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第1章 園生活編
第5話 強制昇格
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重い足取りで職員室へ向かう。ユーリアは『クライト君だから大丈夫だよ!』と言ってくれたけど、僕としては『クライトだからダメ』なんだ。だって、僕は本来来年悪役として死ぬはずだから。心配になりながら職員室の扉をノックする
「失礼します。クライト・フェルディナント・レンメルです」
「あ、クライト君。来ましたね、まぁそう固くならないでください」
「そうそう。勿論、お前のお前も硬くしちゃダメだぞ」
「もうっ!ニーナ先生、やめてください!」
「あっはは、すまんなナヴァール先生。つい癖で」
職員室の扉を開くとそこにはナヴァール先生ともう一人ゲームで見覚えのある先生が居た。Bクラスの担任である『ニーナ先生』だ。ニーナ先生は平民出身の紛れもない実力者で、たまに生徒にセクハラ発言をしては他の先生に怒られている。
でも僕としてはニーナ先生が結構好きなキャラだったから会えて嬉しい。確か人気投票でも結構高かった気がする
「呼び出しておいて急にこんな先生に絡ませちゃってごめんね。クライト君」
「いえ、大丈夫です」
「おいおい、こんな先生って。そりゃあ無いだろうよ」
「ニーナ先生、クライト君が困るような事言わないでください。それに変な発言してたら将来お嫁に行けませんよ?あなた顔はとっても可愛いんですから。玉に瑕です」
「ぐぅ、そんなことを言わないでくれ…」
ニーナ先生が涙目になってしまった。なんで僕はこんな寸劇を見せられているんだろうか。大事な話って言われたから来たのに。
「じゃあクライト君そこに座ってください、本題に入るので」
「あ、はい」
「…ゔぅんっ。よし、それじゃあ簡潔に言おう。ズバリ!Bクラスに来ないか?」
「ごめんなさい、大丈夫です」
「………うぅっ!生徒相手にっ!即答で振られた…!」
「ニーナ先生、落ち着いてください。それに生徒と先生の恋愛は禁止ですよ」
ニーナ先生が咳払いで仕切り直したにもかかわらず、また涙目になってしまった。なんか申し訳ないけど、どうしてBクラスに誘ってきたんだ?それにBクラスはクレジアントがいるクラスだ。僕としてはどうしても行きたくない。
「ええと、なんで僕はBクラスに誘われたんですか?」
「確かに!なんでこの生徒はBクラスに来るんだ?」
ニーナ先生も疑問の声を上げる、誘ってきた側のあなたも知らないのかい。
「私から説明します。結論から言うと、クライト君。あなたの実力はCクラスに収まる範囲ではありません。なのでBクラスに移ってほしいのです」
「えっとそれはどうしてそう思ったんですか?」
「決闘で、あなたは属性〈傲慢〉の効果を使いましたね?」
「………」
確かに使ったけれど、別に珍しい事ではない。属性はこの学園を卒業する頃にはほぼ全員がもって居るし、現段階でもDクラスでも属性を持っている人はいる。
「あなたが属性〈傲慢〉の効果を発動した時に少し見えたんです。〈寛容〉が」
「!?」
「へぇ、面白い生徒だな!」
そ、それは何で分かったんだ!?属性は普通、効果を発動しないと何を持っているか他人は知りえない。僕は〈傲慢〉だけを発動したのに、僕のもう一つの属性である〈寛容〉が見えるのはおかしい。
「お前、『どうして』って顔してるな。それがナヴァール先生の実力だ。ナヴァール先生は物理戦闘は弱いけど、魔法とか属性には驚くほど長けてるからな!」
「そういうことです。君が隠したかったのならごめんなさい、でも理由は分かりましたよね?この学年で属性を二つ持っている事が分かっているのは今のところ4人だけです。そんな君をCクラスには置いておけないのです」
………確かに、学園の1年時に属性を二つ持っているのはなかなかいない。もっているのはあの勇者クレジアントと、入学式で壇上に立っていた王女メア・グロガロス・フォープレイ・ヨーダン。あとは…誰だ?僕の知らない人もいるらしいが、とにかく彼らは例に洩れず上位層だ。
「まとめるとだ、ナヴァール先生が言いたいのは『お前の力をCクラスで使われたら他の生徒達が危ないし、成長出来ない』っていうこと。だけど、私の担任するBクラスには頑丈な奴ばっかいるから大丈夫だろうって訳だ!」
「いや、そうは言って無いのですが………と、とにかく。クライト君はBクラスに行ってもらいます」
「まぁ大丈夫!Bクラスには良い奴多いし、私がクラスに馴染めるようにサポートしてやるからな!」
「え、えぇ………」
僕が心配しているのは別にBクラスだから遅れを取るんじゃないかとか、馴染めないんじゃないか、とかじゃない。ひとえにクレジアントがいるからで………
「というわけですので、明日からクライト君はBクラスの教室に行ってください」
「明日からよろしくな、クライト君!それじゃ!」
そう言ってニーナ先生はどこかに行ってしまった。ナヴァール先生もこの後仕事だからと僕を職員室から追い出す。最初の意向はどこへやら明日からBクラスに行くことが決まった僕はこれからどうしようかと頭を抱えているとユーリアがやってきた。
「クライト君!どうだった?悪い話じゃなかった?」
「悪い話だった………いや、僕にとってはね」
「そ、そうなの?どんな話?」
「明日からBクラスに行けって言われたんだ」
「そうなの!クライト君凄いね!でも、それが何で悪い話なの?」
「え?いや………」
どうしようか、素直に『クレジアントがいるからBクラスは嫌なんだ』とか言っても訳分かんないだろうし。とりあえず適当に嘘でもついておくか
「せっかくユーリアと友達になれたのに、離れ離れになっちゃうからだよ」
「!」
まぁ、これも嘘ではない。ユーリアはこの世界で初めてできた友達だし、ユーリアがクレジアントと関係を築く前に友だちになれたから運が良かったということもあって結構特別だと思っている。本命の理由ではないというだけだ。
「そっか、えへへ。そうだよね。じゃあ私も頑張るよ!」
「うん?頑張るっていうのは………」
「それじゃあ私ユーリア、Bクラスの人に挑んでくるであります!また明日Bクラスでも会えるように応援しておいてね!」
「え?あ、行っちゃった」
急にBクラスの人に挑んでくると言って去って行ってしまった。負けて怪我でも追わないと良いけど………
いやそんなことよりも(そんなことではないけど)明日からクレジアントと同じクラスになってしまうんだよな。まずい、どうやって振舞えばいいんだ………取り敢えずは普通に振舞おうか、クレジアントは向上心の塊で素が優しい性格っていう設定だったし。何も嫌なことしなければ死なないよね?世界の意志も許してくれるよね?
「失礼します。クライト・フェルディナント・レンメルです」
「あ、クライト君。来ましたね、まぁそう固くならないでください」
「そうそう。勿論、お前のお前も硬くしちゃダメだぞ」
「もうっ!ニーナ先生、やめてください!」
「あっはは、すまんなナヴァール先生。つい癖で」
職員室の扉を開くとそこにはナヴァール先生ともう一人ゲームで見覚えのある先生が居た。Bクラスの担任である『ニーナ先生』だ。ニーナ先生は平民出身の紛れもない実力者で、たまに生徒にセクハラ発言をしては他の先生に怒られている。
でも僕としてはニーナ先生が結構好きなキャラだったから会えて嬉しい。確か人気投票でも結構高かった気がする
「呼び出しておいて急にこんな先生に絡ませちゃってごめんね。クライト君」
「いえ、大丈夫です」
「おいおい、こんな先生って。そりゃあ無いだろうよ」
「ニーナ先生、クライト君が困るような事言わないでください。それに変な発言してたら将来お嫁に行けませんよ?あなた顔はとっても可愛いんですから。玉に瑕です」
「ぐぅ、そんなことを言わないでくれ…」
ニーナ先生が涙目になってしまった。なんで僕はこんな寸劇を見せられているんだろうか。大事な話って言われたから来たのに。
「じゃあクライト君そこに座ってください、本題に入るので」
「あ、はい」
「…ゔぅんっ。よし、それじゃあ簡潔に言おう。ズバリ!Bクラスに来ないか?」
「ごめんなさい、大丈夫です」
「………うぅっ!生徒相手にっ!即答で振られた…!」
「ニーナ先生、落ち着いてください。それに生徒と先生の恋愛は禁止ですよ」
ニーナ先生が咳払いで仕切り直したにもかかわらず、また涙目になってしまった。なんか申し訳ないけど、どうしてBクラスに誘ってきたんだ?それにBクラスはクレジアントがいるクラスだ。僕としてはどうしても行きたくない。
「ええと、なんで僕はBクラスに誘われたんですか?」
「確かに!なんでこの生徒はBクラスに来るんだ?」
ニーナ先生も疑問の声を上げる、誘ってきた側のあなたも知らないのかい。
「私から説明します。結論から言うと、クライト君。あなたの実力はCクラスに収まる範囲ではありません。なのでBクラスに移ってほしいのです」
「えっとそれはどうしてそう思ったんですか?」
「決闘で、あなたは属性〈傲慢〉の効果を使いましたね?」
「………」
確かに使ったけれど、別に珍しい事ではない。属性はこの学園を卒業する頃にはほぼ全員がもって居るし、現段階でもDクラスでも属性を持っている人はいる。
「あなたが属性〈傲慢〉の効果を発動した時に少し見えたんです。〈寛容〉が」
「!?」
「へぇ、面白い生徒だな!」
そ、それは何で分かったんだ!?属性は普通、効果を発動しないと何を持っているか他人は知りえない。僕は〈傲慢〉だけを発動したのに、僕のもう一つの属性である〈寛容〉が見えるのはおかしい。
「お前、『どうして』って顔してるな。それがナヴァール先生の実力だ。ナヴァール先生は物理戦闘は弱いけど、魔法とか属性には驚くほど長けてるからな!」
「そういうことです。君が隠したかったのならごめんなさい、でも理由は分かりましたよね?この学年で属性を二つ持っている事が分かっているのは今のところ4人だけです。そんな君をCクラスには置いておけないのです」
………確かに、学園の1年時に属性を二つ持っているのはなかなかいない。もっているのはあの勇者クレジアントと、入学式で壇上に立っていた王女メア・グロガロス・フォープレイ・ヨーダン。あとは…誰だ?僕の知らない人もいるらしいが、とにかく彼らは例に洩れず上位層だ。
「まとめるとだ、ナヴァール先生が言いたいのは『お前の力をCクラスで使われたら他の生徒達が危ないし、成長出来ない』っていうこと。だけど、私の担任するBクラスには頑丈な奴ばっかいるから大丈夫だろうって訳だ!」
「いや、そうは言って無いのですが………と、とにかく。クライト君はBクラスに行ってもらいます」
「まぁ大丈夫!Bクラスには良い奴多いし、私がクラスに馴染めるようにサポートしてやるからな!」
「え、えぇ………」
僕が心配しているのは別にBクラスだから遅れを取るんじゃないかとか、馴染めないんじゃないか、とかじゃない。ひとえにクレジアントがいるからで………
「というわけですので、明日からクライト君はBクラスの教室に行ってください」
「明日からよろしくな、クライト君!それじゃ!」
そう言ってニーナ先生はどこかに行ってしまった。ナヴァール先生もこの後仕事だからと僕を職員室から追い出す。最初の意向はどこへやら明日からBクラスに行くことが決まった僕はこれからどうしようかと頭を抱えているとユーリアがやってきた。
「クライト君!どうだった?悪い話じゃなかった?」
「悪い話だった………いや、僕にとってはね」
「そ、そうなの?どんな話?」
「明日からBクラスに行けって言われたんだ」
「そうなの!クライト君凄いね!でも、それが何で悪い話なの?」
「え?いや………」
どうしようか、素直に『クレジアントがいるからBクラスは嫌なんだ』とか言っても訳分かんないだろうし。とりあえず適当に嘘でもついておくか
「せっかくユーリアと友達になれたのに、離れ離れになっちゃうからだよ」
「!」
まぁ、これも嘘ではない。ユーリアはこの世界で初めてできた友達だし、ユーリアがクレジアントと関係を築く前に友だちになれたから運が良かったということもあって結構特別だと思っている。本命の理由ではないというだけだ。
「そっか、えへへ。そうだよね。じゃあ私も頑張るよ!」
「うん?頑張るっていうのは………」
「それじゃあ私ユーリア、Bクラスの人に挑んでくるであります!また明日Bクラスでも会えるように応援しておいてね!」
「え?あ、行っちゃった」
急にBクラスの人に挑んでくると言って去って行ってしまった。負けて怪我でも追わないと良いけど………
いやそんなことよりも(そんなことではないけど)明日からクレジアントと同じクラスになってしまうんだよな。まずい、どうやって振舞えばいいんだ………取り敢えずは普通に振舞おうか、クレジアントは向上心の塊で素が優しい性格っていう設定だったし。何も嫌なことしなければ死なないよね?世界の意志も許してくれるよね?
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