どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)

水神瑠架

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最後には「仕方無い」と笑ってくれるはずだから<ツィトーネ>

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 パルが出した課題完了の証である専用の武器を掲げたキース嬢ちゃんは「今ワタクシにとっての最善ですわ、先生方」と言って笑っていた。
 オレ達が普段使う剣よりも細身の、けれどレイピアよりは太身の不思議な雰囲気の剣。
 魔物を一回斬りつけただけで折れちまいそうな剣だが、まぁレイピアもあれでいてそう簡単には折れないんだしな、これも何だかんだで簡単に折れやしないんだろうな。
 とは言えオレ達が見た事も無い剣をあっさり生み出しちまう所、これが「巡り人」って奴なんだろうか? と思わなくも無かった。
 ……サクラもオレ等が考えてもしない事を言いだして騒動をぶち込んでくるのに、最終的には皆で笑って「良い思い出だった!」と言えちまう結果になるんだから本当に変わった奴だった。
 結局笑えないサプライズはサクラの最期の時だけだった。
 あの時だけは人を明るくさせる事をしでかしては共に笑っているサクラがオレ達を泣かせる事しかしなかった。
 そしてあの時だけはオレ等の悲しみに気づいて一番に場を和ませる奴がいなくて、誰もしばらく笑う事すら出来なかった。
 オーヴェやアストはそれでも貴族って奴だから表面上は笑ってたが、一度だって素で笑っちゃいなかった。
 オレ等にとってサクラは大切な仲間であり、道を照らす灯りだった。
 オレにとってサクラは他に変える事の出来ない唯一で、多分オレが一生愛していく奴だ。
 
 今でも目を瞑ればキルシュバリューテという自分の名前は『前』では『さくら』と言うと笑って教えてくれたあの日が鮮やかに蘇る。
 「巡り人」であると自分の最大の秘密を打ち明けてくれたサクラは俺等にとって仲間であり友だった。
 平民の俺や下級貴族のサクラやパル、上級貴族だが帝国の血を引くカトゥークスやラーヤや逆に王族のアストや高位貴族のオーヴェ。
 本来なら同じ学園だとしてもオレ等はつるむ事も難しい集まりだった。
 実力主義と言ってはいても階級が完全になくなる事は無い。
 別に平民と王族が一緒に授業を受けても何も言われない。
 が、パーティーを組んだり、課外授業的な事や卒業後も同じように「友」と名乗れるかどうかは別の話だった。
 こうして今でも交流が途切れないのは高位であるオーヴェ達がオレ達を切る事がないからだった。
 特にオレはただの平民だからな。
 あっちから斬られればオレから再び繋ぎ直す事は出来ない。
 こうして自分の娘の家庭教師として抜擢されるだけで異例なんだよなぁ、本当は。
 下手すりゃ講義を受ける側の子供が「平民の分際で」と言い出しかねない。
 まぁオーヴェとラーヤの子供がそんな事言う訳ないとは思ってたし、実際全く気にもしなかったけどな。

 キース嬢ちゃんはオーヴェ達の子供らしく貴族らしくねぇ部分を持った、けどやっぱり貴族の子供だった。 
 此処にサクラもいれば良かったのに、と思う事はしょっちゅうだ。
 キース嬢ちゃんもサクラと同じ「巡り人」だ。
 きっとクロイノもな。
 此処にサクラが居ればキース嬢ちゃんを可愛がっただろうし、きっと懐かしい話で盛り上がる事も出来たはずだ。
 サクラの事だからオレ等そっちのけで長話をしかねない。
 けど、そんな光景でいいから見てみたかったと思っちまう。
 どんな顔でも良いんだ。
 どんな話でも良いんだ。
 オレが仮令、呆れていようが、寂しさを感じていようが、此処にサクラが居るなら何でもよかった。
 
 その機会は二度と来ないと分かっているからこそ、オレはその光景が見たくて堪らない。
 オレの中でサクラがまだ「思い出」になってないとこんな風に思い知らされる事になるとは思ってもみなかった。
 オレはオレ自身がサクラと嬢ちゃんを混同はしていないと思ってた。
 思ってたけどサクラとキース嬢ちゃんが『同じ』である事は事実だ。
 だからかオレは無意識で混同している部分があった、と後になって思い返してようやく分かった。
 キース嬢ちゃんが気づいていたかわからんが、多分気づいていたと思う。
 けれどキース嬢ちゃんは一度だってその事を指摘してこなかった。
 全てを話し、オレ等が知っている事を伝えた後もだ。
 オレはその時そんな所はサクラと違うのだと思った。
 サクラならオレに抗議してくる。
 もしかしたらぶん殴られるかもしれない。
 サクラはそれくらいは平気でしでかす奴だった。
 キース嬢ちゃんはオレの言動に一切突っ込んでこなかった。
 嬢ちゃんの内心は分からないが、対応を見てオレはようやく「違う」のだと心から納得した。
 同時にオレが愛しているのは「『別の世界の記憶』を持っているサクラ」じゃなく「オレ等と共に時を過ごしていたサクラ」なんだとようやく分かったんだ。
 むしろ遅すぎると文句を言われそうだと笑っちまった。
 オレは他の誰でもない「サクラ」を愛したのだとしみじみと実感する事が出来た。
 そういう意味では何も言わなかった嬢ちゃんに感謝しかない。
 同時にサクラにも「オマエはオマエだから好きなんだ」と伝えたい、と強く思った。

「(けどその事を伝える相手はもういない)」

 世の中は本当にままならない。
 それでも良かった事も無い訳でもない。
 オレにとっちゃ仇ともいえる相手が遂に排除された。
 その切欠がキース嬢ちゃんだってんだから驚くしかなかったんだけどな。


 オレにとっちゃ直接の仇であるリートアリスは今の所素直に自分のしでかした事を白状しているらしい。……今更だとしか言いようがないが。
 あの女がアストを愛していた事は知ってる。
 アスト自身でさえ気づくくらいの強い想いだった。
 アストは自分の事を地位でしか見ない女が自分を好きだとは認めないしそもそも気づかない。
 そんなアイツが気づくって事は他の奴と違ってアストの「地位」には興味が無くアスト自身を好きだったって事も分かってる。
 本気でアストが好きだったリートアリスはアスト達と共に歩む道が無い訳じゃなかったんだ。
 けれどあの女は何処までも「貴族」だった。
 この国の貴族としてのプライドは平民であるオレや下級貴族であるサクラ達、そして帝国の血を引くラーヤ達を認めなかった。
 貴族らしい貴族と言えば聞こえはいいが、結局そんな凝り固まった思考をこっちにも押し付ける所がオレ等と相いれなかった。
 何よりもアストは下位貴族を装って街に降りる事もある程活動的だし革新的な柔軟さを持った奴だ。
 そんな奴が保守的な考え方を押し付けられて良く思うはずがない。
 あの女自身親の考えを忠実に守る「良い子」だったのかもしれないが、そこどまりだったからアストと共に歩む事もオレ等と共に居る事も出来なかった。
 学園時代あの女は親の考えから抜け出す機会はあったんだ。
 アストが好きなら一歩踏み出せば良いのだとカトゥークスが示している。
 無意識とは言えその一歩を怖がり、結果としてアストが興味を失ったのはオレにしてみりゃ自業自得としか思えない。
 
 そんな思いが根本にあるからだろうか? サクラを思い込みで害した事をオレは一生許す事は出来ないと思ってる。
 アストみてぇに監視目的だとしても正妃に添える事を許すなんてオレには絶対真似できないと思った。
 サクラはアストにとっても大切な仲間だ。
 あの女が正妃になると決まった時、オレがあの女を直接的に害さなかったのはアストの決意を孕んだ強い目を見たからだ。
 何かをやり遂げるためならばあの女が正妃につく事すら許容した。
 アストは王族なんだと、貴族として王族としての強さをその時知った気がする。
 オーヴェもラーヤもカトゥークスもそんなアストを支える道を選んだ。
 あれだけ当主につく事を渋っていたオーヴェはあっさり当主となり、オーヴェと恋仲だったラーヤは社交界の渡り歩き力を付けていった。
 カトゥークスだってアストという愛している奴が居るとはいえ一番危険な場所に飛び込んでいった。
 オレとパルはそんな過酷な闘いに身を置いたアイツ等を見送る事しか出来なかった。
 下級貴族のパルは政治の中枢に潜りこむ事は難しい。
 アスト達と仲が良いからこそ汚点に仕立て上げられる可能性があると言われたしパル自身もそう考えていたのか中枢に入る事は無かった。
 オレはそもそも平民だから貴族の戦いは分からないし手助けが出来ない状態だった。

 だからオレとパルは外部からアイツ等を助けるために尽力する事にしたんだ。
 パルは錬金術師としての腕を磨き、知識を蓄えた。
 オレは最悪の場合を考えて冒険者としてのランクを上げる事で人脈を広げ、いざという時の逃げ道を用意した。
 まぁアストやオーヴェが自分の地位を放り出せるとは思ってなかったから、よっぽどの事が無い限り使う事は無かっただろうし、そのよっぽどの時はぶん殴っても引きずっても連れ出すつもりだったんだけどな。
 オレ等もこれ以上仲間がいなくならないように必死だった。
 パルなんてオレと一緒に冒険者として動いたんだぜ?
 あの研究者気質が其処までしたんだ。
 それだけサクラの死を皆悲しんだんだ。
 オレはその事を伝える相手もいない事こそが苦しかった。

 結局オレ等は自分の手であの女を排除する事が出来なかった。
 切欠はカトゥークスの息子とサクラと同じ巡り人であるキース嬢ちゃんがつくり、アスト達は後始末として今動いている。
 オレとパルは何も出来なかった。
 あの女とあの女の家の不審な行動などの情報をオーヴェに流し、キース嬢ちゃんにそれとなく危険を伝える事だけしか出来なかった。
 キース嬢ちゃんにサクラの事を伝える事があの時は出来なかった。
 それだけの覚悟があの時のオレには無かった。
 今だって全部を思い出にしている訳じゃない。
 訳じゃないが巻き込んだ者としてのケジメという理由があれば何とか伝える事は出来る。
 いや、理由が無いとオレはサクラの事を話せなかったのかもしれない。
 多分オレは何の理由も無くサクラの事を語るのはまだ辛かったんだ。
 サクラが死んだ事は分かってる。
 もう二度とアイツと会えない事は分かってるんだ。
 けど過去の事として語るにはサクラの存在は大きすぎてオレの心の大部分を占めていて、オレはアイツを「思い出」に出来ていないんだ。
 もしかしたら一生出来ないかもしれない。
 自分のそんな女々しい所がオレは嫌いだった。
 サクラに知られれば背中を蹴とばされそうだと思う。
 そう思ってもオレの馬鹿な頭は進もうとしない、思い出にしようとしない。
 パル達がそれを許容してくれてるもんだから見守ってくれてるもんだからオレは自分の情けなさを感じながらも未だにこのまんまだった。

 サクラと同じ巡り人であるキース嬢ちゃんに「有り得ない」と言われれば、なんて他人任せな事を考えたりもしながら全部話したオレに嬢ちゃんは「別に良いではありませんか?」とあっさりと言った。
 驚く事にキース嬢ちゃんは未だに拘っているオレを肯定した。

「死を受け入れず周りを顧みず父達を振り切って暴走するのならば問題かと思いますけれど、死を受け入れ、其の上でキルシュバリューテ様を思っているのならば何の問題も無い、とワタクシは思いますわ。愛する人を失い、自分の手で仇を取る事に固執していらっしゃらないようですし。死を悼む事は悪い事ではありませんでしょう? 愛する人の死を悼み、故人との過去を胸に生きていく事は別に逃げでも無ければ虚しいモノでも御座いませんもの。トーネ先生がそう生きる事と決めたのならば他の誰かが口を出す権利など御座いません。だから別に良いのでは御座いませんか?」

 冷たい、という事も出来るはずだ。
 情に欠けていると言う事も出来た。
 サクラなら決して言わない言葉だった。
 けど、今のオレにとっては全てを肯定されるような言葉だった。
 サクラを知っているからこそ見守ってくれていた友達。
 オレを心配しながらもサクラを知らないからこそオレの生き方を否定する奴等。
 そんな周囲の人間とは全く違う立場の、話を聞いただけ、まきこまれただけのキース嬢ちゃん。
 
 他人だからこそ冷たくても当たり前だ、と思う。
 キース嬢ちゃんはサクラを知らないしオレ達がどう過ごしてきたかも知らない。
 けど講師と生徒いう立場で、嬢ちゃんはオレを知っている。
 だから他の奴と一緒の事を言われても可笑しくなかった。
 オーヴェ達は一切サクラの事をキース嬢ちゃんに話さなかった。
 だからこそキース嬢ちゃんは巻き込まれた際に漏れ聞こえて来た情報とオレが話した事しか知らない。

 冷たく突き放された言葉は当たり前と言えば当たり前の言葉だった。
 その当たり前が今まで誰にも言われなかった事が可笑しいのかもしれない。
 けれど嬢ちゃんの言葉だからこそとも思ってる。
 
 人脈を広げる事はアストやオーヴェを助ける事に繋がる。
 だから疎むモノじゃなく積極的に顔を繋いだ。
 サクラの事を誰彼構わず話していた訳じゃない。
 けれどオレの事を調べる事でサクラの事を知る奴等も出てきていた。
 時折棘のように刺さるモノはあったんだ。
 オレを心配するあまりに言われる言葉に痛みを感じる事が多々あった。
 気のせいだと思っていたが、気のせいではないとあの時ようやく分かった。
 オレよりも幼いキース嬢ちゃんにオレはそれを教えられたんだ。

 まだ五歳になったばかりの子供に後押しを考える事自体が馬鹿な話なのに、まさか気づかされるとは思ってもみなかった。
 サクラとは違う、けど巡り人であるキース嬢ちゃんはサクラとは違う方向からオレに光の場所を教えてくれた。
 
 まだ幼い子供に何を求めていたんだと気付いた時は羞恥でのたうち回りたくなった。
 幾ら中身は大人の可能性があったとしても、今幼い子供である事は違いない。
 巻き込んだだけでも恨まれても仕方無いのに、更に色々押し付けようとしたとか、こんな事サクラに知られたら激怒されそうだと思うともう笑うしかない。

 あの後オーヴェにはニコヤカに詰め寄られてラーヤには懇々と説教されてパルには呆れられた。
 多分アストが居たら盛大に笑いそうだと思う。
 んでその後笑いながらやっぱり説教されてたかもしんねぇ。
 オーヴェとラーヤにとっちゃ巡り人だろうと自分の娘である事は変わりないって事なんだよな、きっと。
 けど全員最後には仕方ないと笑っていた。
 あぁ見守ってくれていたんだなぁとこん時思った。
 オレは自分では暴走していないと思ってたけど、実は思ってたよりも余裕が無かったのかもしれない。
 学園時代は良く見ていたオーヴェ達の笑顔を久しぶりに見た、とそう思ったのだから。


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