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なんて奴らだ!
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私とフィオナがピンクリボンの子を怪しんでいる時、マルシェのSクラスでは初日から大問題が勃発してたみたい。
それを知ったのはアリシアが血相変えて玄関まで私に知らせに来たから。
「良かったエルファイアここにいてくれて、マルシェが大変な事に!」
「なんですって!マルシェが如何したの?」
「取り敢えず医務室へ行きましょう」
そう言ってアリシアに医務室に連れて行かれたのだけど、私は気が気じゃなかった。
だって魔の入学式なのよ!
今朝何故かぶつかったのは私だったけど、物語上色々と変更があって如何なるか解らない状況で「充分注意するのよ」と講堂に入る前にしっかりとマルシェに言い聞かせたのに、何故医務室に運ばれるような事になるのよ。
医務室に着くとマルシェはベッドに寝かされていた。
校医の先生の話では脳震盪を起こしてるそうで目が覚めるまではこのまま安静にした方が良いと説明を受けた。
急いで家に連絡を入れてもらってから、ベッドに寝てるマルシェを見ながらアリシアに何があったのかを聞いた。
それが⋯⋯。
マリエーヌが教室内で大暴走したそうだ。
あった事だけを説明してもらうと、初日ということで席決めがあったそうで、その際除外されたのが王太子のリスキャリー様。
彼は御身が尊い方だから教室内の一番安全な場所に座らなければならないそうで、その場所が何故か真ん中の列の後ろから2つめの位置だった。
(後で解ったけれど天井に潜む影が直ぐに降りて来られる場所だった)
それからベタなくじ引きが始まって、まぁお約束なのか強制力なのか、王太子のお隣がマルシェになったみたい。
どう考えてもマルシェのせいではないけれどマリエーヌは不正を叫ばれたそうです。
先生も王太子も止めたけどマルシェに対する罵詈雑言が止まなくて、おまけにマルシェは理不尽な言いがかりを付けられて憮然とした態度だったから、それも侯爵家の令嬢であるマリエーヌのプライドに油を注いだらしい。
でも学園内は極力身分を傘に着る行為は控える様になっていた筈よね、マルシェは何も悪くないわ。
私がそう言うとアリシアも頷いて
「ほんっとに言いがかりもいいところだったのよ、そのせいで教室内の空気も悪くなるし、そうしたら滔々マルシェがクラス替えを言い始めたの」
「「へっ?」」
アリシアの話しに私とフィオナは二人揃って変な声が出た。
「マルシェは初日からこれでは先が思いやられるから他のクラスに編成し直してほしいって言ったの。私達はマルシェがクラスを替わりたいと聞こえたのだけどマリエーヌ様はマルシェが自分をクラスから追い出そうとしてるって勘違いしたらしくて」
それでマルシェを突き飛ばしたそうだ。
それも2回も。
その勢いでマルシェは背後にあった机に頭をぶつけて気を失ったんだそうです。
とんでもない女だ。
そして尚頭に来るのは王太子の態度。
この騒ぎの最中、彼は護衛と側近たちに守られて途中で居なくなっていたんだって「原因お前だろう!」って不敬も何のその怒りが沸々と湧いて叫んでしまった。
アリシアもフィオナも私と同様に思ったらしくてウンウンと頷いてくれた。
そんな話をしていたらノックの音が聞こえて、その王太子が入ってきた。
「タイオール伯爵令嬢は大丈夫だろうか」
って何なのそれ。
腐っても王太子だから私達三人はカーテシーで礼を取ったけど顔はみんな鬼の形相だ。
「お気遣い頂きありがとうございます。タイオール伯爵令嬢も王太子様に御見舞頂きまして、本望で御座いましょう。令嬢に変わりまして姉代わりの私からも御礼申し上げます。ですが狭い医務室へ大層な人数来られましてもこちらとしてはおもてなしも出来ませんのでお気持ちだけ受け取りましたということで、どうぞお引き取りくださいませ」
私は右手を入り口に向けてそう言い放った。
「⋯貴様!殿下が態々来てやったのに不敬だぞ!」
私の態度に怒って言葉を発したのは王太子の側近のアライア・ミンティ伯爵子息、彼のお父上は騎士団長をされております。
フン!不敬だろうが何だろうが迷惑だからとっとと帰れ!
顔で語る私にミンティ伯爵子息を片手で制して王太子は「すまなかった」そう言ってお供を引き連れて帰って行った。
マルシェの目が覚めるまでどれくらいかは解らないから、遅くなっても申し訳ないので私はアリシアとフィオナにも帰ってもらった。
暫くするとお義母様がセバスと家の主治医を伴って迎えに来てくれた。
マルシェが目覚めてなかったので私はアリシアに聞いた話しをお義母様にもして、その間お義母様の扇が2本折れた。
お義母様たちが来てから20分程でマルシェが目を覚ましたので主治医の診察の後、馬車でゆっくり帰ることになった。
私は朝から待たせていた馬車にセバスと乗って帰ることになったんだけど、その帰り道にマリエーヌ様の話しを聞いたの。
あのアップルジュース事件の後、王城出入り禁止になったマリエーヌは、侯爵の命で強制的に領地へ引き籠もって居たそうです。
学園入学でお許しの出たマリエーヌは3日ほど前に王都へ帰ってきたらしい。
まぁ聞いたところでだから何?って感じだし、それに彼女は1ミリも成長してない事が解って、ある意味清々しいほどに悪役令嬢だろう。
絶対にこんなのが主人公なんておかしすぎでしょう。
『オレンジ色の空に誓う』の作者って実際のマリエーヌの性格とか解って書いたのかしら?
そんなわけないことを承知で思ってしまった。
まぁこの世界がWeb小説の中の舞台といっても、こんなにも中身が変われば、もうまるで別物って考えてもいいよね!
どうせ私はモブ以下なんだから!物語には関係ないし、と私はマリエーヌに対しての報復をアレコレと考えていた。
それを知ったのはアリシアが血相変えて玄関まで私に知らせに来たから。
「良かったエルファイアここにいてくれて、マルシェが大変な事に!」
「なんですって!マルシェが如何したの?」
「取り敢えず医務室へ行きましょう」
そう言ってアリシアに医務室に連れて行かれたのだけど、私は気が気じゃなかった。
だって魔の入学式なのよ!
今朝何故かぶつかったのは私だったけど、物語上色々と変更があって如何なるか解らない状況で「充分注意するのよ」と講堂に入る前にしっかりとマルシェに言い聞かせたのに、何故医務室に運ばれるような事になるのよ。
医務室に着くとマルシェはベッドに寝かされていた。
校医の先生の話では脳震盪を起こしてるそうで目が覚めるまではこのまま安静にした方が良いと説明を受けた。
急いで家に連絡を入れてもらってから、ベッドに寝てるマルシェを見ながらアリシアに何があったのかを聞いた。
それが⋯⋯。
マリエーヌが教室内で大暴走したそうだ。
あった事だけを説明してもらうと、初日ということで席決めがあったそうで、その際除外されたのが王太子のリスキャリー様。
彼は御身が尊い方だから教室内の一番安全な場所に座らなければならないそうで、その場所が何故か真ん中の列の後ろから2つめの位置だった。
(後で解ったけれど天井に潜む影が直ぐに降りて来られる場所だった)
それからベタなくじ引きが始まって、まぁお約束なのか強制力なのか、王太子のお隣がマルシェになったみたい。
どう考えてもマルシェのせいではないけれどマリエーヌは不正を叫ばれたそうです。
先生も王太子も止めたけどマルシェに対する罵詈雑言が止まなくて、おまけにマルシェは理不尽な言いがかりを付けられて憮然とした態度だったから、それも侯爵家の令嬢であるマリエーヌのプライドに油を注いだらしい。
でも学園内は極力身分を傘に着る行為は控える様になっていた筈よね、マルシェは何も悪くないわ。
私がそう言うとアリシアも頷いて
「ほんっとに言いがかりもいいところだったのよ、そのせいで教室内の空気も悪くなるし、そうしたら滔々マルシェがクラス替えを言い始めたの」
「「へっ?」」
アリシアの話しに私とフィオナは二人揃って変な声が出た。
「マルシェは初日からこれでは先が思いやられるから他のクラスに編成し直してほしいって言ったの。私達はマルシェがクラスを替わりたいと聞こえたのだけどマリエーヌ様はマルシェが自分をクラスから追い出そうとしてるって勘違いしたらしくて」
それでマルシェを突き飛ばしたそうだ。
それも2回も。
その勢いでマルシェは背後にあった机に頭をぶつけて気を失ったんだそうです。
とんでもない女だ。
そして尚頭に来るのは王太子の態度。
この騒ぎの最中、彼は護衛と側近たちに守られて途中で居なくなっていたんだって「原因お前だろう!」って不敬も何のその怒りが沸々と湧いて叫んでしまった。
アリシアもフィオナも私と同様に思ったらしくてウンウンと頷いてくれた。
そんな話をしていたらノックの音が聞こえて、その王太子が入ってきた。
「タイオール伯爵令嬢は大丈夫だろうか」
って何なのそれ。
腐っても王太子だから私達三人はカーテシーで礼を取ったけど顔はみんな鬼の形相だ。
「お気遣い頂きありがとうございます。タイオール伯爵令嬢も王太子様に御見舞頂きまして、本望で御座いましょう。令嬢に変わりまして姉代わりの私からも御礼申し上げます。ですが狭い医務室へ大層な人数来られましてもこちらとしてはおもてなしも出来ませんのでお気持ちだけ受け取りましたということで、どうぞお引き取りくださいませ」
私は右手を入り口に向けてそう言い放った。
「⋯貴様!殿下が態々来てやったのに不敬だぞ!」
私の態度に怒って言葉を発したのは王太子の側近のアライア・ミンティ伯爵子息、彼のお父上は騎士団長をされております。
フン!不敬だろうが何だろうが迷惑だからとっとと帰れ!
顔で語る私にミンティ伯爵子息を片手で制して王太子は「すまなかった」そう言ってお供を引き連れて帰って行った。
マルシェの目が覚めるまでどれくらいかは解らないから、遅くなっても申し訳ないので私はアリシアとフィオナにも帰ってもらった。
暫くするとお義母様がセバスと家の主治医を伴って迎えに来てくれた。
マルシェが目覚めてなかったので私はアリシアに聞いた話しをお義母様にもして、その間お義母様の扇が2本折れた。
お義母様たちが来てから20分程でマルシェが目を覚ましたので主治医の診察の後、馬車でゆっくり帰ることになった。
私は朝から待たせていた馬車にセバスと乗って帰ることになったんだけど、その帰り道にマリエーヌ様の話しを聞いたの。
あのアップルジュース事件の後、王城出入り禁止になったマリエーヌは、侯爵の命で強制的に領地へ引き籠もって居たそうです。
学園入学でお許しの出たマリエーヌは3日ほど前に王都へ帰ってきたらしい。
まぁ聞いたところでだから何?って感じだし、それに彼女は1ミリも成長してない事が解って、ある意味清々しいほどに悪役令嬢だろう。
絶対にこんなのが主人公なんておかしすぎでしょう。
『オレンジ色の空に誓う』の作者って実際のマリエーヌの性格とか解って書いたのかしら?
そんなわけないことを承知で思ってしまった。
まぁこの世界がWeb小説の中の舞台といっても、こんなにも中身が変われば、もうまるで別物って考えてもいいよね!
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