ZELL

あしめ

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ZELL 第二章

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agitate


選択肢とは 自ら掴みとるものであり 

その選択をした時に出会えた人は 選択をしなかった時に出会えなかった人

お前は その記憶を消せるのか? 

出会えた人たちの記憶を お前は抹消出来るのか?

その覚悟は お前にあるのか?

鮮明に移った記憶がある 酷く 震えた夜だった

まるで 人々が 全員 鬱になったみたいな そんな気がする

俺はそこから逃げたくて 逃げられる場所を知っていた

その場所は 沢山の人が溢れていて 

俺は1番後ろの席で 音楽を聴いていた

酔っていた女性が 俺の目の前に よろけて

目と目があった あんなに綺麗な人は見たこと無かった

初めて 人の美しさに惚れた気がする 

その記憶は どうしても 消したくない

何故?

記憶の断片は パズルだ  鮮明に残った たった一瞬の 美しい記憶は ハルカミライへと 俺を連れてゆく

だから あの時の選択肢は 正しかったんだ

一滴の涙 一滴の虹 一滴のダイヤ 一滴のハート

一滴の記憶 一滴の影響 一滴の夢 一滴の可能性

一滴の希望 一滴の光 一滴の救い

Pursue the instigation

もう 進むしか 選択肢は残されてなくて 

汚染されたような 酷い 空気

俺たちは 行き場を失う 鳥のようだ

泣いている 少女達

路上で 酒を浴び 苦しむ大人達

ここは 日本なのか 俺は疑った

奇声が聞こえる 蹲り 蹴飛ばされる若者たち

P - - - -

これが 日本なのか

だれか 助けてくれ
 

ずっと 長い間 悪夢を見ていた様だった

そこから 逃げなければ そこからは 終われない 

あと何年続くの? 

何年で終わらない 苦しみは ずっと 描き続けるモノ

苦しみとは  力の正体

あの人は言った 

飛ぶか? 

いや、 いいや

窓を見上げて 空を見て 海を見て 翼を広げて 虹を見て

綺麗なものの正体は何?

元から綺麗だったもの

汚染されず エゴに塗れず 自然体であったもの それらを汚すのが 人間だ

お前は人間に 汚されていたんだね

もう大丈夫

ここからは 僕の番だ

ZELL 第II章 開幕

それから先のことを話そうと思う

この物語は この物語で終わらずに 

俺自身も 俺自身で終わったりしない 

文字の配分が読みにくかったり 鬱陶しい書き方だったりしていたら 申し訳ない あれから随分と月日が経ったような感覚がする 俺が あいつと契約する前の話しさ、

あの美しい女性と一瞬 目が合っただけで
俺はここまで突き進めた 遥か 空高く 上空の上で 俺は誰かとチェスをしていた チェスが好きなんだ 人間社会は 一人一人が動き続けるチェスだと思う やっぱり忘れて 解釈と説明がムズい 



俺は チェスで その時 俺に負けた  空高く遥か上空で
俺は 自分とチェスをやっていた 
アイツには勝てるはずが無い だって 俺は 最終局面で 持っているコマは ポーン あいつは ナイトも クイーンも キングも [ 当然 ] ビジョップも ルークも 全て揃えてやがる

俺は クイーンになりたくても 俺は なる様になれない

おい  空高い上空で 俺は こいつを見た 俺自身を 見た

落ちろ 気づいたら 距離を詰められて 俺は 俺に 突き落とされた

遥か上空から 俺は 地上に 落ちた

目を覚ますと タワーの下にいた 

長い間 踊り 歌い 弾け 楽しみ 笑い 疲れ 

疲れて 俺は ここで眠ってしまったんだ

何故 俺が 遥か上空で 肉体の無い暮らしが出来ず

上から落とされたからは 俺自信が きっと分かっている

タワーから 歩いて5分程度の所で 女が1人 蹲っていた

偽善で 自らの欲で ただ 俺自身が 求めている 求愛行為の
願いとは言えない程度が 汚れている 考えなのかもしれないけど 俺は思う  

俺は 俺と生まれた時代が同じ お前たちを 救いたい

だから俺は この世に産み落とされた

お前たちが ずっとそこに居ないように 

行きたい場所 行きたい世界に行けるように

本当に その願いは お前自身が 持つものなのか?
自問自答 いや あの時を思い出す

ICE 一人俺は 呟く

意識がふらつき 感覚が曖昧で 神経が 鈍る状態

泥酔状態で 俺は この 氷の湖に 飛び込んだ

意識が 超絶冴える 感覚 冷たいんだが 冷たくない

感覚と 同一になる 感覚 

意識が 無意識だけになる感覚 

ずっとここに居たいが 凍結する レベルで冷たい

快感が 全身を広がる  セックスなんかじゃ 表せられないレベルの快感  

そんな事を 言葉で表現したかったんじゃない 

凍った世界で 俺は 溺れたように 思考する

そうだ、 俺は なんで ここにいるかだ、

俺は なんで ここにいるかを ヤバい、 凍結する
血液が 凍っているのが分かる、 意識も 戻ってきた
酔いも覚めるほど冷たい  冷たい 冷える

教えてやろうか? 城の中に 
俺は   
お前は 誰だ、 俺は 目の前にいる 男に 自問自答した
意識だよ お前の中の奥深くにいる 無意識 その住人さ 


願いが人を強くする お前は ただ 強くなりたいだけさ
女を抱いて 女とやって やって やって ヤリまくって
金持ちになって 美味いもの食べまくって 快楽の限りを尽くしたい まるでお前は 悪魔みたいだな

城の中で 玉座で俺は 豹変していた

潜在意識を具現化した現象が 夢
そして俺は今 人を救いたい行為を 本当に俺が思っているのか 疑問視して 考え出した所

何故か俺は  この世界にいる
普通の人は 眠っていないと見れない世界に

俺は今 ここにいる 

凍結した世界で 俺は 俺に 問いかけた

良い人間が なぜ報われないか いや
幸せになれないか 分かるか?

俺は言う  当然だ 俺はお前の中の 潜在意識の住人

お前よりも 俺は強いし 沢山のことを知っている

良い人間は 善と悪を完全に分けて考える

ポイ捨てをしない  知らない人に声をかけない

攻撃されても 攻撃できない  赤を 攻められない

ふふふふふふ リスクを取れない  善とは 正しいことしか出来ない  正しいことしかできないから 正しくない事はできない

だが 世界はもっと狂っていて 正しくないことと 正しいこと以外の道は 無数にある 

レールの上でしか 思考ができず 盤面の上でしか 考えることは出来ない  

世界とは 今この瞬間に張り巡らされた思考回路を行動により具現化された 一瞬の積み重ねで出来るもの

いい人とは それだけで 限られたことしか出来ない 者のことを言う 但し 悪が 正義とは 言っていない


風が吹く 城なのに 

なあ 悪魔よ 俺の意識を一時的に乗っ取れ

俺はお前だ  お前は俺だ 俺を悪魔と呼ぶな 

女を救うためなら 欲望に溺れてもいいと?

俺の中の俺を 欲望に飢えたこの俺を 認めるのか?

許容するのか  

いや? 許容も許しも 全て生まれた時から お前を認めている

俺は  善でも 悪でも無い   俺は 両方を混ぜたもの

俺には 性別がない 俺は 男と女を混ぜたもの

俺は あらゆる 二面性のあるものを 中性的に 混ぜたもの

正しさは 俺が判断する

俺は俺の価値観で 善悪を決める

お前は俺に制御される

俺はお前に 意識を奪われる

だけど 俺とお前は同じだ 人を 救いたい祈りも 

汚染されたモノから 人を救い出したい気持ちも

お前が持つ 力も 俺と同じだ

俺に力を貸せ   ZELL 


目が覚めると 女性が 一人  蹲っていた




  



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