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「なにこれ!?」
お父様になにかの請求書が届き、慌てて私とお母様に見せにきた。
ゼロが幾つあるの!?
請求先は確かにグラバド家になっていたが、注文者は婚約者である侯爵子息だ。
婚儀後に使用する馬車、と馬車の注文内容が書かれている。
「お、お父様公爵家に確認行きましょう!ついでにこれ叩きつけて婚約破棄よ!!ふざけんな!!」
「ご主人様、王宮より文が参りました!!」
誰かが慌てて部屋に入りお父様にその文を渡した。
急いで開けると、呆然なりお父様がその手紙を落とした。
拾って確認すると、
爵位返上、
と言う文字が大きく書いてあった。
「う、そよ・・・、嘘よこんな事!!ミヤが、ミヤが何かやったんだ!!」
それからすぐに王宮に向かい、ミヤの出来損ないの為にこうなってしまった、と説明しようとしたが、全く受け入れて貰えなかった。
その上公爵家からは、そちらの落ち度に巻き込まれたくない、と婚約破棄を言い、持参金の3倍を返せと請求してきた。
馬車の支払いに関しては全ての責任はグラバド家にあると一点張りで、結局馬車は屋敷に納品させられ、支払いをさせられ、手元に残る財は殆どなかった。
爵位返上もあっという間に行わられ、領地も国に没収され、追い出された。
「サラ達はどうなったの?全く情報が無いけど」
「シャオレが知ってるんじゃないか?」
いつものように夕食時にガタルはやってきて、一緒に食事をしている。
あれから半年が過ぎた。婚約すると決まったが、正式な婚約パーティーは2ヶ月に執り行う事になっている。
「王都からかなり離れた平民街でほそぼそと暮らしております」
「何でそこまで知ってるの?どうやって調べたの?」
さらりと答えるシャオレに驚いた。
「サラ様はご家族には内密に夜の仕事をされております。その界隈では私は顔が広いのですぐに情報は入ります。さて、私はそろそろ下がらせて頂きます。宜しいでしょうか、奥様?」
にこやかに言うシャオレに御義母様はにこやかに微笑んだ。
「勿論よ。夜は短いから楽しんできてね」
「ありがとうございます、奥様。では、失礼致します」
部屋から出るといつものようにガタルが楽しそうに笑った。
「あの男を敵にすると怖いかもな」
「そうかもね」
私達は楽しく笑いながら穏やかに食事をした。
お父様になにかの請求書が届き、慌てて私とお母様に見せにきた。
ゼロが幾つあるの!?
請求先は確かにグラバド家になっていたが、注文者は婚約者である侯爵子息だ。
婚儀後に使用する馬車、と馬車の注文内容が書かれている。
「お、お父様公爵家に確認行きましょう!ついでにこれ叩きつけて婚約破棄よ!!ふざけんな!!」
「ご主人様、王宮より文が参りました!!」
誰かが慌てて部屋に入りお父様にその文を渡した。
急いで開けると、呆然なりお父様がその手紙を落とした。
拾って確認すると、
爵位返上、
と言う文字が大きく書いてあった。
「う、そよ・・・、嘘よこんな事!!ミヤが、ミヤが何かやったんだ!!」
それからすぐに王宮に向かい、ミヤの出来損ないの為にこうなってしまった、と説明しようとしたが、全く受け入れて貰えなかった。
その上公爵家からは、そちらの落ち度に巻き込まれたくない、と婚約破棄を言い、持参金の3倍を返せと請求してきた。
馬車の支払いに関しては全ての責任はグラバド家にあると一点張りで、結局馬車は屋敷に納品させられ、支払いをさせられ、手元に残る財は殆どなかった。
爵位返上もあっという間に行わられ、領地も国に没収され、追い出された。
「サラ達はどうなったの?全く情報が無いけど」
「シャオレが知ってるんじゃないか?」
いつものように夕食時にガタルはやってきて、一緒に食事をしている。
あれから半年が過ぎた。婚約すると決まったが、正式な婚約パーティーは2ヶ月に執り行う事になっている。
「王都からかなり離れた平民街でほそぼそと暮らしております」
「何でそこまで知ってるの?どうやって調べたの?」
さらりと答えるシャオレに驚いた。
「サラ様はご家族には内密に夜の仕事をされております。その界隈では私は顔が広いのですぐに情報は入ります。さて、私はそろそろ下がらせて頂きます。宜しいでしょうか、奥様?」
にこやかに言うシャオレに御義母様はにこやかに微笑んだ。
「勿論よ。夜は短いから楽しんできてね」
「ありがとうございます、奥様。では、失礼致します」
部屋から出るといつものようにガタルが楽しそうに笑った。
「あの男を敵にすると怖いかもな」
「そうかもね」
私達は楽しく笑いながら穏やかに食事をした。
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