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#2 続く日々
目覚め
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目を覚ませば、知らない天井が出迎えた。
いや、ラノベのテンプレ(テンプレート)を考えてる暇じゃ無いだろ!
そう考え、飛び起きると、そこは学校の保健室の様な印象を受ける部屋だった。
「何処だ……?ここ……ってそう言えばあの男は!?」
俺が大声をあげると隣のベッドから大きな咳き込みが聞こえ、
唯一遮っていたカーテンを開いてみると、そこに居たのは1人の女性だった。
その女性は両手両足が無く、よく見れば服も所々破れ肌が見えている。
「あ、そのすみません……。」
そう俺が言うと、その女性はいきなりこう言い放った。
「あの馬鹿何考えてんだよ…お?隣に居るのはバイトか?なぁ、一回私の首掻っ切ってくれねぇか?」
声に聞き覚えがあるのだが、しかしあいつは猫の筈………。
待った?今[首を掻っ切ってくれ]と言わなかったか?
「……え?あんた死にたいの?てか声に聞き覚えが……。」
そう俺が言ってる最中部屋の扉が勢い良く開かれ、
「何やってるんですか!何で死のうとしてるんですか!」
そう言いながら、彼女が入ってきて、女性の方に走っていった。
「樹蜷さん……。」
「……え!?霊内さん起きてたんですか!?」
「いやぁ、気付かないとは天然かぁ?」
「みーちゃんは黙って!」
そう言って彼女は懐から紐を取り出し、女性の首に回し、
勢い良く締め始めた。
「ちょ、苦しい、やめて、分かった、調子乗らないから。」
「それで宜しい。」
女性がギブギブと言って彼女は満足した様に紐の力を抜き、紐を懐に直した。
「……と言うか、樹蜷さん?ここ何処なの?それにその女性は……。」
そう俺が聞くと樹蜷さんが、
「えっと、彼女はみーちゃん改め…。」
名前を言おうとした瞬間。
「あー、名前は自分で言うから、まずここが何処かっての説明してあげな?」
そう女性が言った後、樹蜷さんはチラチラ女性の顔を見て、
「まぁ、そう言うなら……。」
と言って樹蜷さんは、虚空に魔法陣の様な何かを描き、その魔法陣に手を突っ込み、
パンフレットの様な何かを取り出して、それを見ながら、答え始めた。
「えっと……この部屋が今第1治療部屋。で、さっきまで霊内さんが居た部屋が、個室ね。」
と言ってきた……第1という事は第2第3もあるのか?そう考えていると。
「治療部屋は合計で10部屋あるんだよねぇ……本当無駄に広いの何のって……。」
その説明を樹蜷さんがし終わったところで、女性が。
「さて、それじゃぁそろそろ自己紹介しましょうかねぇ?」
そう女性が言った瞬間、ドンッと言った音が聞こえ。
女性の四肢を覆っている包帯が弾け飛び、腕や足の断面から肉塊の様なにかが
生えてきて、ペチャペチャと滴る様な音が聞こえ、ベッドの白いシーツに赤い染みが広がっていきながら、
その四肢らしき物は生えて来た。
その四肢が完全に生え、行動に損傷が無いのを確認して、女性はベッドを降りて、
「いやぁ、樹蜷ちゃんにバレない様に自殺用の魔法組むのはちょっと苦労するなぁ……さて、自己紹介をしようか、この場合事故紹介になっちゃうかな?
まぁそんなボケは良いとして。」
と言って瞬きをした数秒に女性の服装が、
綺麗な傷のないローブのような服に変わっていることに驚いている最中にも女性は喋り続ける。
「私、ミルカル・コーライと申します、まぁこの名前は数多ある名前の中の一つにすぎないんだけどね。」
そう言って女性こと、ミルカルさんは笑顔でお辞儀をした。
いや、ラノベのテンプレ(テンプレート)を考えてる暇じゃ無いだろ!
そう考え、飛び起きると、そこは学校の保健室の様な印象を受ける部屋だった。
「何処だ……?ここ……ってそう言えばあの男は!?」
俺が大声をあげると隣のベッドから大きな咳き込みが聞こえ、
唯一遮っていたカーテンを開いてみると、そこに居たのは1人の女性だった。
その女性は両手両足が無く、よく見れば服も所々破れ肌が見えている。
「あ、そのすみません……。」
そう俺が言うと、その女性はいきなりこう言い放った。
「あの馬鹿何考えてんだよ…お?隣に居るのはバイトか?なぁ、一回私の首掻っ切ってくれねぇか?」
声に聞き覚えがあるのだが、しかしあいつは猫の筈………。
待った?今[首を掻っ切ってくれ]と言わなかったか?
「……え?あんた死にたいの?てか声に聞き覚えが……。」
そう俺が言ってる最中部屋の扉が勢い良く開かれ、
「何やってるんですか!何で死のうとしてるんですか!」
そう言いながら、彼女が入ってきて、女性の方に走っていった。
「樹蜷さん……。」
「……え!?霊内さん起きてたんですか!?」
「いやぁ、気付かないとは天然かぁ?」
「みーちゃんは黙って!」
そう言って彼女は懐から紐を取り出し、女性の首に回し、
勢い良く締め始めた。
「ちょ、苦しい、やめて、分かった、調子乗らないから。」
「それで宜しい。」
女性がギブギブと言って彼女は満足した様に紐の力を抜き、紐を懐に直した。
「……と言うか、樹蜷さん?ここ何処なの?それにその女性は……。」
そう俺が聞くと樹蜷さんが、
「えっと、彼女はみーちゃん改め…。」
名前を言おうとした瞬間。
「あー、名前は自分で言うから、まずここが何処かっての説明してあげな?」
そう女性が言った後、樹蜷さんはチラチラ女性の顔を見て、
「まぁ、そう言うなら……。」
と言って樹蜷さんは、虚空に魔法陣の様な何かを描き、その魔法陣に手を突っ込み、
パンフレットの様な何かを取り出して、それを見ながら、答え始めた。
「えっと……この部屋が今第1治療部屋。で、さっきまで霊内さんが居た部屋が、個室ね。」
と言ってきた……第1という事は第2第3もあるのか?そう考えていると。
「治療部屋は合計で10部屋あるんだよねぇ……本当無駄に広いの何のって……。」
その説明を樹蜷さんがし終わったところで、女性が。
「さて、それじゃぁそろそろ自己紹介しましょうかねぇ?」
そう女性が言った瞬間、ドンッと言った音が聞こえ。
女性の四肢を覆っている包帯が弾け飛び、腕や足の断面から肉塊の様なにかが
生えてきて、ペチャペチャと滴る様な音が聞こえ、ベッドの白いシーツに赤い染みが広がっていきながら、
その四肢らしき物は生えて来た。
その四肢が完全に生え、行動に損傷が無いのを確認して、女性はベッドを降りて、
「いやぁ、樹蜷ちゃんにバレない様に自殺用の魔法組むのはちょっと苦労するなぁ……さて、自己紹介をしようか、この場合事故紹介になっちゃうかな?
まぁそんなボケは良いとして。」
と言って瞬きをした数秒に女性の服装が、
綺麗な傷のないローブのような服に変わっていることに驚いている最中にも女性は喋り続ける。
「私、ミルカル・コーライと申します、まぁこの名前は数多ある名前の中の一つにすぎないんだけどね。」
そう言って女性こと、ミルカルさんは笑顔でお辞儀をした。
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