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再婚への道
成長
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優柔不断って⋯⋯。
どっちつかずの私とカイルの今の現状は私の決断力の無さ、そしてちょっとの情けないプライドから来ているのだと頭では解っていても気持ちが付いていかない。
いやきっとそうではない。
気持ちが付いていかないのではなく認めたくないだけなのだ。
カイルの側は心地よい。
正直にいえば好きが継続していたのだろうと思う。
その事を認めたくないのだ。
あんな捨てられ方をした私がずっとカイルを忘れられない、その事実をただ認めたくないだけだ。
私のちっぽけなプライドだ。
だから捨てられたから憎もうと思い込もうとしていた。
捨てられたと思ってる気持ちを忘れろと義兄に言われた時、ドキリとした。
本当はそれは⋯カイルにも父達を重ねていただけだ。
ただ意地を張ってるだけだと今なら解ってる。
別れるまでの話しや別れたあとの話し、カイルから全て聞いたのに私は何に拘っているのだろう。
姉に諌められた私が、そんな事を考えながら黙っていたらロイドがメイドに連れられてサロンに入って来た。
「ははうえこれどおですかぁ?」
ロイドが差し出したのはお皿に乗ったクッキーだ。
「ロイドどうですかじゃなくてどうぞじゃないのか?」
「いいえぇどおですかですぅ」
ロイドの言い方にディールドが聞いたがロイドは譲らない。
私もよく解らなかった。
そんな私達に姉に目で促されたメイドが恐る恐ると言う感じで話し始める。
「あのロイド様はそのクッキーをお皿に自分で盛り付けされていたので、どうかと聞いたのではないでしょうか?」
「そうなの?ロイド」
メイドの言葉で私が訊ねるとロイドは頷いた。
「そうじょうずに盛られているわ、美味しそうね」
私の言葉に満足したロイドは自分用の椅子に座ろうと頑張る。
やはり座れないが、その様子を見て少し成長したので普通の椅子に変える事を検討しようと思った。
クッキーをモグモグしているロイドに私は訊ねてみる。
「ロイドお父様の方のお祖母様に会ってみたい?」
私の問いにロイドは固まっている、いや考えているのかしら?
暫くするとロイドは「あってみたい」と言った。
でもその後に「いいの?」とも聞いてきた。
私がロイドに気を使わせているのが、よくわかる言葉だった。
「いいのよ。ロイドが会いたいなら、私はいいのよ」
ニッコリ笑ったロイドに、私はそろそろ決断しようと心に誓った。
父方の祖母に会う事になったロイドとそれを聞いたディールドが、カイルの祖母に初めて会ったときの挨拶の練習を私達の横で始めている。
その微笑ましい姿に自然に顔が綻ぶ。
「お姉様、私ちゃんと考えます」
「そうね、答えを出すのね」
「はい!」
私の言葉に姉は安堵してるようだった。
とても心配かけていたのだと思った。
◇◇◇
「おばぁさま、おばあさま、おばあさま」
ロイドは湯浴みのあと髪を乾かしてもらいながらお祖母様という言葉を練習している。
最近はあの鉢植えに話しかけている内容が計算の問題に変わっている、その謎の行動は言葉通り謎なので敢えて聞くのは止めている。
「はじめましてろいどでし、あっ!」
噛んでしまってガッカリしているのが可愛い。
自分で服を着ようとパジャマのボタンを頑張って止めているのを見守っていると、目線をあわせていた私の頭を何故かロイドは撫でてくれた。
「えっ?」
笑いながら驚いていると
「ははうえげんき?」
「元気よ、どうして?」
「さびしいおかおよ」
ロイドに寂しそうに見えるなんて情けないなぁと、思いつつ私はロイドを抱きしめた。
そしてロイドの頭を撫でる、今日は嫌がられなかった。
「大丈夫よ、寂しくないわ。だってロイドがいるもの」
「ほんと?ぼくいるよ、ははうえあのねぇ、ちちうえもいるよぉ」
そう言ったロイドの額に私は口付けて「そうね」と言った。
ロイドが眠りについたあと私はベッドを抜け出してダイニングに移動して手紙を書いた。
元義母に“是非会ってあげて欲しい”と“今迄会わさずに申し訳なかった”と書いた。
封筒に書いた手紙を入れて、私はポーチに出る。
空には月と星が輝いていた。
体だけが大人になって、心が育たなかった私をロイドが少しだけ大人にしてくれたのだろうか。
そんな事を考えながら夜空を眺める。
カイルが次に来た時にはちゃんと話そう。
勇気を出さなきゃね
私は空に向かって大きく伸びをして、健やかに眠りにつくロイドの元へ戻っていった。
どっちつかずの私とカイルの今の現状は私の決断力の無さ、そしてちょっとの情けないプライドから来ているのだと頭では解っていても気持ちが付いていかない。
いやきっとそうではない。
気持ちが付いていかないのではなく認めたくないだけなのだ。
カイルの側は心地よい。
正直にいえば好きが継続していたのだろうと思う。
その事を認めたくないのだ。
あんな捨てられ方をした私がずっとカイルを忘れられない、その事実をただ認めたくないだけだ。
私のちっぽけなプライドだ。
だから捨てられたから憎もうと思い込もうとしていた。
捨てられたと思ってる気持ちを忘れろと義兄に言われた時、ドキリとした。
本当はそれは⋯カイルにも父達を重ねていただけだ。
ただ意地を張ってるだけだと今なら解ってる。
別れるまでの話しや別れたあとの話し、カイルから全て聞いたのに私は何に拘っているのだろう。
姉に諌められた私が、そんな事を考えながら黙っていたらロイドがメイドに連れられてサロンに入って来た。
「ははうえこれどおですかぁ?」
ロイドが差し出したのはお皿に乗ったクッキーだ。
「ロイドどうですかじゃなくてどうぞじゃないのか?」
「いいえぇどおですかですぅ」
ロイドの言い方にディールドが聞いたがロイドは譲らない。
私もよく解らなかった。
そんな私達に姉に目で促されたメイドが恐る恐ると言う感じで話し始める。
「あのロイド様はそのクッキーをお皿に自分で盛り付けされていたので、どうかと聞いたのではないでしょうか?」
「そうなの?ロイド」
メイドの言葉で私が訊ねるとロイドは頷いた。
「そうじょうずに盛られているわ、美味しそうね」
私の言葉に満足したロイドは自分用の椅子に座ろうと頑張る。
やはり座れないが、その様子を見て少し成長したので普通の椅子に変える事を検討しようと思った。
クッキーをモグモグしているロイドに私は訊ねてみる。
「ロイドお父様の方のお祖母様に会ってみたい?」
私の問いにロイドは固まっている、いや考えているのかしら?
暫くするとロイドは「あってみたい」と言った。
でもその後に「いいの?」とも聞いてきた。
私がロイドに気を使わせているのが、よくわかる言葉だった。
「いいのよ。ロイドが会いたいなら、私はいいのよ」
ニッコリ笑ったロイドに、私はそろそろ決断しようと心に誓った。
父方の祖母に会う事になったロイドとそれを聞いたディールドが、カイルの祖母に初めて会ったときの挨拶の練習を私達の横で始めている。
その微笑ましい姿に自然に顔が綻ぶ。
「お姉様、私ちゃんと考えます」
「そうね、答えを出すのね」
「はい!」
私の言葉に姉は安堵してるようだった。
とても心配かけていたのだと思った。
◇◇◇
「おばぁさま、おばあさま、おばあさま」
ロイドは湯浴みのあと髪を乾かしてもらいながらお祖母様という言葉を練習している。
最近はあの鉢植えに話しかけている内容が計算の問題に変わっている、その謎の行動は言葉通り謎なので敢えて聞くのは止めている。
「はじめましてろいどでし、あっ!」
噛んでしまってガッカリしているのが可愛い。
自分で服を着ようとパジャマのボタンを頑張って止めているのを見守っていると、目線をあわせていた私の頭を何故かロイドは撫でてくれた。
「えっ?」
笑いながら驚いていると
「ははうえげんき?」
「元気よ、どうして?」
「さびしいおかおよ」
ロイドに寂しそうに見えるなんて情けないなぁと、思いつつ私はロイドを抱きしめた。
そしてロイドの頭を撫でる、今日は嫌がられなかった。
「大丈夫よ、寂しくないわ。だってロイドがいるもの」
「ほんと?ぼくいるよ、ははうえあのねぇ、ちちうえもいるよぉ」
そう言ったロイドの額に私は口付けて「そうね」と言った。
ロイドが眠りについたあと私はベッドを抜け出してダイニングに移動して手紙を書いた。
元義母に“是非会ってあげて欲しい”と“今迄会わさずに申し訳なかった”と書いた。
封筒に書いた手紙を入れて、私はポーチに出る。
空には月と星が輝いていた。
体だけが大人になって、心が育たなかった私をロイドが少しだけ大人にしてくれたのだろうか。
そんな事を考えながら夜空を眺める。
カイルが次に来た時にはちゃんと話そう。
勇気を出さなきゃね
私は空に向かって大きく伸びをして、健やかに眠りにつくロイドの元へ戻っていった。
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