遅咲きオメガ王子は婚活に孤軍奮闘!

朏猫(ミカヅキネコ)

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 やっぱり参加するんじゃなかったな……それが正直な感想だった。そう思いながらも、アールエッティ王国の第一王子として恥ずかしくないように、背筋を伸ばしシャンパングラスを持つ。
 今日は王太子の妃候補たちを労うためのパーティが開かれていた。慰労会という名目だが、実際は姫君たちの気分転換、いわばガス抜きのためのパーティなのだろう。
 本当は参加すべきじゃないと思っていたのだが、王太子主催と聞いて断ることはできなかった。殿下に直接「参加するか?」と尋ねられて「参加しません」とも言えない。

(それにしても、本来なら華やかなパーティなんだろうが……)

 それぞれの思惑が蠢いているからか、どこかピリピリしているように感じられる。とくに殿下の周りには、笑顔と憎悪が入り混じっているような恐ろしい雰囲気が漂っていた。

(あれでは殿下も大変だろうな)

 細かなことに気がつく殿下のようだから、姫君たちが牽制し合っていることにも当然気づいているだろう。そんななかで最初の妃を決めなければならないとは、同じ王太子だった者として心情を察するに余りある。

(……いや、我が国と同じように考えるのは失礼か)

 ビジュオール王国は大金持ちなうえに領土も広い。そのぶん隣国だけでなく大陸全土に与える影響も大きくなる。そんな大国の王太子が妃を決めるということは、国同士の繋がりや政治的思惑、それに各国の均衡にも目を配らなくてはいけないはずだ。「とりあえずこの姫にしよう」なんて気楽な気持ちで決めることはできない。

(ということはつまり、僕が最初の妃になるのは相当難しいということでもあるんだろうな)

 我がアールエッティ王国と繋がりを持つメリットが、大国ビジュオールにあるとは思えない。利があるのは我が国だけで、そんな小国の王子である僕を妃に選ぶのは相当な物好きくらいだろう。

(まぁ、珍獣に興味がある、という物好きもいるようだが……)

 男のΩはやはり珍しいらしい。ビジュオール王国の後宮に来て三月みつき弱が経とうとしているが、αの王族から手紙をもらうことが度々あった。
 総じて「肖像画を描いてほしい」という文面だが、いくら僕がアールエッティ王国一の画家だったとしてもおかしな話だ。王太子の後宮にいるΩに声をかけるのは、本来厳罰に処される行為のはず。もし僕が男でなければ、そうなっていただろう。

(……いや、手紙の主がαなら処罰されるはずだよな……?)

 男の僕でも相手がαなら子ができるのだ。であれば、声をかけるなんて本来してはならないはず。それなのに手紙が届くということは……。

(姫君たちの策略か、もしくは殿下が僕を妃にするつもりがないということか)

 後者であったなら、いよいよ王太子妃以外の未来を考えなくてはいけないということになる。
 もう三月みつきが経とうというのに、僕は一向に発情する気配がない。ということは殿下とベッドを共にできないということで、当然子を孕むこともない。このままでは遠からず後宮を出ることになるだろう。

「……それなら、いっそ殿下以外のα王族に嫁ぎ先を変えるか……?」

 ノワール殿下には兄弟がいない。だが、αの従兄弟は複数いると聞いている。手紙を送ってくるのも、その中の王子たちに違いない。
 それなら、いっそのこと従兄弟の誰かに嫁ぐというのもアリかもしれない。王太子でなくとも大国の王族なのだからお金持ちだろうし、そういう人物の妃になれば国を少しでも助けることができるはずだ。

(少し周囲も見ておくか)

 これから先のことに思いを馳せていたからか、姫君たちが近寄っていたことに気づくのが遅れてしまった。ハッしたときには十数人の姫君たちに取り囲まれていて、逃げ出せなくなっていた。
 扇子で口元を覆っているが、嘲笑しているのは目を見ればわかる。これは面倒なことになりそうだと思ったところで、姫君たちが口を開いた。

「今日はあなたもいらっしゃったのね」
「まぁ、一応妃候補として後宮にいらっしゃるのだろうから、招待状が届いても仕方がないけれど」
「あら、それでも断るのが礼儀というものじゃなくて?」
「そうよね。ただの画家が王太子殿下の主催されるパーティに出席するなんて、本来あってはいけないことだわ」
「それはさすがに失礼よ。ただの画家ではなくて、画家のような王子様なのだから」
「あら、王子様のような画家じゃなかったかしら?」

 姫君たちがクスクス笑っている。まるで子どものようなやり口だなと半ば呆れながらも、さてどうしたものかと考えた。
 ここで少しでも反論すれば姫君たちの反感をさらに煽ることになるだろう。彼女たちと争う意思のない僕には、その選択肢はない。それに、男のΩに出し抜かれたくないという姫君たちの気持ちもわからなくはなかった。

(同じΩであっても、やはり僕は男だからな。女として男に負けるなんて屈辱なのだろう)

 ビジュオール王国の王太子妃候補に選ばれるような姫君たちだ。自尊心は僕よりはるかに強く高いに違いない。そんな女性たちと争って勝とうなんて、妹にすら勝てない僕には想像すらできないことだ。

(かといって、黙っていても穏便に脱出できるかどうか……)

 姫君たちの向こう側には、同じように十数人の姫君たちに取り囲まれている殿下が見える。おそらく殿下にこちらの様子を見せないようにしているのだろう。ということは、今回は全員での共闘ということかもしれない。

(なるほど、とにかく一番目障りな僕を早く排除しようということか)

 普段牽制し合っているはずの姫君たちの連携には頭が下がる。こんな後宮で自分が生き残れるとは到底思えない。これは早々に別の嫁ぎ先を見つけたほうがよさそうだ。
 そこまで考えたとき、体の奥からゾワッと熱が膨らむような奇妙な感覚に襲われた。一瞬体が震え、服と擦れた肌がピリッとする。

(なんだ……?)

 高熱が出たときに近い感覚だが、先ほどまでは何ともなかった。しかしいまは、少し目眩がするような体のぐらつきまで感じる。

(……これは、体調を理由に早々に部屋に戻るべきか)

 ややふらつく足に力を入れ、姫君たちに退席の言葉を告げようとしたときだった。

「あら、ごめんあそばせ」

 閉じた扇子でコツンと肩を小突かれた。元々少しぐらついていたからか、カクンと膝の力が抜ける。それでも倒れてはいけないと踏ん張ったところで、今度は反対の肩を小突かれた。

「いい加減、ご自分の立場をよくわきまえるべきよ」
「そうそう。あなたのような遠く小さな国の王子は、大国の妃に相応しくないわ」

 今度はグラスを持っていない左腕を小突かれた。大した力ではないが、目眩がしているからか体がグラリと揺れてしまう。

「それに、Ωといっても男ではないの。昔は男のΩも王妃になって子を生んだと本に書かれているけれど、あなたがそうなるとは限らないわ」
「そもそも男の体で子を身ごもるなんて、本当なのかしら」
「いくらΩを妃にと考えている殿下でも、さすがに男を……なんて、ねぇ」

 あちこちからクスクスと笑い声が聞こえてくる。姫君たちの話には僕自身も大いに頷くところだが、いかんせん目眩がひどくて同意することもできない。

「それに、本当にΩなのか怪しいものだわ」
「あら、わたくしもそう思っていたの。Ωというのなら、発情していなくてももう少し香りがするはずなのに……ほら、やっぱりしない」
「Ωの香りがしないなんて、やっぱりΩというのは嘘かもしれないわね」
「まぁ、それが本当なら大変な嘘つきということになるわ」
「それとも、もうどなたかに首を噛まれてしまっているのかもしれないわ。それなら香りがしなくても当然でしょう?」
「そうだとしたら、とんでもないことよ。もしも殿下以外に噛まれたのだとしたら断罪されてもおかしくないわ」

 香りがしないのは、僕がまだ発情していないからだ。それに誰かに首を噛まれたことなんてない。

(……ちょっと待て。首を噛まれるとは、どういうことだ……?)

 ぐらつく頭でも、最後の言葉はやけに気になった。「首を噛む」というのは、姫君たちの会話からして「αが噛む」ということなのだろうが……。

(……そんな婚姻方法なんて、聞いたことがない)

 それともαとΩでは、そういう婚姻の結び方をするものなのだろうか。……駄目だ、頭がぐらついてうまく考えられない。それに目眩もひどくなっているせいか、姫君たちのドレスさえもぼやけて見えてきた。

(……それにしても、こういうときでさえ……似たようなデザインの、ドレスなのだな……)

 そんなことに感心していた僕の右手から力が抜けた。握っていたグラスが床に落ち、ガシャンという砕ける音と「きゃあ」という姫君たちの悲鳴が聞こえる。

(しまった……。ドレスを、汚してしまったに、違いない……)

 これでは、ますます怒りを買いそうだ。早く謝らなければ……そう思っているのに、なぜか僕の体は段々前のめりになり、アッと思ったときには目の前に磨き上げられた床があった。

 ドスン。

(い……たい、な……)

 かろうじて顔面からぶつかるのは避けられたが、代わりに右肩から派手に倒れてしまった。腕を痛めていたらしばらく筆が持てなくなるな……そんなことを思っていた僕の耳に、「何をしている」という殿下の声が聞こえてきた。

「殿下」
「ノアール様」

 少し焦っているような姫君たちの声とともに、ドレスの裾が動くのが見えた。色とりどりの布の間から、今度は磨き上げられた真っ白な靴が現れる。

(……たしか、これは殿下の靴、だったような……)

 我が国でも目を引きそうな色とデザインの革靴に、なかなかよい感覚をお持ちのようだと思った。こういう殿下となら、妃になったあとも楽しく過ごせそうだと思っていたのに残念だ。
 床に横たわったままそんなことを思ったのは、ノアール殿下の妃になることをほぼ諦めていたからだ。

「……大丈夫か」
「……これは、……申し訳……」
「よい、じっとしていろ」

 床に膝をつきながら声をかけてきたのは殿下自身だった。大国の王太子になんてことをさせているんだと恐縮したが、謝罪の言葉すらうまく出てこない。頭だけでなく口もうまく動かないのかと情けなく思っていると、脇に腕を回されたことに気がついた。

(……まさか、殿下の腕、か……?)

 驚き身じろごうとしたが、今度は体もうまく動かせなかった。自分の体は一体どうしたんだと困惑している僕の頬が、柔らかな布に触れたのがわかった。

 ぞくん。

 ただ頬が殿下の服に触れただけなのに、なぜか体の奥が痺れるような感覚になった。皮膚が粟立ち、頭がますますぐらついてくる。そのせいで、よけいに殿下の体に身を預けることになってしまった。

 ぞく、ぞくん。

 まただ。体の奥から強い痺れのようなものが駆け上がってくる。高熱を出したときに感じた、皮膚がくすぐったいようなむず痒いようなおかしな感じもある。それに目眩もひどくなってきた。全身がグラグラ揺れているのではと心配になるくらい、体の芯がひどく不安定に感じる。

「は……、はっ……」

 気がつけば、口から熱い息が漏れていた。これは間違いなく高熱が出たときと同じ症状だ。数カ月前はΩの体に対応できなくて、という熱だったが、今回は病気の可能性がある。アールエッティ王国とビジュオール王国では気候が違うから、そのせいで風邪を引いてしまったのではと思った。

(それでは……殿下に、移してしまう……)

 早く体を離さなければ。もし病気を移しでもしたら大問題になる。力の抜けた腕を何とか動かし、失礼に当たるとわかっていながらも殿下の胸をゆっくりと押し返した。
 ところが殿下の胸が遠のくことはなく、逆に力強く引き寄せられてしまった。

(……どういう、ことだ……?)

「……発情のように見えるが……それにしては……」

 想像していなかったほど近くから聞こえた声に、肩がビクッと震えた。

「……香りはしないが、しかし発情しているようにしか見えない」

(香り……? それに、いま発情と、言ったか……?)

 うまく動かない頭で必死に言葉の意味を考えていると、ひょいと体を持ち上げられたことに気がついた。同時に背中や膝の裏、それに体の左側がやけに熱く感じる。

「わたしはランシュ王子と退室するが、皆はこのままパーティを楽しんでほしい」

 それが殿下の声だということはわかった。ただ、内容はよく理解できない。僕のことなら侍従か誰かに任せてくれればいいんだが……そう思っているのに、声を出そうと口を開くと「は、は」という乱れた息しか出てこなかった。

(僕は……一体、どうしたと……いうんだ……)

 体が揺れているように感じるが、それが目眩によるものなのか実際に揺れているのかすらわからなかった。僕は朦朧とした意識のまま、焦れったいようなくすぐったいような熱っぽさと揺れる心地よさに身を委ねた。
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