7 / 29
第七話『魔王になるには?』
しおりを挟む
「よし、じゃあ、私達は魔王になることをを目指しましょう!」
こうして、私達チームキマイラの目標が決まったのだった。
とりあえず私達は、ダラダラ過ごすのではなく、魔王を目指すことに決めたのだ。
私達というのは、私ことヤギ。クールイケメン風ことライオン。マイルドイケメン風ことヘビくん、のことだ。三人合わせてキマイラ。
異世界に転生してから、今のところ、三人で力を合わせて?狼とチーターを倒して、私達は全員レベル5になっていた。
「魔王になるのはいいとして、どうしたらいいのかしら?」
と私は疑問に思う。多数決とかで魔王になるわけじゃないわよね?
「レベル上げして、四天王を倒して、そのあと、魔王を倒して、交代してもらう、とかなのかな」
と、マイルド風イケメンのヘビくんが言った。
「それって・・・」
私は凄いことに気がついてしまった。
「勇者に転生した場合とやること一緒じゃない!」
もちろん勇者は魔王になることが目的ではないけど。
異世界に飛ばされて、魔物になっても、勇者になっても、やることは一緒なんだわ。
「立身出世を諦めて、地元で楽しく暮らす。という選択肢を選べば違うのかもしれないけど、強くなって、魔王を目指す。という目的になると、やることは勇者と変わらないんだわ」
「うん、なにか業のようなものを感じるね」
と、ヘビくんは笑った。
「魔王になったら政治活動が待ってるのかもしれないしね」
と、へびくんが続けた。へびくんは異世界小説にも詳しい感じだった。ソシャゲに異世界小説にといろいろ精通してるっぽい。多分人気の動画とかにも詳しいだろう。そして、多分、全然オタクよりじゃない、クラブ?踊る方のあれ。とかにも精通してるのだろう。今の時代にいろんな人と仲良くするのって、多分、そういうことだ。
「NAISEIってやつね!!聞いたことあるわ!」
と私は言う。お兄ちゃんがそういうのがいろいろ好きで、本棚にはぎっしり埋まっている。細かい違いがたくさんあるんだ、といつも説教されのだ。
「結局、根っこで繋がってるのかもしれないわね!」
と、私は思った。
「お前らいったい、何の話をしてるんだ?」
とライオンが気だるそうに言った。
「ごめんごめん、マニアックな話になってきちゃった。最近小説とかだと、異世界ものが流行ってるんだよ、異世界で無双したり、スローライフを楽しんだり、モンスターに転生したり」とヘビ君が言った。
「まったく何を言っているのかわかんねえな!!」
とライオンが言った。
あまりサブカルチャーに手を出さないタイプのようだ。
部活とかを一生懸命やっていたのだろうか?
そこまで思って、詮索すると怒られそうだからやめた。
「勇者だったら、最初に村人にたくさん話を聞く、ということになりそうだけど、モンスターって何をすればいいのかしら」と私は考えた。
「喋れるモンスターを探すとか?」
サブカルチャーに詳しくないライオンが直感的にそう思ったのだろう。
ぼそりと言った。
「それだ!」
「それだ!」
私とへびくんは同意した。
こうして、私達チームキマイラの目標が決まったのだった。
とりあえず私達は、ダラダラ過ごすのではなく、魔王を目指すことに決めたのだ。
私達というのは、私ことヤギ。クールイケメン風ことライオン。マイルドイケメン風ことヘビくん、のことだ。三人合わせてキマイラ。
異世界に転生してから、今のところ、三人で力を合わせて?狼とチーターを倒して、私達は全員レベル5になっていた。
「魔王になるのはいいとして、どうしたらいいのかしら?」
と私は疑問に思う。多数決とかで魔王になるわけじゃないわよね?
「レベル上げして、四天王を倒して、そのあと、魔王を倒して、交代してもらう、とかなのかな」
と、マイルド風イケメンのヘビくんが言った。
「それって・・・」
私は凄いことに気がついてしまった。
「勇者に転生した場合とやること一緒じゃない!」
もちろん勇者は魔王になることが目的ではないけど。
異世界に飛ばされて、魔物になっても、勇者になっても、やることは一緒なんだわ。
「立身出世を諦めて、地元で楽しく暮らす。という選択肢を選べば違うのかもしれないけど、強くなって、魔王を目指す。という目的になると、やることは勇者と変わらないんだわ」
「うん、なにか業のようなものを感じるね」
と、ヘビくんは笑った。
「魔王になったら政治活動が待ってるのかもしれないしね」
と、へびくんが続けた。へびくんは異世界小説にも詳しい感じだった。ソシャゲに異世界小説にといろいろ精通してるっぽい。多分人気の動画とかにも詳しいだろう。そして、多分、全然オタクよりじゃない、クラブ?踊る方のあれ。とかにも精通してるのだろう。今の時代にいろんな人と仲良くするのって、多分、そういうことだ。
「NAISEIってやつね!!聞いたことあるわ!」
と私は言う。お兄ちゃんがそういうのがいろいろ好きで、本棚にはぎっしり埋まっている。細かい違いがたくさんあるんだ、といつも説教されのだ。
「結局、根っこで繋がってるのかもしれないわね!」
と、私は思った。
「お前らいったい、何の話をしてるんだ?」
とライオンが気だるそうに言った。
「ごめんごめん、マニアックな話になってきちゃった。最近小説とかだと、異世界ものが流行ってるんだよ、異世界で無双したり、スローライフを楽しんだり、モンスターに転生したり」とヘビ君が言った。
「まったく何を言っているのかわかんねえな!!」
とライオンが言った。
あまりサブカルチャーに手を出さないタイプのようだ。
部活とかを一生懸命やっていたのだろうか?
そこまで思って、詮索すると怒られそうだからやめた。
「勇者だったら、最初に村人にたくさん話を聞く、ということになりそうだけど、モンスターって何をすればいいのかしら」と私は考えた。
「喋れるモンスターを探すとか?」
サブカルチャーに詳しくないライオンが直感的にそう思ったのだろう。
ぼそりと言った。
「それだ!」
「それだ!」
私とへびくんは同意した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる