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六月六日雨音鳴りて。
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台風の風が吹き荒れる。すべての人が何処へも逃げられない。深刻な時代だ。ありとあらゆるものが吹き荒れる。とある夫婦がキスを交わした。結婚式。幸せそうに笑うふたり。テレビを見ていると妻が突然部屋から出てゆく。急いで車に乗り込む。きっとあの公園だ。見つけた。後ろから肩を叩く。すると突然どしゃ降りの雨。サヨナラしたいの。離婚したいの。お願い。妻が叫び声をあげる。わかった。落ち着いて。僕は傘をさして笑う。いいよ。別れよう。離婚するよ。僕らの六月が終わった。空が泣いてるようだった。雨は降り止むことはなかった。
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