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第2章
ぼくじょうの時間
しおりを挟む「ユエ!どう?どう?」
「んー。変わんねえよ、主」
「そんな!?」
「30からみたら伸びてんだから良いんじゃないの?」
「むぅ!早くおっきくなりたいの!」
「ま、気長に行こうぜ。身長なんてその内に伸びるさ」
あの買い物の日から15年が経ちました。買い物はあれからもよく行くんだけど、毎回大量に買うので今じゃ1人に対して店員さんが3人付き添って対応している。大きいお店だとそんな感じだけど、品数の少ない商品とかは小さめの歴史の古いお店とかに置いてあることがほとんどなので、その時は余り大量買はせずに程々買いで行く回数を増やしている。
そして、現在の年齢は45歳。今じゃ立派な幼児生活を満喫してます!でも、…15年経ったのにまだまだ幼児…。大人にはまだまだ遠いみたい…
ユエに身長を測ってもらっていたんだけど全然伸びてないの!15年経ってんのに!!30歳の時に比べたら少しは伸びたけど…、本当に大人までが遠いんだと実感するよ。とほほ。
「ほら主、今日は一葉達の手伝いに行くんだろ?待ってんじゃないのか?」
「はっ!そうだった。急がないと!ユエありがとー」
一葉は牧場妖精の一人で他に双葉、三葉、四葉の4人でセットの妖精だ。
今日は4人のお手伝いをする約束をしていて、ミルクを搾ったり、放牧やブラッシングなどするのだ。今までにも何回か手伝ってはいたんだけどね。
「ひとはー!来たよー!」
「あらー、主さん。お手伝いありがとねぇ。飴ちゃんいる?」
「アメいるー!ありがとー!」
「はい、どうぞぉ。」
「ん~ん!おいしい…、ってひとは?」
「なんですか?」
「きょうは何のおてつだいするの?」
危うく飴の誘惑に負けてお手伝いを忘れるところだったよ。危ない危ない。
一葉は見た目綺麗で若いお姉さんみたいなのに喋ると近所のおばちゃんみたいになる。よくポケットから飴やガム、チョコが出てくる。どれも美味しいけどね。
「そうですねぇ。…今日は、四葉と一緒に牧草を集めてもらいましょうかね?」
「あ!それやるー!きょうはよつばに負けないよ!」
「おうおう!主!よく言うじゃねえか!まだ一度も勝ったことねえくせに」
「よつば!きょうは負けないもん!きょうはユズキが勝つからね!!」
四葉はドドと似た背丈なのに喋るとおっさん。見た目は美少年っぽいのに喋るとおっさん。黙れば美少年っぽい中身おっさんだ。ドドと凄く仲がいいんだよ。中身全然違うのにね。
手伝う内容だけど、たまに動物たちのご飯になる牧草を集めることがある。先ずはご飯用に牧草を植えているところがあるんだけど、そこで先ずは風魔法で刈る。刈って刈って刈りまくる。その後にその牧草を乾燥させるために水魔法で水分を抜く。ここで重要なのは抜き過ぎてもダメで少しは水分を残さないといけない。
刈って水分を抜いたら、最後に集めるのだが、一定の大きさになるように牧草を集めてそれを丸め、保管用(もちろん空間拡張と時間停止機能付き)の倉庫に移すのだ。その動作を全て魔法を駆使して作業をするので、訓練にもなるのだが…。今のところ全敗で一度も勝ててない。
決まった面積の牧草を如何に早く作業を終えるかを競っているのだが……。でもでもでも、今日こそは勝ってやる!!おー!!
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