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第4章 終幕戦編
第71話 暴走。抑制
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【クライトside】
『…せ…………こ…せ…………すべ……………せ』
「く………クライト?」
「ぁ、あ………違っ」
「待って!皆、一旦クライトから距離をとって!」
スタグリアンの一声で僕と四人の間に幾分かの距離が生まれる。
僕は何だかそれが心地悪くて、嫌で嫌で堪らなかった。僕と皆の間に、確かな間断生まれたような気がして。それを埋めようと、僕はじりじりと四人に近づく。
スタグリアンは、剣を執った。
「クライト、一つ忠告だ………それ以上近づいたら、お、俺がクライトに………クライトに、剣を突き出す」
『壊せ…………殺せ………全てを………せ』
頭に低く不快な声が響き渡る。
「な、なん、なんで………?なんで………スタグリアン、皆………キュール、ごめんなさい、謝るから、謝るから許して………?お願い、お願いだよ………」
キュールの手を振り払い、危害を………そう、危害を加えてしまった事は確かな事実。でも、僕の意志じゃない。こんなことは言い訳がましく聞こえるだろうけれど………本当なんだ。僕が、僕が自分の意志でキュールに危害を加えるはずないじゃないか………信じて、信じてよ………
思わず涙が零れそうになるのを見せないために、右腕で瞼を擦る。その時、明らかに僕の体に違和が存在していた。僕の右腕が、薄紫色になっている。まるで、そう………魔人みたいに。
「ぇ………っ?」
「………気が付いたみたいだね」
「クライトくん………」
「く、クライト………」
「クライト、その………魔人になっていないか?」
「ぇ………」
「う、そ………だよね?ね、嘘って、嘘って言って………」
「「「………」」」
「ね、ねぇ、誰か………」
「………クライト、聞いて欲しい。俺はクライトを傷つけたくない。クライトと………こんな形では戦いたくない。それに、戦ったとして絶対に俺が負けるだろう。それはここに居る全員に言えることだと思う。だから………クライト、遠くへ。ひたすら遠くへ旅行、してくれないか?」
「………スタグリアン」
確かに、一番穏便に済むのはそれだ。誰からも血が流れず、誰の尊厳も奪われない。ただ事実として、僕がこの王国から消えるだけ。それなら………
「………分かった、そうする」
「………クライト。助けてあげられなくて、ごめん。本当に」
「………ううん、いいんだ。ありがとう、それじゃ………っ!!!」
『壊せ、消せ、殺せ………全てを、滅ぼせ!!!』
その時は突然訪れた。僕の中の何かの意識が、覚醒する。
僕の意志とは関係なく、右腕は勝手に剣を引き抜く。それを、左腕で必死に抑える。でも、紫がかった右腕は左腕と筋肉量が余りに違い過ぎるのかどう抑え込もうとしても無駄だった。
せめてもの抵抗で、左足を地面に突き刺して変わりかけの右足の力を弱める。でもこれもきっとあまり効果はない………なんで、なんで僕は………こんな目に合わないといけないんだ………こんなことならせめて、死んだ方がマシだったのに………!
………やめてよ………僕の体を、返して………っ
「っ………クライト!!!」
「皆………にげ、逃げて………!!!」
もう、自身の体を制御することが出来ない。右足で地を蹴り、普段の何十倍もの握力で握りしめた剣で4人に肉薄する。幸いにも、最初の一撃はマリスタンの大剣で受け止めてくれた。だけれど、マリスタンの大剣には罅が入りまともに使える状況じゃなくなってしまった。
僕はただしっかりとある意識の中で、友達が、好きな人が死んでしまうのを見ているしか出来ないの………?そんなの、あまりに残酷過ぎるよ………
「キュール!!!あの腕輪を発動させて!!!」
「で、でもっ!クライトが………」
「キュール!今はそんなことを言っている余裕は無い!!!今はとにかく命を守る事が先決だ!!!クライトをどうするかは、また帰ってから対策を立てればよいだろう!!!」
「そ、そう………!!!キュール、僕にかまけないで………皆で、逃げて?」
「ぅ、ぅぅううっ!!!」
キュールは腕輪の効果を発動させようとする。今僕を食い止めているスタグリアンもマリスタンも、離脱してキュールの元へ集合する。それで良い、僕の事なんか置いておいて、皆が無事だったらそれで………僕は何とか王国から離れるから。
あぁ、結局僕も領をほったらかしにしちゃうんだろうな。領民の皆、ごめんなさい。クレジアントもキュールも手伝ってくれてありがとう。恩を仇で返してごめん。それから四人とも………入学から今日までありがとう。楽しかったよ………!!!
「………ちょっと、ユーリア!!!!!早く!!!」
「ゆ、ユーリア………?よ、避けてっ………!!!!!」
何故だろう。ユーリアが僕の方向に向いてただ棒立ちをしている。
ユーリア、駄目。今の僕は、僕じゃない。逃げて、逃げてっ………!!!
そう僕が思っても、僕の体はユーリアに向かって直進し、またユーリアも立ったまま動かない。
剣の切先が、ユーリアの右肩に突き刺さった。
「「「「………っ!!!!!」」」」
僕を含めて、一同が絶句する。だけれど当のユーリアはそんなこと気にしていないとばかりに、僕を優しく抱擁する。
「クライト君。助けるのが遅くなって、ごめんね」
「そんなのっ………そんなの良いから!!!それよりも、ユーリアの肩が………っ!!!!!」
「私はね。クライト君のそういう、自分よりも人の事を気にするほどの優しい性格。好きだよ。でもね、そんな優しい性格のせいでクライト君が犠牲になるのは嫌」
「………ユーリア、でもっ!!!むぐぅっ!?」
ユーリアが優しくて、自分が情けなくて、涙を零しそうになる。意味の無い言葉を口に出そうとする。
それをユーリアが、自身の唇で塞ぐ。
突然の事だった。でも、なんだか安心出来た。安心なんてする権利は無いかもしれないけれど、それでもユーリアは僕にその感情を届けてくれた。
「クライト君。私、大好きだよ」
「っ………ゆ、ユーリア」
再び、僕が魔人になっていること等全くもって気にしないという風に、ユーリアは僕の唇に接吻を交わしてくる。
僕は逃れない。逃れられる権利も必要も無い。魔人の力も暴走することは無い。
「だから一回、お休み………〈怠惰〉1式」
その瞬間、心地の良い夢に包まれる。
ユーリア………ごめん………そして
ありがとう。
『…せ…………こ…せ…………すべ……………せ』
「く………クライト?」
「ぁ、あ………違っ」
「待って!皆、一旦クライトから距離をとって!」
スタグリアンの一声で僕と四人の間に幾分かの距離が生まれる。
僕は何だかそれが心地悪くて、嫌で嫌で堪らなかった。僕と皆の間に、確かな間断生まれたような気がして。それを埋めようと、僕はじりじりと四人に近づく。
スタグリアンは、剣を執った。
「クライト、一つ忠告だ………それ以上近づいたら、お、俺がクライトに………クライトに、剣を突き出す」
『壊せ…………殺せ………全てを………せ』
頭に低く不快な声が響き渡る。
「な、なん、なんで………?なんで………スタグリアン、皆………キュール、ごめんなさい、謝るから、謝るから許して………?お願い、お願いだよ………」
キュールの手を振り払い、危害を………そう、危害を加えてしまった事は確かな事実。でも、僕の意志じゃない。こんなことは言い訳がましく聞こえるだろうけれど………本当なんだ。僕が、僕が自分の意志でキュールに危害を加えるはずないじゃないか………信じて、信じてよ………
思わず涙が零れそうになるのを見せないために、右腕で瞼を擦る。その時、明らかに僕の体に違和が存在していた。僕の右腕が、薄紫色になっている。まるで、そう………魔人みたいに。
「ぇ………っ?」
「………気が付いたみたいだね」
「クライトくん………」
「く、クライト………」
「クライト、その………魔人になっていないか?」
「ぇ………」
「う、そ………だよね?ね、嘘って、嘘って言って………」
「「「………」」」
「ね、ねぇ、誰か………」
「………クライト、聞いて欲しい。俺はクライトを傷つけたくない。クライトと………こんな形では戦いたくない。それに、戦ったとして絶対に俺が負けるだろう。それはここに居る全員に言えることだと思う。だから………クライト、遠くへ。ひたすら遠くへ旅行、してくれないか?」
「………スタグリアン」
確かに、一番穏便に済むのはそれだ。誰からも血が流れず、誰の尊厳も奪われない。ただ事実として、僕がこの王国から消えるだけ。それなら………
「………分かった、そうする」
「………クライト。助けてあげられなくて、ごめん。本当に」
「………ううん、いいんだ。ありがとう、それじゃ………っ!!!」
『壊せ、消せ、殺せ………全てを、滅ぼせ!!!』
その時は突然訪れた。僕の中の何かの意識が、覚醒する。
僕の意志とは関係なく、右腕は勝手に剣を引き抜く。それを、左腕で必死に抑える。でも、紫がかった右腕は左腕と筋肉量が余りに違い過ぎるのかどう抑え込もうとしても無駄だった。
せめてもの抵抗で、左足を地面に突き刺して変わりかけの右足の力を弱める。でもこれもきっとあまり効果はない………なんで、なんで僕は………こんな目に合わないといけないんだ………こんなことならせめて、死んだ方がマシだったのに………!
………やめてよ………僕の体を、返して………っ
「っ………クライト!!!」
「皆………にげ、逃げて………!!!」
もう、自身の体を制御することが出来ない。右足で地を蹴り、普段の何十倍もの握力で握りしめた剣で4人に肉薄する。幸いにも、最初の一撃はマリスタンの大剣で受け止めてくれた。だけれど、マリスタンの大剣には罅が入りまともに使える状況じゃなくなってしまった。
僕はただしっかりとある意識の中で、友達が、好きな人が死んでしまうのを見ているしか出来ないの………?そんなの、あまりに残酷過ぎるよ………
「キュール!!!あの腕輪を発動させて!!!」
「で、でもっ!クライトが………」
「キュール!今はそんなことを言っている余裕は無い!!!今はとにかく命を守る事が先決だ!!!クライトをどうするかは、また帰ってから対策を立てればよいだろう!!!」
「そ、そう………!!!キュール、僕にかまけないで………皆で、逃げて?」
「ぅ、ぅぅううっ!!!」
キュールは腕輪の効果を発動させようとする。今僕を食い止めているスタグリアンもマリスタンも、離脱してキュールの元へ集合する。それで良い、僕の事なんか置いておいて、皆が無事だったらそれで………僕は何とか王国から離れるから。
あぁ、結局僕も領をほったらかしにしちゃうんだろうな。領民の皆、ごめんなさい。クレジアントもキュールも手伝ってくれてありがとう。恩を仇で返してごめん。それから四人とも………入学から今日までありがとう。楽しかったよ………!!!
「………ちょっと、ユーリア!!!!!早く!!!」
「ゆ、ユーリア………?よ、避けてっ………!!!!!」
何故だろう。ユーリアが僕の方向に向いてただ棒立ちをしている。
ユーリア、駄目。今の僕は、僕じゃない。逃げて、逃げてっ………!!!
そう僕が思っても、僕の体はユーリアに向かって直進し、またユーリアも立ったまま動かない。
剣の切先が、ユーリアの右肩に突き刺さった。
「「「「………っ!!!!!」」」」
僕を含めて、一同が絶句する。だけれど当のユーリアはそんなこと気にしていないとばかりに、僕を優しく抱擁する。
「クライト君。助けるのが遅くなって、ごめんね」
「そんなのっ………そんなの良いから!!!それよりも、ユーリアの肩が………っ!!!!!」
「私はね。クライト君のそういう、自分よりも人の事を気にするほどの優しい性格。好きだよ。でもね、そんな優しい性格のせいでクライト君が犠牲になるのは嫌」
「………ユーリア、でもっ!!!むぐぅっ!?」
ユーリアが優しくて、自分が情けなくて、涙を零しそうになる。意味の無い言葉を口に出そうとする。
それをユーリアが、自身の唇で塞ぐ。
突然の事だった。でも、なんだか安心出来た。安心なんてする権利は無いかもしれないけれど、それでもユーリアは僕にその感情を届けてくれた。
「クライト君。私、大好きだよ」
「っ………ゆ、ユーリア」
再び、僕が魔人になっていること等全くもって気にしないという風に、ユーリアは僕の唇に接吻を交わしてくる。
僕は逃れない。逃れられる権利も必要も無い。魔人の力も暴走することは無い。
「だから一回、お休み………〈怠惰〉1式」
その瞬間、心地の良い夢に包まれる。
ユーリア………ごめん………そして
ありがとう。
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