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152 ゴーレムバレー②
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「ファイアランス!」
エレオノーレが伸ばした剣先から火の槍が飛び、高さ三メートルはあろうかというゴーレムの胸に吸い込まれていく。そこにあるのは、ゴーレムの力の源。黒いバスケットボールのような大きさのゴーレムコアだ。
ファイアランスを受けたゴーレムコアはとろりと溶けて、ゴーレムの目から光が消える。ゴーレムを形作っていた岩がゴロゴロと崩れていった。これでゴーレム討伐だ。
エレオノーレもだいぶ魔法の使い方がわかってきたな。命中率が格段と上がっている。
「左からも来たぞ! ゴーレム三体! 前衛陣で倒してくれ!」
オレの指示に従って、コルネリアとクラウディアが動く。
ゴロゴロガランッ!
前衛二人によって、素早くゴーレムの処理が終わる。
「右からも三体来たな。リリー、頼んだ」
「ん」
リリーが右から迫るゴーレムに右手を向けると、三本の岩の槍が生成される。
岩の槍は生成された瞬間には発射されていた。大質量物がぶつかるけたたましい音を立てて、三体のゴーレムの胸に岩の槍が刺さっていた。中には上半身が消し飛んだゴーレムの姿も見える。
リリーの魔法の威力は、『ゴーレムバレー』では物足りないようだ。頼もしいね。
そして、また正面からゴーレムが二体姿を現す。戦闘音に引かれてやってきているのか? なんにせよ、探さなくても向こうからやってくるのは都合がいい。
「エル、頼んだ」
「ええ!」
ちょっとした広場のような場所だったこの場所も、まるで墓標のようなゴーレムの残骸に埋もれつつあった。この調子でどんどんゴーレムが狩れればいいな。
◇
こんな調子で、しこたまゴーレムを狩りながら、オレたちは『ゴーレムバレー』を奥へ奥へと進んでいく。途中、小休止や食事休憩を挟みながら奥へと進むと、今度は洞窟にたどり着いた。地下へと続くと思われる下り道の洞窟だ。
さて、どうするか……。
『ゴーレムバレー』には二つのゴールが存在する。ずばりテーブルマウンテンの山頂と地下だ。難易度としては、山頂コースの方が容易だ。地下の方が難しい。
これまで何体ものゴーレムと戦闘してきたが、『レギンレイヴ』の皆にはまだまだ余裕があった。
そうだな。地下に挑戦してみよう。
「今回は地下に行こう」
地下は難易度が上がるけど、その分モンスターを倒した時に貰える経験値も高い。地下に挑戦できるポテンシャルがあるのなら、積極的に挑戦するべきだ。
なに、ダメだったら戻ってくればいい。気軽にいこう。
◇
黒い鎧姿のモンスターが迫ってくる。その大きさは二メートルほど。胸の中央には赤い宝石が怪しく輝き、そこからまるで根がはるように赤い線が不規則に黒い鎧を走って脈動していた。
中身のない空っぽの動く鎧のモンスター、リビングアーマーだ。
リビングアーマーは左手に持った大きな盾で体を隠すように突撃してくる。シールドアタック。中身が無いとはいえ、その分厚い鎧の総重量による突撃など脅威でしかない。
「えいっ!」
しかし、コルネリアはひらりとリビングアーマーのシールドアタックを回避すると、聖剣を一閃する。
それだけでリビングアーマーは急速に錆びついていき、風化していく。おそらくコルネリアの聖剣が、正確にリビングアーマーの胸の宝石を砕いたのだろう。
リビングアーマーとゴーレム。似ても似つかないモンスターだが、その弱点は同じだ。胸に埋め込まれたコア。それさえ破壊すれば一撃で倒せる。ゴーレムと同じく、稼ぎを無視すれば、経験値稼ぎにはもってこいのモンスターだ。
リビングアーマーは大きなタワーシールドを持っているので、ちょっと討伐難易度が上がるかな。あとはゴーレムよりもいろいろと強化されているはずだが、コルネリアにとっては関係なかったみたいだ。
しばらくリビングアーマーを狩りながら洞窟を下っていくと、新種のモンスターが現れた。
暗い洞窟の中で、松明の明かりに照らされた白銀の鎧姿。シルバーリビングアーマーだ。普通のリビングアーマーの上位種である。
だが――――。
「ん」
リリーの指先から射出される岩の槍。大質量弾は、シルバーリビングアーマーの盾を容易く破壊し、その上半身を引き千切る。
残っていたシルバーリビングアーマーの下半身が急速に錆びていき、風化していった。
せっかく登場したのに、なんとも早い退場だ。
それからも普通のリビングアーマーにまじってシルバーリビングアーマーがぽつぽつと現れる。だが、リリーはもちろん、前衛陣も一撃で倒していく。
オレの想像以上に『レギンレイヴ』の皆は強いな。ギフトが進化したコルネリアはもちろん、クラウディアもリリーも十分以上に強い。ちょっと苦戦気味なのがエレオノーレだが、なんとか三人に喰らい付いていく。
エレオノーレのことを考えると、このあたりが狩場として適正かな。もっと深くまで潜ると敵の強さ上がっちゃうし。
しばらくはシルバーリビングアーマーを倒しまくろう。
この調子だと、しばらくは『ゴーレムバレー』にお世話になりそうだ。
エレオノーレが伸ばした剣先から火の槍が飛び、高さ三メートルはあろうかというゴーレムの胸に吸い込まれていく。そこにあるのは、ゴーレムの力の源。黒いバスケットボールのような大きさのゴーレムコアだ。
ファイアランスを受けたゴーレムコアはとろりと溶けて、ゴーレムの目から光が消える。ゴーレムを形作っていた岩がゴロゴロと崩れていった。これでゴーレム討伐だ。
エレオノーレもだいぶ魔法の使い方がわかってきたな。命中率が格段と上がっている。
「左からも来たぞ! ゴーレム三体! 前衛陣で倒してくれ!」
オレの指示に従って、コルネリアとクラウディアが動く。
ゴロゴロガランッ!
前衛二人によって、素早くゴーレムの処理が終わる。
「右からも三体来たな。リリー、頼んだ」
「ん」
リリーが右から迫るゴーレムに右手を向けると、三本の岩の槍が生成される。
岩の槍は生成された瞬間には発射されていた。大質量物がぶつかるけたたましい音を立てて、三体のゴーレムの胸に岩の槍が刺さっていた。中には上半身が消し飛んだゴーレムの姿も見える。
リリーの魔法の威力は、『ゴーレムバレー』では物足りないようだ。頼もしいね。
そして、また正面からゴーレムが二体姿を現す。戦闘音に引かれてやってきているのか? なんにせよ、探さなくても向こうからやってくるのは都合がいい。
「エル、頼んだ」
「ええ!」
ちょっとした広場のような場所だったこの場所も、まるで墓標のようなゴーレムの残骸に埋もれつつあった。この調子でどんどんゴーレムが狩れればいいな。
◇
こんな調子で、しこたまゴーレムを狩りながら、オレたちは『ゴーレムバレー』を奥へ奥へと進んでいく。途中、小休止や食事休憩を挟みながら奥へと進むと、今度は洞窟にたどり着いた。地下へと続くと思われる下り道の洞窟だ。
さて、どうするか……。
『ゴーレムバレー』には二つのゴールが存在する。ずばりテーブルマウンテンの山頂と地下だ。難易度としては、山頂コースの方が容易だ。地下の方が難しい。
これまで何体ものゴーレムと戦闘してきたが、『レギンレイヴ』の皆にはまだまだ余裕があった。
そうだな。地下に挑戦してみよう。
「今回は地下に行こう」
地下は難易度が上がるけど、その分モンスターを倒した時に貰える経験値も高い。地下に挑戦できるポテンシャルがあるのなら、積極的に挑戦するべきだ。
なに、ダメだったら戻ってくればいい。気軽にいこう。
◇
黒い鎧姿のモンスターが迫ってくる。その大きさは二メートルほど。胸の中央には赤い宝石が怪しく輝き、そこからまるで根がはるように赤い線が不規則に黒い鎧を走って脈動していた。
中身のない空っぽの動く鎧のモンスター、リビングアーマーだ。
リビングアーマーは左手に持った大きな盾で体を隠すように突撃してくる。シールドアタック。中身が無いとはいえ、その分厚い鎧の総重量による突撃など脅威でしかない。
「えいっ!」
しかし、コルネリアはひらりとリビングアーマーのシールドアタックを回避すると、聖剣を一閃する。
それだけでリビングアーマーは急速に錆びついていき、風化していく。おそらくコルネリアの聖剣が、正確にリビングアーマーの胸の宝石を砕いたのだろう。
リビングアーマーとゴーレム。似ても似つかないモンスターだが、その弱点は同じだ。胸に埋め込まれたコア。それさえ破壊すれば一撃で倒せる。ゴーレムと同じく、稼ぎを無視すれば、経験値稼ぎにはもってこいのモンスターだ。
リビングアーマーは大きなタワーシールドを持っているので、ちょっと討伐難易度が上がるかな。あとはゴーレムよりもいろいろと強化されているはずだが、コルネリアにとっては関係なかったみたいだ。
しばらくリビングアーマーを狩りながら洞窟を下っていくと、新種のモンスターが現れた。
暗い洞窟の中で、松明の明かりに照らされた白銀の鎧姿。シルバーリビングアーマーだ。普通のリビングアーマーの上位種である。
だが――――。
「ん」
リリーの指先から射出される岩の槍。大質量弾は、シルバーリビングアーマーの盾を容易く破壊し、その上半身を引き千切る。
残っていたシルバーリビングアーマーの下半身が急速に錆びていき、風化していった。
せっかく登場したのに、なんとも早い退場だ。
それからも普通のリビングアーマーにまじってシルバーリビングアーマーがぽつぽつと現れる。だが、リリーはもちろん、前衛陣も一撃で倒していく。
オレの想像以上に『レギンレイヴ』の皆は強いな。ギフトが進化したコルネリアはもちろん、クラウディアもリリーも十分以上に強い。ちょっと苦戦気味なのがエレオノーレだが、なんとか三人に喰らい付いていく。
エレオノーレのことを考えると、このあたりが狩場として適正かな。もっと深くまで潜ると敵の強さ上がっちゃうし。
しばらくはシルバーリビングアーマーを倒しまくろう。
この調子だと、しばらくは『ゴーレムバレー』にお世話になりそうだ。
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