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第四話 二章
第一節
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セラを仲間に紹介したその後、大和達は全力でリゾートを楽しんだ。
遅れて来た『創世神』の新メンバーと説明した事でウィルソンは納得してくれた。
そこから各々警戒はしつつも各種特典付き最高クラスチケットの力を存分に使い各種アクティビティ等を体験。存分に『アトランティス』を満喫したのであった。
そうして初日訪れた初日の夕食時間。全員で会場に赴く大和達。
会場は滞在するホテルの一角に位置する屋外であった。【領域】内である故に荒天の心配なく人口ではあるが満天の星空の下で堪能することが出来る。
また会場内には何かしらの演目を行えそうな大きな舞台が中央にあった。
「…雰囲気が良いな」
「ああ、やっぱりリゾート地はこうでないとな♪」
南国のリゾート然とした会場に門司と大和は思わずそう感想を漏らす。
案内された席に腰掛けるとウィルソンより説明がされる。
「今宵のディナーはビュッフェ形式となっております。時間制限も無し飲み物に食べ物何でもおかわり自由です。我が【星団】に所属する【星】が腕によりをかけ多国籍で多種多様なメニューをご用意いたしましたので、ぜひ皆様お楽しみください」
「ほいじゃ早速、そうさせてもらいますか」
「キャッホウお料理~ィ♪」
ウィルソンが一度退いてから、食事を始める事にした大和達。各々料理を取りに行く。
彼の言った通りビュッフェには、和洋中どころかアフリカやロシア、東南アジアと言った本当に様々な国の料理やスイーツが所狭しと並んでいた。
「食のテーマパークって言っても良いレベルだなコイツは…」
その圧倒的な物量で殴りかかってくるようなホテルのスタンスに思わず、食のコメンテーターみたいなことを溢してしまった大和。ビュッフェ形式とはすなわち戦場、目移りと腹、手の上に展開できる皿の量とガチンコ勝負をしながら自分の気分のままに料理を取り進めていく。
そうしているとセラと鉢合わせになる。彼女も大和と同じように皿を持ち食事をよそっていた。
「あ、大和さん…どうも……」
「おぉセラ、楽しんでいるか?」
「ええまぁ…」
そう返したセラ。だが少々余所余所しい。。
あの後、警戒しつつも一緒にアクティビティをして仲を深めたつもりであったが、どうやらまだ心を許していないようだ。
「あ、あのッ別に嫌という訳では無いですよ決してッ!……ただ、まだ良いのかなと思いまして…私が皆さんと共にいる事が……」
「………………」
「なんだそんな事か?」なんて決して言わない。無性に助けてくれる相手に無性に後ろめたさを感じるのは理解出来る。特にセラの様な娘なら尚更だ。
「まあそいつを感じるのは悪いことじゃあない。受け取った好意のありがたみを実感することはな……」
そのありがたかった好意がいつの間にか相手への要望に変わり、最終的に感謝もしなくなる義務よりは何倍も何十倍も…。
だからこそ……。
「受け取った好意は余裕がある時、次の困った奴に返してやれば良い…俺も色々と貰った分を返しているだけだからな」
そうやって良い世の中というのは作られて行っているのだろう。
「それにこっちも案外楽しめているんだぜ、のんびりバカンスにちいとばかりのスパイスと思ってな…だからセラも楽しみな」
「大和さん……はいッ!」
ニヤリと笑った大和。それによりセラもようやく和んだようだ。
「と立ち話をし過ぎるのも勿体ないな、この色とりどりの料理も堪能しないと損だぜ」
「そ、そうですね」
長話をするなら席に戻ってからすれば良い。
とりあえずここまでにし、大和とセラは料理を手に取ることにした。
「ご馳走様。ふぅ~い喰った喰った…」
それから夕食満喫した大和達。満腹になった腹をさすりながら心地よさそうに呟く。
「そりゃビュッフェ形式で好きなモノ食べ放題…これで満足しなきゃ嘘よ嘘~♪」
「ふむ、そう考えるとある意味理にかなっているのですかね」
「そういう部分まで考えて人生つまらないか鉄面皮?美味しかったで、良いんだよこういうのは……」
「…うっぷ、ですが食べ過ぎてしまいますよね…私幼い頃から貧乏性で…」
「うぃ、大丈夫ですかミコさん?」
仲間達も楽しめたようである。若干数名食べ過ぎになってしまったようだが、概ね満足したようだ。
「どうだセラ。美味かったか?」
「ええはいッ!こんなに美味しいものは初めてで…」
「そりゃ流石に言い過ぎじゃね?でもそれなら良かったぜ」
とそこで、急に会場の明かりが消え真っ暗になり、舞台その一部にのみスポットライトが照らされる。
そこには一つの人影がある。
それはサーカスの道化師の様なメイクをした若い男性の【星】であった。
「紳士淑女の皆々様!本日は当【領域】にお越し下さりどうもセンキュー!我ら【星団】『アトランティス』心より皆様を歓迎するぜィ!!」
ぐるりと会場を見回した後、恭しくお辞儀をした男性の【星】。やはりと言うべきかまあ当然と言うべきか彼は『アトランティス』所属の【星】。ウィルソンの仲間のようである。
「ところで皆々様、我が【星団】の【星】達が腕によりをかけて作りましたお料理を今まで満喫されたんじゃあないかなァ。結構!コレからはこの私ビーチが率いる極上のエンターテイナー集団が今度は皆々様の目を満足させる番だぜ!」
その言葉と共に【星】ビーチが指を鳴らす。すると舞台に多くのエンターテイナー【星】達が現れた。
「LETsSHOWTIME!!」
そこから始まる。ビーチ率いる【星】のエンターテイナー達のパフォーマンス。
ダンスやファイアーショー、座敷芸にマジックに曲芸など多種多様な【演目】を見せる。
【演目】毎に会場内は割れんばかりの拍手と喝采を見せる。
それらは大和達から見ても非常に完成度が高く洗礼されている。まさに【演目】その名の原型に近しき第三者に魅せる為のモノと呼べる見事さであった。
「YES!稀代のジャグラー、コーラルの【演目】だぜどうもアリガト!!」
曲芸の【演目】が終わり一礼の後その【星】が舞台上から捌ける。すると舞台上にいる【星】は誰も居なくなった。
これでショーはお終いかと思われた矢先。
「それではここでスペシャルショー!!本日は皆様の中に我々と同じ【星】が多くいるぜ!なら彼等に少々協力いただかないわけねぇなァ!」
会場を包み込むように両手を広く掲げたビーチ。スポットライトが客席を照らし始める。
スポットライトは大和達の頭上で止まった。
遅れて来た『創世神』の新メンバーと説明した事でウィルソンは納得してくれた。
そこから各々警戒はしつつも各種特典付き最高クラスチケットの力を存分に使い各種アクティビティ等を体験。存分に『アトランティス』を満喫したのであった。
そうして初日訪れた初日の夕食時間。全員で会場に赴く大和達。
会場は滞在するホテルの一角に位置する屋外であった。【領域】内である故に荒天の心配なく人口ではあるが満天の星空の下で堪能することが出来る。
また会場内には何かしらの演目を行えそうな大きな舞台が中央にあった。
「…雰囲気が良いな」
「ああ、やっぱりリゾート地はこうでないとな♪」
南国のリゾート然とした会場に門司と大和は思わずそう感想を漏らす。
案内された席に腰掛けるとウィルソンより説明がされる。
「今宵のディナーはビュッフェ形式となっております。時間制限も無し飲み物に食べ物何でもおかわり自由です。我が【星団】に所属する【星】が腕によりをかけ多国籍で多種多様なメニューをご用意いたしましたので、ぜひ皆様お楽しみください」
「ほいじゃ早速、そうさせてもらいますか」
「キャッホウお料理~ィ♪」
ウィルソンが一度退いてから、食事を始める事にした大和達。各々料理を取りに行く。
彼の言った通りビュッフェには、和洋中どころかアフリカやロシア、東南アジアと言った本当に様々な国の料理やスイーツが所狭しと並んでいた。
「食のテーマパークって言っても良いレベルだなコイツは…」
その圧倒的な物量で殴りかかってくるようなホテルのスタンスに思わず、食のコメンテーターみたいなことを溢してしまった大和。ビュッフェ形式とはすなわち戦場、目移りと腹、手の上に展開できる皿の量とガチンコ勝負をしながら自分の気分のままに料理を取り進めていく。
そうしているとセラと鉢合わせになる。彼女も大和と同じように皿を持ち食事をよそっていた。
「あ、大和さん…どうも……」
「おぉセラ、楽しんでいるか?」
「ええまぁ…」
そう返したセラ。だが少々余所余所しい。。
あの後、警戒しつつも一緒にアクティビティをして仲を深めたつもりであったが、どうやらまだ心を許していないようだ。
「あ、あのッ別に嫌という訳では無いですよ決してッ!……ただ、まだ良いのかなと思いまして…私が皆さんと共にいる事が……」
「………………」
「なんだそんな事か?」なんて決して言わない。無性に助けてくれる相手に無性に後ろめたさを感じるのは理解出来る。特にセラの様な娘なら尚更だ。
「まあそいつを感じるのは悪いことじゃあない。受け取った好意のありがたみを実感することはな……」
そのありがたかった好意がいつの間にか相手への要望に変わり、最終的に感謝もしなくなる義務よりは何倍も何十倍も…。
だからこそ……。
「受け取った好意は余裕がある時、次の困った奴に返してやれば良い…俺も色々と貰った分を返しているだけだからな」
そうやって良い世の中というのは作られて行っているのだろう。
「それにこっちも案外楽しめているんだぜ、のんびりバカンスにちいとばかりのスパイスと思ってな…だからセラも楽しみな」
「大和さん……はいッ!」
ニヤリと笑った大和。それによりセラもようやく和んだようだ。
「と立ち話をし過ぎるのも勿体ないな、この色とりどりの料理も堪能しないと損だぜ」
「そ、そうですね」
長話をするなら席に戻ってからすれば良い。
とりあえずここまでにし、大和とセラは料理を手に取ることにした。
「ご馳走様。ふぅ~い喰った喰った…」
それから夕食満喫した大和達。満腹になった腹をさすりながら心地よさそうに呟く。
「そりゃビュッフェ形式で好きなモノ食べ放題…これで満足しなきゃ嘘よ嘘~♪」
「ふむ、そう考えるとある意味理にかなっているのですかね」
「そういう部分まで考えて人生つまらないか鉄面皮?美味しかったで、良いんだよこういうのは……」
「…うっぷ、ですが食べ過ぎてしまいますよね…私幼い頃から貧乏性で…」
「うぃ、大丈夫ですかミコさん?」
仲間達も楽しめたようである。若干数名食べ過ぎになってしまったようだが、概ね満足したようだ。
「どうだセラ。美味かったか?」
「ええはいッ!こんなに美味しいものは初めてで…」
「そりゃ流石に言い過ぎじゃね?でもそれなら良かったぜ」
とそこで、急に会場の明かりが消え真っ暗になり、舞台その一部にのみスポットライトが照らされる。
そこには一つの人影がある。
それはサーカスの道化師の様なメイクをした若い男性の【星】であった。
「紳士淑女の皆々様!本日は当【領域】にお越し下さりどうもセンキュー!我ら【星団】『アトランティス』心より皆様を歓迎するぜィ!!」
ぐるりと会場を見回した後、恭しくお辞儀をした男性の【星】。やはりと言うべきかまあ当然と言うべきか彼は『アトランティス』所属の【星】。ウィルソンの仲間のようである。
「ところで皆々様、我が【星団】の【星】達が腕によりをかけて作りましたお料理を今まで満喫されたんじゃあないかなァ。結構!コレからはこの私ビーチが率いる極上のエンターテイナー集団が今度は皆々様の目を満足させる番だぜ!」
その言葉と共に【星】ビーチが指を鳴らす。すると舞台に多くのエンターテイナー【星】達が現れた。
「LETsSHOWTIME!!」
そこから始まる。ビーチ率いる【星】のエンターテイナー達のパフォーマンス。
ダンスやファイアーショー、座敷芸にマジックに曲芸など多種多様な【演目】を見せる。
【演目】毎に会場内は割れんばかりの拍手と喝采を見せる。
それらは大和達から見ても非常に完成度が高く洗礼されている。まさに【演目】その名の原型に近しき第三者に魅せる為のモノと呼べる見事さであった。
「YES!稀代のジャグラー、コーラルの【演目】だぜどうもアリガト!!」
曲芸の【演目】が終わり一礼の後その【星】が舞台上から捌ける。すると舞台上にいる【星】は誰も居なくなった。
これでショーはお終いかと思われた矢先。
「それではここでスペシャルショー!!本日は皆様の中に我々と同じ【星】が多くいるぜ!なら彼等に少々協力いただかないわけねぇなァ!」
会場を包み込むように両手を広く掲げたビーチ。スポットライトが客席を照らし始める。
スポットライトは大和達の頭上で止まった。
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