愛する ということ

松嶋 梨緒

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愛する ということ

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愛に永遠は ない。
私は そう思っている。

男と女は 所詮 解り合えないものだと。

ならば 愛とは いったい何だろう。

お互いを励まし 高め合う それも愛。

お互いを傷つけ涙する それも愛。


様々な姿が そこにはある。

基本的に私は 親が子を思う愛こそが真実の愛だと思っているので
一般的には 男性不信 というものだ。

どうしても すれ違ってしまうものが
男と女には ある。

そして なのに私は 恋愛に のめり込んでしまう傾向にある。

愛する ということは
優しさや 幸せをくれると同時に

嫉妬や狂気を生み出すこともある。

だから ややこしく 厄介だ。

決して 甘く幸せ というわけではないからだ。


私は 溺愛し 嫉妬し 独占したくなるタイプなので 
その愛は どうしても トラブルに繋がりやすく
恋愛は長続きしない。

では 長続きさせるためには どうしたら良いのだろう。


日頃から思うことがある。

恋愛をすると 私は その恋がいつまで続くのかと不安に思ってしまうのだ。

その不安が なおさら 悪い方向へと 恋を進ませてしまうのかも知れない。

一気に燃え上がり また 一瞬で冷めてしまう。
大恋愛 と呼べる恋愛を繰り返す度
そこには 良くも悪くも
想い出しか残らない。

私は 2度結婚し 2度離婚している。

2度とも大恋愛だったが
1度目の結婚は 10年続いた。

愛する
と いうよりも
愛されていたのだ と思う。

私は思う
恋愛に 温度差があってはいけない。

火傷をしない程よい温度を お互い保ちながら
愛し合うこと
それが 1番長続きする秘訣なのではないかと。

私のように 燃え上がり のめり込んでしまう場合
どうしても 相手は逃げる。
追われれば逃げたくなるのが 人間の本能だからだ。

そして 私は 今の彼と 丁度 苦境の中にいる。

男は 釣った魚に餌は やらない

と よく言うが あれは本当だ。

彼は 初めの2か月ほど 私に対して一生懸命だったが
最近では 会うことさえ ままならなくなって来ている
確かに 車で往復3時間を 頻繁に行き来するのは大変なことなのだろう。

だが 出会って 間もない頃は 会いたいと頻繁に来ていて 
時間作ってくれてありがとう

と 言っていた人だった。

気持ちは変わっていないし 不満もない 別れたいと思わない と彼は言う。

だが 明らかに変わってしまった彼がいるのだ。

過去に戻ることはない。
また
引き返すことも出来ない。

今の私は 彼に対して不満だらけなのだ。

なのに 別れることも出来ない。
別れたくない気持ちが強い。

けれど 私達の関係は 悪化する一方だ。

前述にあるように

これが 温度差 というものだ。

愛されてはいない

なのに 私が すがっている形。

これは 本当に 【愛】と呼べるのだろうか。

私から 別れを切り出せば すぐ様 別れて終わりになる
そういう関係だ。

その後に 私は 彼に

逃した魚は 大きい

そう思わせることが出来るのだろうか。



片想いも 立派に 【愛】だ。

私の 今の気持ちは ほぼ片想いと同等なのだ。


SEXの相性
そんな事が そこまで恋愛に影響するとは思っていなかった。

SEXレスが4か月続いた。
私には
原因が わからなかった。

ある時から 彼がイケなくなった。
それまで 普通だったので 理由が何もわか、なかった。

私は 普通じゃない と彼に言った。
7か月しかつきあっていないのに 4か月もレスだなんて。

彼も言った。
俺も普通じゃないことは わかってる と。

そして 私達は 関係を持つことにした。
彼は やっぱりイかなかった。

「前は そうじゃなかったよね? どうして?」

と 尋ねると 
「俺 頑張ってたもん。今日も頑張ってもダメだった。」

彼は
「じゃ何とかしなくちゃね。」
そう言った私に
「何とかなる問題じゃないよ。こればかりは。だって気持ち良くないんだもん。」

ショックだった。
締まり具合とかではなく 挿入した時の質感なのだ と言う。
それは確かに私には どうにも出来ないことだ。


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