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#2 続く日々
非日常が日常へ
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最初の殺人事件から約数ヵ月後、
俺はこの事務所で面接を受け、無事合格。
そして現在、行方不明の猫を捜索していた。
「霊内さんそっち見つかりました~?」
と言って近づいて来る彼女は樹蜷 巻さん、
「いえ、見つからないですね。と言うかこれって探偵の仕事何ですか?」
そう俺が聞くと、
「何言ってるんですか!霊内さん!探偵とは元来こう言う仕事が多いんですよ!」
「そ~、そ~、と言うわけで二人とも頑張れ~」
そう言いながら側の塀の上でゆっくりまったりしている黒猫ことみーちゃん
「いや、お前も手伝えよ!お前は猫なんだから尚更見つけやすいだろ!」
と、抗議するも、
「何言ってるのさ、猫は元来あっちへフラフラこっちへフラフラする、
自由気ままな生き物なんだよ?そんな僕に仕事をしろと言うのかい?」
と言い返される。
「みーちゃん!次サボったらご飯抜きって言ったでしょ!」
と叱りながら、猫を両手で抱えて、樹蜷さんが近づいて来た。
「あれ?樹蜷さん、どうしたんですか?」
「いや、この子なんか似てるな~って思って」
と言って樹蜷さんが両手で持っている白ぶち模様の猫を見るが、
「違いますね、この白い部分が写真より小さく首輪がついてないですね」
「そっかぁ、じゃ~ね~、みみちゃ~ん」
と言って彼女は、猫を手放し、去りゆくその背に手を振っている最中、
「何か探し物でもしてるのかね?」
と言う声が俺の背後から聞こえた。
「ええ、ちょっと猫探しを、あ、この子なんです、見ませんでした?」
と言って、背後の電柱に貼ってあるポスターに指を刺そうと振り返った時に、
その人の姿を見て、何か懐かしさを覚えた。
その人の姿は、腰まで伸びた長く黒い髪の毛に、
今ではもう古いだろうローブを着て、
大きな瓶底眼鏡のような眼鏡をかけている男性だった。
その男性の何処にそんな懐かしさを覚えたのかは分からないが、
まるで、今の今まで生き別れた級友と出会ったような、安心感が広がっていた。
「ふむ、猫か、人探しでは無いんだな、てっきり探偵とは人を捜索したり、
奇妙な事件を解決していく様な仕事だとばかり思っていたぞ?」
その男性はそう言いながら、ポスターを穴が開きそうなほど見つめていた。
「ああ、何というか、こう言うのが仕事みたいなんですよ、知らなかったですよねぇ。」
頭を掻きながら男性と会話しようとすると樹蜷さんがやって来て、
「どうかしたんですか~、霊内さ……」
と、男性を見た瞬間、今まで声を出すために開けていた口を締め、
その男性を思い切り睨みつけていた。
「えっと……何故か声をかけられまして……」
そう彼女に言うも、
「やぁやぁ、樹蜷君、生身で会うのは久しぶりじゃ無いか、
いやぁ、この子は良い素質を持ってるよ、
うんうん、時代の魔法使いに丁度いい。」
と、男性が樹蜷さんの方に向き直りそう言ってる途中、自分の事を横目でじっくりと眺められた気がした。
「丁度いいって、何でですか!まだ早いじゃ無いですか!せめて後1ヶ月は……」
そう樹蜷さんが言うも、
「僕もね?他の人ならこんな事を言いに来たりしないさ、
でもね、この子だと場合が違うんだよ。」
そう言って、男性の手が俺の肩に触れた瞬間、
男性と自分の足元に奇妙な何かが現れた。
それはまるで、ゲームなどでよく見る魔法陣の様で、
などと考えている間にそれは発光し、そのまま俺の視界は光に染まっていった、
染まりきる最中、何処か遠くで、樹蜷さんが叫んでいた様な気がした。
俺はこの事務所で面接を受け、無事合格。
そして現在、行方不明の猫を捜索していた。
「霊内さんそっち見つかりました~?」
と言って近づいて来る彼女は樹蜷 巻さん、
「いえ、見つからないですね。と言うかこれって探偵の仕事何ですか?」
そう俺が聞くと、
「何言ってるんですか!霊内さん!探偵とは元来こう言う仕事が多いんですよ!」
「そ~、そ~、と言うわけで二人とも頑張れ~」
そう言いながら側の塀の上でゆっくりまったりしている黒猫ことみーちゃん
「いや、お前も手伝えよ!お前は猫なんだから尚更見つけやすいだろ!」
と、抗議するも、
「何言ってるのさ、猫は元来あっちへフラフラこっちへフラフラする、
自由気ままな生き物なんだよ?そんな僕に仕事をしろと言うのかい?」
と言い返される。
「みーちゃん!次サボったらご飯抜きって言ったでしょ!」
と叱りながら、猫を両手で抱えて、樹蜷さんが近づいて来た。
「あれ?樹蜷さん、どうしたんですか?」
「いや、この子なんか似てるな~って思って」
と言って樹蜷さんが両手で持っている白ぶち模様の猫を見るが、
「違いますね、この白い部分が写真より小さく首輪がついてないですね」
「そっかぁ、じゃ~ね~、みみちゃ~ん」
と言って彼女は、猫を手放し、去りゆくその背に手を振っている最中、
「何か探し物でもしてるのかね?」
と言う声が俺の背後から聞こえた。
「ええ、ちょっと猫探しを、あ、この子なんです、見ませんでした?」
と言って、背後の電柱に貼ってあるポスターに指を刺そうと振り返った時に、
その人の姿を見て、何か懐かしさを覚えた。
その人の姿は、腰まで伸びた長く黒い髪の毛に、
今ではもう古いだろうローブを着て、
大きな瓶底眼鏡のような眼鏡をかけている男性だった。
その男性の何処にそんな懐かしさを覚えたのかは分からないが、
まるで、今の今まで生き別れた級友と出会ったような、安心感が広がっていた。
「ふむ、猫か、人探しでは無いんだな、てっきり探偵とは人を捜索したり、
奇妙な事件を解決していく様な仕事だとばかり思っていたぞ?」
その男性はそう言いながら、ポスターを穴が開きそうなほど見つめていた。
「ああ、何というか、こう言うのが仕事みたいなんですよ、知らなかったですよねぇ。」
頭を掻きながら男性と会話しようとすると樹蜷さんがやって来て、
「どうかしたんですか~、霊内さ……」
と、男性を見た瞬間、今まで声を出すために開けていた口を締め、
その男性を思い切り睨みつけていた。
「えっと……何故か声をかけられまして……」
そう彼女に言うも、
「やぁやぁ、樹蜷君、生身で会うのは久しぶりじゃ無いか、
いやぁ、この子は良い素質を持ってるよ、
うんうん、時代の魔法使いに丁度いい。」
と、男性が樹蜷さんの方に向き直りそう言ってる途中、自分の事を横目でじっくりと眺められた気がした。
「丁度いいって、何でですか!まだ早いじゃ無いですか!せめて後1ヶ月は……」
そう樹蜷さんが言うも、
「僕もね?他の人ならこんな事を言いに来たりしないさ、
でもね、この子だと場合が違うんだよ。」
そう言って、男性の手が俺の肩に触れた瞬間、
男性と自分の足元に奇妙な何かが現れた。
それはまるで、ゲームなどでよく見る魔法陣の様で、
などと考えている間にそれは発光し、そのまま俺の視界は光に染まっていった、
染まりきる最中、何処か遠くで、樹蜷さんが叫んでいた様な気がした。
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