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もうひとりのイチロー
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野球少年の夢。いつかプロ野球選手になれるはず。彼は本当に信じていた。試合が始まる。今日も彼はバットを差し出した。フルスイング。ファールチップ。速球に振り遅れた。小学生の彼は目立ちたがり屋。クラスメートの女の子たちに自慢気に話し始める。どう?俺のオリジナルバッティング。カッコいいでしょ?部活のメンバーが騒ぎ始める。スゲー。カッコいい。本当にそれで打てるの?帰宅後、真夜中の素振り。時計は夜中の3時10分。バットで構えてそして前足ステップ。よし。これでいい感じ。次の朝。学校で友達と談笑。夕方。初球。初ヒット。これでレギュラー確定。監督がやってくる。四番はお前だ。最終戦。優勝が決まる、最後の打席。屈伸運動。そしてバットを差し出す。打った。ライト前ヒット。右打者の彼はもうひとりのイチロー。少年野球優勝の祝賀会のあと。自宅でテレビをつけた。そこにはイチローがいた。そう彼こそもうひとりのイチロー。ふと最近になって野球少年に声をかけられる。お疲れさまです。そうかぁ。懐かしいなぁ。野球少年。イチローかぁ。
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