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コンピューターワールド
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悩んだときはこう考えるようにしている。すべてはコンピューターワールド。恐ろしい戦争も悲しい事件も美しいあの女性も。はじめから存在していない。そう思うと楽になる。僕はそんな弱虫。今日も部屋でひとり。現実を嫌い空想を愛し暮らしている。ロックンロールが聴こえてくる。僕はロミオでジュリエットを探している。そんな夢追い人。手を繋ぐとロミオになれた気がした。そうしてキスをするとジュリエットは笑い、抱きしめあうと夢中になった。その後、カミナリが鳴って二人は引き裂かれたのだけれど。僕はもう歩けない。コンピューターワールドはそれでも立ち上がれと僕に言う。しかしやがてコンピューターワールドは現実社会に突然変異した。ロミオだった僕を再びひとりの弱虫に変えた。そうして一日は終わった。コンピューターワールドに暮らす人達は今日も忙しい。そして何より美しい。ああ、素晴らしい。
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