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第三章 翼を持つ者
3-6 セシルへ出発!
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【コルネリア帝国とセシル王国の国境付近】
「さて……一休みも、そろそろ、終わりです。国境はこの先です。カチュアさん、エドナさん」
カチュア達の現在地は、コルネリア帝国とセシル王国の、国境付近の何もない草原で休憩していた。
休憩中のエドナと、座ってお肉を食べているカチュアの元に、どこかへ行っていたルナが戻って来た。
すると、ルナが、エドナを見て驚いていた。
そのエドナの全身はという。
「てっ! エドナさん!? 何んで、体全体が濡れているんですか? ルナがいない間、何があったんですか!?」
エドナの服装が、なぜか濡れていた。
「はうう……河原に綺麗な花を見つけたから、もっと近くで見ようと思って、近づいたら転んで川に落ちちゃったんだよ」
「何をやっているのですか!」
『全く、その通りだよな!』
「川が浅っくって、よかったんだよ」
「はぁ~確かに、溺れるよりかはマシだと思いますが……」
(濡れて、シャツが空けているじゃないですか。サラシが巻かれているとはいえ、お胸が丸出しのようなものですよ。サラシが取れたら大変ですよ)
「あらあら~大変だったね~」
今度は、カチュアに視線を向けるルナ。
「カチュアさんは、何していたんですか?」
「……お昼ご飯を食べていたの~。おいしいわよ~」
「『おいしいわよ~』っじゃなくって! お昼はさっき、食べたばかりでしょ!?」
(ルナの言う通り、お昼食べてから、一時間しか立っていません)
「お腹が空いちゃったから、つい」
「空かせるのが、早いですよ! そのペースじゃ、食費がバカ掛かりますよ!」
『全くだ』
(カチュアって、結構、食べるんだよな。カチュアの大きな胸は実は胃袋じゃないかって思ってしまう。確か、エドナも、よく食べる方だったような。主に肉を。だから、こんなに胸が育ったのかな? コンチクショ!!)
「取り敢えず、エドナさんの服を乾かしてから行きましょ。エドナさんは服を脱いで、乾かしている間は、カチュアさんのマントを羽織ってください」
「わかったんだよ」
エドナが足を一歩進もうとした。しかし。
ズッコォォォォォォォォォ!!!
「はわわわわわわ!!!」
ドーーーーーン!!!
転んだ、エドナは、カチュアに突っ込んだ。そのまま、カチュアを押し倒してしまった。
「カチュアさん! エドナさん! 大丈夫ですか!?」
「はうう……何とか……カチュアさん、ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「わたしは、だいじょぶよ~?」
「……この光景を見ると、改めて見ると不思議ですね」
「どーしたの、ルナちゃん~? 何が不思議なのかしら~?」
「此間のガイザックとの戦いの時です。カチュアさんって、まるで予知していたのでないかって思う程、ガイザックの攻撃を華麗に避けられていました。だけど、エドナさんの突進には、何故か避けられないませんでした。そこが、不思議なんですよ」
(そう言えば、付き合いは、まだ短いけど、カチュアが傷を負ったことは見たことがない。与えた人と言えば、このエドナしかいない。あれだけ、敵の攻撃を躱しているのに、エドナのドジによる突進は何故か避けたことはなかった)
「はうう! ルナちゃん!? それじゃあ、まるで、あたしが猪型の危険種のように言わないでくださいなんだよ!! ただ、転んでるだけなんだよ!!」
「ん~。何でだろ~? 相手の考えていることや、気配がわかるのよ~。だけど、エドナちゃんのは、全く分からないのよ~」
「……あ~。なんとなく、分かりました。できれば、分かりたくはないですが」
「どういうこと?」
「エドナさんには、悪意を感じないって、ことです」
(なるほど、それは一理ある。振り返ってみれば、カチュアが避けられる対象は、敵意ある攻撃だから、読心術で相手の行動を読んで、敵からの攻撃は躱せるんだ。エドナのドジは、それに該当しない。いくら、読心術が優れても、エドナのドジは読めないってことか。……この解釈でいいのか? 納得できないような、納得するような……)
「それだけじゃ、意味はわからないんだよー!」
「わたしも~分からないわ~」
(私は、分かりたくないよー)
「ざっくり、簡単に説明すると、エドナさんは神様に恵まれたドジってこと」
「まだ、意味が分からないんだけど、なんかバカにされている気がするんだよ」
エドナは頬を膨らませる。
(エドナでも、怒る時はあるのか。あまり、怖くないが)
ルナが起こした焚火でエドナの服を乾かしている間、カチュアのマントを羽織るエドナ。
エドナはマントを脱いだカチュアを見つめていた。
「宿で準備していた時は、じっくり見れませんでしたけど、カチュアさん、お似合いです!」
昼間にルナから受け取った被服を着ていたカチュア。
新しい被服は、どちらかというとドレスに近い。ドレス全体の色は、カチュアのイメージに合う蒼色をベースにしている。さらに露出が高めで、胸元が広く開いているため、カチュアの大きな胸の谷間が見えてしまっていた。
「ルナちゃんには感謝ね~」
「感謝は被服屋のルルティさんにしてください」
(ルルティさんは、カチュアさんの体形に似せたマネキンまで作って、このドレスのような被服を作ってくれましたから)
「カチュアさんの靴も新しくしているんだよね? 他の靴と比べると靴底がかなり厚いみたいなんだよ」
「これは、武器屋のハルトさんに頼んで特注で作って貰ったんです」
「ハルトさんと? ってことは、それ武器なの?」
「はい。兄様から鉱石を貰ったので、それを使って武器にしたんです」
「でも、何で靴なんですか?」
「大剣が壊れたら、体術で戦いますから、靴を作って貰いました。それに、この靴はただの靴ではありません」
「はう? どういうところがですが?」
「それは、見た方が速く理解できます。一応、カチュアさんには、使い方教えています」
「強く蹴ればいいのね~」
「ここでは、やらないでくださいね。危ないので」
「はうう。楽しみなんだよ」
(私も説明を聞いていたが、確かに、危ないんだよな。まさか、そこに、アルヴスから貰った鉱石が使われているなんて)
【国境前】
再び、出発した、カチュア達。しばらく、セシル王国へ向けて歩いていくと。
「この辺が、コルネリア帝国とセシル王国の国境です」
「ようやく、着いたんですね」
(国境付近といっても、何もない草原だ。線とか引かれていないから、他国に入るイメージが湧かない)
「何者だー!」
空の方から、声が聞こえた。空から、人らしき者が降りてきた。それも三人も。
(何だこいつらは? 空から降りて来ただけでも、状況が把握できないんだけど。どういうこと? 空を飛ぶのが普通のことなのか?)
ルナは、空から降りた者の目の前に立った。
「わたくし、アルヴスの妹のルナです。こちら、通行許可書です」
ルナが通行許可書を出して、空から降りた者に見せた。
「アルヴス殿の……。失礼しました。話は聞いています。私は、国境付近の警備を行う国境兵です。ようこそ、セシルへ」
三人揃って敬礼をした。
「……と言いたいところなんですか。申し訳ございません。ただいま、セシルの入国は控えて欲しいんです」
「はうう! 折角、ここまできたのに! どうしてですか」
「それは……国の事情で我々の口からは言えないのです」
「そうですか」
「私は国を守るための国境兵。口も固いのです」
『口は関係ないのでは? どうするカチュア? 入国できないみたいだけど』
「……」
『カチュア?』
「……魔物」
「そうそう。セシル内で魔物が大量に発生して……あ!」
ぼっそと、一言言ったカチュアに反応して口を滑らせてしまった。
「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! つい、口を滑らせたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
(どこか口が固いんだよ? 光の速さで口を滑らせたよ。てか、何で、カチュアが「魔物」って一言言っただけで、ここまで口を滑らせるんだよ!?)
「さて……一休みも、そろそろ、終わりです。国境はこの先です。カチュアさん、エドナさん」
カチュア達の現在地は、コルネリア帝国とセシル王国の、国境付近の何もない草原で休憩していた。
休憩中のエドナと、座ってお肉を食べているカチュアの元に、どこかへ行っていたルナが戻って来た。
すると、ルナが、エドナを見て驚いていた。
そのエドナの全身はという。
「てっ! エドナさん!? 何んで、体全体が濡れているんですか? ルナがいない間、何があったんですか!?」
エドナの服装が、なぜか濡れていた。
「はうう……河原に綺麗な花を見つけたから、もっと近くで見ようと思って、近づいたら転んで川に落ちちゃったんだよ」
「何をやっているのですか!」
『全く、その通りだよな!』
「川が浅っくって、よかったんだよ」
「はぁ~確かに、溺れるよりかはマシだと思いますが……」
(濡れて、シャツが空けているじゃないですか。サラシが巻かれているとはいえ、お胸が丸出しのようなものですよ。サラシが取れたら大変ですよ)
「あらあら~大変だったね~」
今度は、カチュアに視線を向けるルナ。
「カチュアさんは、何していたんですか?」
「……お昼ご飯を食べていたの~。おいしいわよ~」
「『おいしいわよ~』っじゃなくって! お昼はさっき、食べたばかりでしょ!?」
(ルナの言う通り、お昼食べてから、一時間しか立っていません)
「お腹が空いちゃったから、つい」
「空かせるのが、早いですよ! そのペースじゃ、食費がバカ掛かりますよ!」
『全くだ』
(カチュアって、結構、食べるんだよな。カチュアの大きな胸は実は胃袋じゃないかって思ってしまう。確か、エドナも、よく食べる方だったような。主に肉を。だから、こんなに胸が育ったのかな? コンチクショ!!)
「取り敢えず、エドナさんの服を乾かしてから行きましょ。エドナさんは服を脱いで、乾かしている間は、カチュアさんのマントを羽織ってください」
「わかったんだよ」
エドナが足を一歩進もうとした。しかし。
ズッコォォォォォォォォォ!!!
「はわわわわわわ!!!」
ドーーーーーン!!!
転んだ、エドナは、カチュアに突っ込んだ。そのまま、カチュアを押し倒してしまった。
「カチュアさん! エドナさん! 大丈夫ですか!?」
「はうう……何とか……カチュアさん、ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「わたしは、だいじょぶよ~?」
「……この光景を見ると、改めて見ると不思議ですね」
「どーしたの、ルナちゃん~? 何が不思議なのかしら~?」
「此間のガイザックとの戦いの時です。カチュアさんって、まるで予知していたのでないかって思う程、ガイザックの攻撃を華麗に避けられていました。だけど、エドナさんの突進には、何故か避けられないませんでした。そこが、不思議なんですよ」
(そう言えば、付き合いは、まだ短いけど、カチュアが傷を負ったことは見たことがない。与えた人と言えば、このエドナしかいない。あれだけ、敵の攻撃を躱しているのに、エドナのドジによる突進は何故か避けたことはなかった)
「はうう! ルナちゃん!? それじゃあ、まるで、あたしが猪型の危険種のように言わないでくださいなんだよ!! ただ、転んでるだけなんだよ!!」
「ん~。何でだろ~? 相手の考えていることや、気配がわかるのよ~。だけど、エドナちゃんのは、全く分からないのよ~」
「……あ~。なんとなく、分かりました。できれば、分かりたくはないですが」
「どういうこと?」
「エドナさんには、悪意を感じないって、ことです」
(なるほど、それは一理ある。振り返ってみれば、カチュアが避けられる対象は、敵意ある攻撃だから、読心術で相手の行動を読んで、敵からの攻撃は躱せるんだ。エドナのドジは、それに該当しない。いくら、読心術が優れても、エドナのドジは読めないってことか。……この解釈でいいのか? 納得できないような、納得するような……)
「それだけじゃ、意味はわからないんだよー!」
「わたしも~分からないわ~」
(私は、分かりたくないよー)
「ざっくり、簡単に説明すると、エドナさんは神様に恵まれたドジってこと」
「まだ、意味が分からないんだけど、なんかバカにされている気がするんだよ」
エドナは頬を膨らませる。
(エドナでも、怒る時はあるのか。あまり、怖くないが)
ルナが起こした焚火でエドナの服を乾かしている間、カチュアのマントを羽織るエドナ。
エドナはマントを脱いだカチュアを見つめていた。
「宿で準備していた時は、じっくり見れませんでしたけど、カチュアさん、お似合いです!」
昼間にルナから受け取った被服を着ていたカチュア。
新しい被服は、どちらかというとドレスに近い。ドレス全体の色は、カチュアのイメージに合う蒼色をベースにしている。さらに露出が高めで、胸元が広く開いているため、カチュアの大きな胸の谷間が見えてしまっていた。
「ルナちゃんには感謝ね~」
「感謝は被服屋のルルティさんにしてください」
(ルルティさんは、カチュアさんの体形に似せたマネキンまで作って、このドレスのような被服を作ってくれましたから)
「カチュアさんの靴も新しくしているんだよね? 他の靴と比べると靴底がかなり厚いみたいなんだよ」
「これは、武器屋のハルトさんに頼んで特注で作って貰ったんです」
「ハルトさんと? ってことは、それ武器なの?」
「はい。兄様から鉱石を貰ったので、それを使って武器にしたんです」
「でも、何で靴なんですか?」
「大剣が壊れたら、体術で戦いますから、靴を作って貰いました。それに、この靴はただの靴ではありません」
「はう? どういうところがですが?」
「それは、見た方が速く理解できます。一応、カチュアさんには、使い方教えています」
「強く蹴ればいいのね~」
「ここでは、やらないでくださいね。危ないので」
「はうう。楽しみなんだよ」
(私も説明を聞いていたが、確かに、危ないんだよな。まさか、そこに、アルヴスから貰った鉱石が使われているなんて)
【国境前】
再び、出発した、カチュア達。しばらく、セシル王国へ向けて歩いていくと。
「この辺が、コルネリア帝国とセシル王国の国境です」
「ようやく、着いたんですね」
(国境付近といっても、何もない草原だ。線とか引かれていないから、他国に入るイメージが湧かない)
「何者だー!」
空の方から、声が聞こえた。空から、人らしき者が降りてきた。それも三人も。
(何だこいつらは? 空から降りて来ただけでも、状況が把握できないんだけど。どういうこと? 空を飛ぶのが普通のことなのか?)
ルナは、空から降りた者の目の前に立った。
「わたくし、アルヴスの妹のルナです。こちら、通行許可書です」
ルナが通行許可書を出して、空から降りた者に見せた。
「アルヴス殿の……。失礼しました。話は聞いています。私は、国境付近の警備を行う国境兵です。ようこそ、セシルへ」
三人揃って敬礼をした。
「……と言いたいところなんですか。申し訳ございません。ただいま、セシルの入国は控えて欲しいんです」
「はうう! 折角、ここまできたのに! どうしてですか」
「それは……国の事情で我々の口からは言えないのです」
「そうですか」
「私は国を守るための国境兵。口も固いのです」
『口は関係ないのでは? どうするカチュア? 入国できないみたいだけど』
「……」
『カチュア?』
「……魔物」
「そうそう。セシル内で魔物が大量に発生して……あ!」
ぼっそと、一言言ったカチュアに反応して口を滑らせてしまった。
「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! つい、口を滑らせたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
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