだったのに、名呼びまで許可を求める彼女の礼儀正しさに、本来の高位貴族の有り様を年下の侯爵令嬢に教えられた気がした。
本来これが当たり前なのだとアリーシャは知る事が出来ていなかった。
そんなに丁寧にアリーシャに接する者が皆無だったからだ。
残念ながらお茶会の席はいつものように主催者とは離されていた。
公爵家の令嬢だとアリーシャが正しく扱われるのならば、侯爵家のお茶会なら主催者の横ないし同じテーブルが正解なのに。
案内されたテーブルに心の中で嘆息しながら席についた。
その席は伯爵家のご令嬢と一緒だった。
アリーシャの方は気にしなくとも相手のご令嬢達が気にした。
しかもどう見てもアリーシャよりも皆年下なのだ。
流行りなのか髪飾りや胸に光るアクセサリーの色もピンクや水色が多い。
アリーシャの様に落ち着いた青を身に着けている者は一人もいなかった。
アリーシャも居心地は悪いが、一緒にお茶を嗜む彼女達も戸惑いを隠せていなかった。
それでもまだ悪口や蔑みの声が聞こえないだけマシだった。
花摘みに席を立つ
御不浄で一息ついて、帰るタイミングを見図らなければと考えていた時、廊下から話し声が聞こえた。
話の内容から他家の侍女達だろうと推察された。
「あの人でしょう、王太子様に言い寄る女」
「あぁ公爵家のご令嬢様ね」
「如何して今日あの方参加してるの?」
「ルチアーナ様の人脈を味方にしたいんじゃない?だってご招待したのはルチアーナ様だもの」
「えっ?じゃあ代わり?」
「そうみたいだけど挨拶ではそんな事一言も言わなくて侯爵夫人がクラウベル家に抗議するって息巻いてたわね」
「まさか、無理矢理来たのかしら?」
「え~そんな恥知らずな事公爵家がするかしら?」
「独断じゃない?招待状抜き取ってたりして。庶子って怖いわぁ~妹の婚約者を奪おうと考える方の気持ちなんてわからないわねぇ」
「ねぇそろそろ終わりでしょう、整列しとかなきゃ怒られるわ。ただでさえ公爵家のご令嬢様のせいで皆ピリピリされてるんだから!」
「うわぁ八つ当たりされないわよね」
「知らないわよそんなの。早く早く!」
扉が閉まる音がして、近くに侍女達の待機場所があったのだと気づいた。
アリーシャもそこを出なければいけないと分かってはいたが涙が止まらなくなって出られなくなってしまった。
「執事に絶対参加しなければいけないお茶会だって言われて来ただけよ。如何してあんなふうに言われなければならないの?ルチアーナが招待されていたなんて知らなかったのに」
アリーシャは夢を見ながら泣いていた。
懐かしい夢、そのまま時が止まってしまえばよかったと、何度もそう思った1回目の夢。
「君は何故こんな所に一人でいる?」
学園の裏庭のそこは普段人など通る場所ではない。
学園内の何処にいてもアリーシャは皆にジロジロと見られコソコソと噂をされる。
(気に入らないなら放っといて欲しい)
何度も心の中で思った。
『公爵家のご令嬢様』
アリーシャは貴族の子女等にそう呼ばれている。
何にも間違ってないその呼び名に“庶子”というワードが隠されている事を、そう呼ぶ人は皆分かっている事をアリーシャは認識していた。
偶に本当に偶に、知らなくてそう呼ぶ人もいた。
そういう人は目が違う。
その瞳に蔑みは一つも映ってないから。
学園のどこにいても気が休まらないアリーシャが偶然見つけたこの場所に、その人は通りがかり声をかけてきた。
その方はこの学園で、いや国中で知らぬ者のいないこの国の王太子様。
アリーシャの異母妹の婚約者だ。
土中に埋まって丁度良い椅子代わりの石に腰掛けていたアリーシャは慌てて立ち上がりカーテシーで挨拶をした。
「学園でまで堅苦しい挨拶は無しだよ、それよりも何故公爵家のご令嬢がこんな所に?」
その言葉でアリーシャは不覚にも涙が溢れてしまった。
王太子様の瞳を見つめ、彼は知らないのだと分かっていた。
だけど張り詰めてやっと息をつけた場所での思わぬ声かけのその言葉が、高貴な方から飛び出してアリーシャは涙を止めることが出来なかったのだ。
直ぐにハンカチを取り出して目を押さえた。
アリーシャの不意の涙に王太子は狼狽えて、自分の懐からハンカチを取り出して広げた。
その大判のハンカチを先程アリーシャが腰掛けていた石に敷いて座るように促した。
なかなか座らないアリーシャを強引に座らせて、自分も近くの同じような石に腰掛ける。
「畏れ入ります」
「⋯⋯君はいつも泣いてるな」
ぼそっと小さく呟いたその言葉は、小さすぎてアリーシャには聞き取れなかった。
「えっ?申し訳ありません、聞こえなかったのですがもう一度お伺いしても宜しいですか?」
「あぁいや何でもないよ。君クラウベル公爵家のアリーシャ嬢だね。私の事は知ってると思うけど、ここでは君の方が先人だ。遠慮せずに休憩してくれ」
王太子が側にいて心が休まるはずも無く、アリーシャはただただ困惑していた。
しかも彼は異母妹の婚約者、こんな所を誰かに見られでもしたら大変な事になりそうだ。
立ち上がって去りたいけれど、座らされたアリーシャはここで立ち上がることは不敬なのかどうなのかを考えていた。
暫く考えても拉致があかないと、やっぱり立ち上がり徐に頭を下げた。
「殿下申し訳ございません。私急用を思い出してしまいました。御前お先に失礼させて頂きます」
「⋯⋯やっぱり心休むことは無理か、悪かったちょっと強引だったな。行っていいよ」
もう一度深く頭を下げて、アリーシャはその場を立ち去った。
それがアリーシャと王太子の出会いだとアリーシャは未だ思っている。
◇◇◇
場面が変わり今度は悲しい夢だった。
夢というよりアリーシャの過去に実際にあった出来事だ。
17歳の時の或る侯爵家のお茶会、その家のお茶会には初めて参加した。
「初めまして」と挨拶した主催者はアリーシャよりも年齢は下に見える侯爵家のご令嬢だった。
「初めまして、クラウベル公爵令嬢。アリーシャ様とお呼びしてもよろしいかしら?」
可愛らしいピンクリボンの髪飾りを付けて微笑みながら挨拶をする彼女はアリーシャを『クラウベル公爵令嬢』と呼んでくれた。
それだけでも感謝したくなるほどだったのに、名呼びまで許可を求める彼女の礼儀正しさに、本来の高位貴族の有り様を年下の侯爵令嬢に教えられた気がした。
本来これが当たり前なのだとアリーシャは知る事が出来ていなかった。
そんなに丁寧にアリーシャに接する者が皆無だったからだ。
残念ながらお茶会の席はいつものように主催者とは離されていた。
公爵家の令嬢だとアリーシャが正しく扱われるのならば、侯爵家のお茶会なら主催者の横ないし同じテーブルが正解なのに。
案内されたテーブルに心の中で嘆息しながら席についた。
その席は伯爵家のご令嬢と一緒だった。
アリーシャの方は気にしなくとも相手のご令嬢達が気にした。
しかもどう見てもアリーシャよりも皆年下なのだ。
流行りなのか髪飾りや胸に光るアクセサリーの色もピンクや水色が多い。
アリーシャの様に落ち着いた青を身に着けている者は一人もいなかった。
アリーシャも居心地は悪いが、一緒にお茶を嗜む彼女達も戸惑いを隠せていなかった。
それでもまだ悪口や蔑みの声が聞こえないだけマシだった。
花摘みに席を立つ
御不浄で一息ついて、帰るタイミングを見図らなければと考えていた時、廊下から話し声が聞こえた。
話の内容から他家の侍女達だろうと推察された。
「あの人でしょう、王太子様に言い寄る女」
「あぁ公爵家のご令嬢様ね」
「如何して今日あの方参加してるの?」
「ルチアーナ様の人脈を味方にしたいんじゃない?だってご招待したのはルチアーナ様だもの」
「えっ?じゃあ代わり?」
「そうみたいだけど挨拶ではそんな事一言も言わなくて侯爵夫人がクラウベル家に抗議するって息巻いてたわね」
「まさか、無理矢理来たのかしら?」
「え~そんな恥知らずな事公爵家がするかしら?」
「独断じゃない?招待状抜き取ってたりして。庶子って怖いわぁ~妹の婚約者を奪おうと考える方の気持ちなんてわからないわねぇ」
「ねぇそろそろ終わりでしょう、整列しとかなきゃ怒られるわ。ただでさえ公爵家のご令嬢様のせいで皆ピリピリされてるんだから!」
「うわぁ八つ当たりされないわよね」
「知らないわよそんなの。早く早く!」
扉が閉まる音がして、近くに侍女達の待機場所があったのだと気づいた。
アリーシャもそこを出なければいけないと分かってはいたが涙が止まらなくなって出られなくなってしまった。
「執事に絶対参加しなければいけないお茶会だって言われて来ただけよ。如何してあんなふうに言われなければならないの?ルチアーナが招待されていたなんて知らなかったのに」
アリーシャは夢を見ながら泣いていた。
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