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#1 はじまりはじまり
異常な死体と異常な存在
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未だ名前や年齢を聞いていない少女と何故かしゃべる黒猫に、
ただただ、何処かへと、見知らぬ地へ連れて行かれているその道中。
「えっと……これから何処行くんです?」
と話題の為に聞いてみれば
「異常な死体があるであろう場所」
とだけ言ってその後は何も語らず、
(大丈夫なのか?コイツ……。)
と思いはしたが、折角のバイトを不意にする気は無く、
ただ無言で、少女と黒猫の後をついて行った。
「ここが現場みたいね……。」
「お、運が良いよ、まだ通報すらされて無い、
まぁ通報されてても、消しちゃえば良いだけなんだけどね。」
猫と少女語り合うのを横目で見ながら、
現場であろう家の前に着きその家を見上げた、
その家は一軒家の二階建てであり、
外見は付近の家と遜色は無く普通の家だった。
「さて、それじゃぁ、入りますか。」
と言ってる少女はいきなりインターホンすら押さず、門を通り
玄関へと歩いていく。
そして玄関に到着した時、少女が何か言ったと思った瞬間、
玄関が少しだけ光り、ガチャッと言う音が玄関から聞こえてくる。
「ちょっと!何して……」
と言っている間に少女は、平然とドアを開き。
「ほら、入って、これから仕事をするんだから。」
と言って入るのを促してくる。
そして、黒猫が。
「何?やる気無いの?やる気無いなら帰れば?使えないなら、
採用する意味も無いしね、人材は一応まだアテがあるし。」
と言って、開いているドアの隙間から入って行ってしまった。
「それで?入る?入らない?」
と、少女に睨まれながら聞かれ。
「は、入ります………。」
と言って、家の中に入って行った、
家の中に入ると少女は、内側から鍵をかけており。
(やっぱり鍵はかけるんだな。)
と思っている最中、
「死体こっちにあるよ~。」
と言った、黒猫の声が玄関のその先のリビングらしき部屋から聞こえてきた。
「みーちゃん、死体あまり触らないでよ~。」
と言いながら、靴を脱ぎ靴下のまま入って行く
「……あの、こう言うのってあまり入らない方が……。」
「うわっ!みーちゃん!これ弄ったでしょ!」
「そんな訳ないじゃん、元からこんなんだったよ?」
「まぁ、確かに、こう言う死体も見かけた事があるけど……。」
と、助言をしようにも聞く耳を持たず、仕方無しに、靴を脱いで
黒猫と少女の元へと向かって行く。
その死体はとても酷かった、まず仰向けに倒れており、
頭部から腹部の途中に至るまでが、切れ味の良い鉈か何かで、
切られた様に真っ二つになっており、左肘から先が無く、
部屋の中を探してみれば、少し離れた所にあり、
壁や天井や床になどには、多少、血が付いている様であるが、
その面積も少なく、拭き取れば、まるで殺人など起きてなかった様である。
「…………」
「ん?何してるんだい?」
死体に黙祷を捧げている中、黒猫がちょっかいをかけて来た、
「……これかい?……見ての通り仏さんのご冥福をお祈りしてるのさ。」
「いやぁ、それはありがたい話ですねぇ。」
「ははは、そうでしょう。」
と会話を弾ませて居る時に、違和感を感じ振り向いた瞬間驚いてしまう。
「あ、貴方は一体……。」
そこには、見知らぬ男性が立っていた。
「あ、私ですか?そこで死んでいる者ですよ。」
と、笑いながら言っており、よく見れば服装は同じだと言うことに気がつく。
「私、今そこの女性に、見える様にしてもらってるんですよ……、
いやぁ……まさかあんな奴だったとは……良い友人だと思ってたんですがねぇ。」
と少女の方を指さした後、自身の死体を見つめながらそう呟いて居る。
「そ、そうだったんですか……。」
「ええ、そうでした……、
まぁ、全てもう過去のことなんですけどね。」
と語り合って居る時、
「そろそろ宜しいでしょうか?」
と、少女が男性に対してそう聞いており、男性は、
「ええ、勿論です、言える事は全て言いましょう。」
と言って部屋の中央にある椅子にお互い座り、
男性がポツリポツリと語り出した。
ただただ、何処かへと、見知らぬ地へ連れて行かれているその道中。
「えっと……これから何処行くんです?」
と話題の為に聞いてみれば
「異常な死体があるであろう場所」
とだけ言ってその後は何も語らず、
(大丈夫なのか?コイツ……。)
と思いはしたが、折角のバイトを不意にする気は無く、
ただ無言で、少女と黒猫の後をついて行った。
「ここが現場みたいね……。」
「お、運が良いよ、まだ通報すらされて無い、
まぁ通報されてても、消しちゃえば良いだけなんだけどね。」
猫と少女語り合うのを横目で見ながら、
現場であろう家の前に着きその家を見上げた、
その家は一軒家の二階建てであり、
外見は付近の家と遜色は無く普通の家だった。
「さて、それじゃぁ、入りますか。」
と言ってる少女はいきなりインターホンすら押さず、門を通り
玄関へと歩いていく。
そして玄関に到着した時、少女が何か言ったと思った瞬間、
玄関が少しだけ光り、ガチャッと言う音が玄関から聞こえてくる。
「ちょっと!何して……」
と言っている間に少女は、平然とドアを開き。
「ほら、入って、これから仕事をするんだから。」
と言って入るのを促してくる。
そして、黒猫が。
「何?やる気無いの?やる気無いなら帰れば?使えないなら、
採用する意味も無いしね、人材は一応まだアテがあるし。」
と言って、開いているドアの隙間から入って行ってしまった。
「それで?入る?入らない?」
と、少女に睨まれながら聞かれ。
「は、入ります………。」
と言って、家の中に入って行った、
家の中に入ると少女は、内側から鍵をかけており。
(やっぱり鍵はかけるんだな。)
と思っている最中、
「死体こっちにあるよ~。」
と言った、黒猫の声が玄関のその先のリビングらしき部屋から聞こえてきた。
「みーちゃん、死体あまり触らないでよ~。」
と言いながら、靴を脱ぎ靴下のまま入って行く
「……あの、こう言うのってあまり入らない方が……。」
「うわっ!みーちゃん!これ弄ったでしょ!」
「そんな訳ないじゃん、元からこんなんだったよ?」
「まぁ、確かに、こう言う死体も見かけた事があるけど……。」
と、助言をしようにも聞く耳を持たず、仕方無しに、靴を脱いで
黒猫と少女の元へと向かって行く。
その死体はとても酷かった、まず仰向けに倒れており、
頭部から腹部の途中に至るまでが、切れ味の良い鉈か何かで、
切られた様に真っ二つになっており、左肘から先が無く、
部屋の中を探してみれば、少し離れた所にあり、
壁や天井や床になどには、多少、血が付いている様であるが、
その面積も少なく、拭き取れば、まるで殺人など起きてなかった様である。
「…………」
「ん?何してるんだい?」
死体に黙祷を捧げている中、黒猫がちょっかいをかけて来た、
「……これかい?……見ての通り仏さんのご冥福をお祈りしてるのさ。」
「いやぁ、それはありがたい話ですねぇ。」
「ははは、そうでしょう。」
と会話を弾ませて居る時に、違和感を感じ振り向いた瞬間驚いてしまう。
「あ、貴方は一体……。」
そこには、見知らぬ男性が立っていた。
「あ、私ですか?そこで死んでいる者ですよ。」
と、笑いながら言っており、よく見れば服装は同じだと言うことに気がつく。
「私、今そこの女性に、見える様にしてもらってるんですよ……、
いやぁ……まさかあんな奴だったとは……良い友人だと思ってたんですがねぇ。」
と少女の方を指さした後、自身の死体を見つめながらそう呟いて居る。
「そ、そうだったんですか……。」
「ええ、そうでした……、
まぁ、全てもう過去のことなんですけどね。」
と語り合って居る時、
「そろそろ宜しいでしょうか?」
と、少女が男性に対してそう聞いており、男性は、
「ええ、勿論です、言える事は全て言いましょう。」
と言って部屋の中央にある椅子にお互い座り、
男性がポツリポツリと語り出した。
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