16 / 42
第16話 乱入 柴田勝家
しおりを挟む
新選組は相打ちの剣。 たとえ相手の一撃を受けても、こちらは致命傷を狙えばよい。
だが、新選組はこうも教えている。
『薩摩の――――示現流は初太刀は外せ』
有村の剣は、ダンジョンの剣。 走り、飛び、斬る。
その動きは示現流、あるいは薬丸自顕流に非常によく似ていた。
ならば、どうする? 新選組の天才、沖田総司ならばどう動く。
「僕なら、こうだ!」を剣を下げた。 すでに景虎の剣は振り落とされている最中だ。
まるで頭を捧げるように、無防備な状態になる。
(直前で避ける……のでは早すぎる。頭を打たれながら――――避ける!)
沖田は抜き身の巨剣を額で受ける。 しかし、許すのは皮膚と肉が切り裂かれるまで――――致命傷は許さない。
剣で斬られながら、避ける。 問題は避ける位置だ。
(横や後ろではダメだ。 狙い場所はソコです!)
斜めに飛んだ沖田は、景虎の側面に移動した。
そして、ここに来て――――「三段突き」
至近距離の三段突きが景虎の体に吸い込まれていくように――――
「そう来ることは、わかっていたでござるよ!」
宙を斬った景虎の巨剣。 地面を叩き割って、なおも動き続ける。
その軌道、沖田は「――――ッ!?」と驚愕する。
それは沖田本人が見せた三段突きの突進力を利用した逆袈裟斬り。
景虎も、同じことをしていた。
上段からの振り下ろし。重さが上から下に――――踏み込みに加え、重さの反発力によって体は浮き上がっていく。
それを利用して逆袈裟蹴りに技を繋げたのだ。
とある剣豪の必殺技を同じ動き。だから、その技には名前がついていた。
それは――――
『秘剣 ツバメ返し』
沖田の三段突きと景虎のツバメ返し。
攻撃を避けてから放った三段突きよりも、一連の動きが1つの技になっていた景虎の剣が速い。
「くっ!」と沖田は咄嗟に攻撃を捨てる。 迫り来る巨剣を防御する。
しかし、軋む音も、叩き合う金属音がする間もなく、彼の愛刀 菊一文字は砕けた。
景虎の刀は、沖田の腹部に叩き込まれた。
その威力、小柄である沖田の体が浮き上がり――――吹き飛ばされた。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「起きろ、沖田」
「……あれ、藤堂さん? 僕は?」
「お前は負けた」
気を失っていた沖田総司は、藤堂平助の言葉で、上半身を起こした。
「動くな」と短く藤堂は言う。
「内側に着込んでいた鎖帷子がなければ、お前は真っ二つになっていた」
体を確かめると、鎖帷子も切り裂かれていた。 体にも大きな傷が残っていた。
「刀も砕かれていますね。これでは続きができない――――僕の負けです」
「それで、有村景虎は? どこに?」と沖田は、景虎を探す。
景虎は、立っていた。 無言で立っている。
まるで敗者にかける言葉はないと言わんばかりに――――
「次は――――」と沖田は、続きの言葉は出てこなかった。
突然、ダンジョンで地震。それから、破壊音が轟いた。
何が起きたのか? 巨大な人影がダンジョンの壁を砕いて現れた。
「魔物――――新手の強敵でござるか?」と景虎は見上げた。
しかし、それは魔物ではなかった。 巨大な鎧武者だった。
その姿は、まるでドワーム。 ダンジョンに稀に見かける亜人――――ただし、大きさは、その比較ではない。
小柄であるドワーフの3倍はあるだろうか?
オーク……いや、トロールよりも大きい。 そんな男が鎧に身を包み、片手には――――金棒!?
「おぉ、お主が有村景虎であるか! 良い武者だ!」
鎧武者は人間だった。――――いや、そんな人間はあり得ない。
身長は3メートルを越えている。 ならば、何者か?
「ワシの名前は柴田勝家。人呼んで鬼柴田よ!」
柴田勝家《しばた かついえ》は、戦国時代に織田信長の家臣として活躍し、その忠誠心と武勇で知られる武将である。
時は戦国、風雲の時代、日本列島を駆け巡る虚妄。その中で、一人の武将が名を刻むこととなった武将が1人。
柴田勝家、その名は戦場で轟いた。
剛毅な性格と決断力、そして知略に長け、柴田勝家は信長の信任を受け、家族や領国の守り手としてその使命に誇りを持っていた。
信長の野望を実現するため、勝家は数多くの戦いに挑み、その腕前はその名を知らぬものは少なかった。
ただし、戦国時代――――400年前の話である。
そんな人物がダンジョン配信に乱入した。 沖田総司だって本物か疑われていた。
視聴者が大混乱だが、驚いているのは有村景虎だってそうだ。
「織田信長の500歳が特別ではないのか? まぁ新選組もいるんだ……柴田勝家だっているだろう」
彼だって知らなかった。 日本の統治者が織田信長である事は常識だったが、他の者たち――――歴史に名を刻んだ強者たちも、ダンジョンからの力で生きながらえていていた。
その事実に景虎だって衝撃を受けている。
「うむ、決闘の終わりに悪いが……次は、このワシ――――柴田勝家と技を試し合って見ぬか?」
勝家は手にした武器――――金棒を景虎に向けた。 しかし、それに待ったをかける者もいた。
「待ってください!」と声を張り上げたのは蒼月ノア。その横に光崎サクラも大槌《ハンマー》を構えている。(光崎サクラは治癒師《ヒーラー》ではなかったのか?)
「ん? そなたたち、何の顕現があってワシの合戦を止める」
「私たちは、先ほどの戦いPvPの立ち合いとして来ています。あなたが、戦うを強要するなら、私たちが立ちはだかるのは当然の行為だと思ってください」
「むむむ、それは正論であるが……」
「あなたも、そのためにいるのですよ。助太刀を頼みますよ」とノアは沖田総司側の立会人――――藤堂平助に声をかけた。
「俺か……断るわけにはいかないか」と立ち上がり、刀を抜こうとする。
しかし、それを止めたのは沖田総司だった。
「大丈夫ですよ、藤堂さん。彼、やる気みたいです」
「む?」と藤堂は、沖田の視線の先――――景虎を見た。
「くくくっ……」と景虎は笑っていた。
「ノアどの、サクラどの、拙者のために申し訳わけないが、ここは引いて下さらぬか?」
「景虎さん、あなた……」とノアは自然と後ろに下がっている自分に気づく。
「御覧の通り、拙者は決闘終わりでござる。こう見えて、激しい消耗で立っているのがやっと――――つまり、今が一番強い状態でござる」
「おぉ! さすがは、もののふ! では――――」
「では――――いざ、尋常に――――」
「「勝負!」」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
有村景虎の配信が巨大なモニターに照らされている。
ここは――――『ダンジョン管理省』
そこに勉める職員たち30人ほどが、景虎と沖田の決闘を見届けていたが
「話がまるで違うではないか!」
そう叫んだのは、ダンジョン管理省長官 蒼月猛だった。
「何が正々堂々の決闘で、本人を納得させて連れ戻すだ! 条約違反だ……すぐに
向こう側、坂本竜馬に連絡を取れ」
「既に緊急回線が入っています」
「何、本人か?」
「はい」
「……よし、回せ」
『申し訳ありません』と電話から流れてきた音声は、間違いなく坂本竜馬のものだった。
「どういうおつもりなのですか? そちら側の存在は、今でも極秘扱いです。有村景虎の件は、あくまで例外的な処置として許可を――――」
『はい、わかっています。ただ……』
「ただ?」
『あの柴田勝家は、少し特別な存在でして……ね?』
次に坂本竜馬から告げられた柴田勝家の正体。
蒼月猛は「――――」と絶句することしかできなかった。
だが、新選組はこうも教えている。
『薩摩の――――示現流は初太刀は外せ』
有村の剣は、ダンジョンの剣。 走り、飛び、斬る。
その動きは示現流、あるいは薬丸自顕流に非常によく似ていた。
ならば、どうする? 新選組の天才、沖田総司ならばどう動く。
「僕なら、こうだ!」を剣を下げた。 すでに景虎の剣は振り落とされている最中だ。
まるで頭を捧げるように、無防備な状態になる。
(直前で避ける……のでは早すぎる。頭を打たれながら――――避ける!)
沖田は抜き身の巨剣を額で受ける。 しかし、許すのは皮膚と肉が切り裂かれるまで――――致命傷は許さない。
剣で斬られながら、避ける。 問題は避ける位置だ。
(横や後ろではダメだ。 狙い場所はソコです!)
斜めに飛んだ沖田は、景虎の側面に移動した。
そして、ここに来て――――「三段突き」
至近距離の三段突きが景虎の体に吸い込まれていくように――――
「そう来ることは、わかっていたでござるよ!」
宙を斬った景虎の巨剣。 地面を叩き割って、なおも動き続ける。
その軌道、沖田は「――――ッ!?」と驚愕する。
それは沖田本人が見せた三段突きの突進力を利用した逆袈裟斬り。
景虎も、同じことをしていた。
上段からの振り下ろし。重さが上から下に――――踏み込みに加え、重さの反発力によって体は浮き上がっていく。
それを利用して逆袈裟蹴りに技を繋げたのだ。
とある剣豪の必殺技を同じ動き。だから、その技には名前がついていた。
それは――――
『秘剣 ツバメ返し』
沖田の三段突きと景虎のツバメ返し。
攻撃を避けてから放った三段突きよりも、一連の動きが1つの技になっていた景虎の剣が速い。
「くっ!」と沖田は咄嗟に攻撃を捨てる。 迫り来る巨剣を防御する。
しかし、軋む音も、叩き合う金属音がする間もなく、彼の愛刀 菊一文字は砕けた。
景虎の刀は、沖田の腹部に叩き込まれた。
その威力、小柄である沖田の体が浮き上がり――――吹き飛ばされた。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「起きろ、沖田」
「……あれ、藤堂さん? 僕は?」
「お前は負けた」
気を失っていた沖田総司は、藤堂平助の言葉で、上半身を起こした。
「動くな」と短く藤堂は言う。
「内側に着込んでいた鎖帷子がなければ、お前は真っ二つになっていた」
体を確かめると、鎖帷子も切り裂かれていた。 体にも大きな傷が残っていた。
「刀も砕かれていますね。これでは続きができない――――僕の負けです」
「それで、有村景虎は? どこに?」と沖田は、景虎を探す。
景虎は、立っていた。 無言で立っている。
まるで敗者にかける言葉はないと言わんばかりに――――
「次は――――」と沖田は、続きの言葉は出てこなかった。
突然、ダンジョンで地震。それから、破壊音が轟いた。
何が起きたのか? 巨大な人影がダンジョンの壁を砕いて現れた。
「魔物――――新手の強敵でござるか?」と景虎は見上げた。
しかし、それは魔物ではなかった。 巨大な鎧武者だった。
その姿は、まるでドワーム。 ダンジョンに稀に見かける亜人――――ただし、大きさは、その比較ではない。
小柄であるドワーフの3倍はあるだろうか?
オーク……いや、トロールよりも大きい。 そんな男が鎧に身を包み、片手には――――金棒!?
「おぉ、お主が有村景虎であるか! 良い武者だ!」
鎧武者は人間だった。――――いや、そんな人間はあり得ない。
身長は3メートルを越えている。 ならば、何者か?
「ワシの名前は柴田勝家。人呼んで鬼柴田よ!」
柴田勝家《しばた かついえ》は、戦国時代に織田信長の家臣として活躍し、その忠誠心と武勇で知られる武将である。
時は戦国、風雲の時代、日本列島を駆け巡る虚妄。その中で、一人の武将が名を刻むこととなった武将が1人。
柴田勝家、その名は戦場で轟いた。
剛毅な性格と決断力、そして知略に長け、柴田勝家は信長の信任を受け、家族や領国の守り手としてその使命に誇りを持っていた。
信長の野望を実現するため、勝家は数多くの戦いに挑み、その腕前はその名を知らぬものは少なかった。
ただし、戦国時代――――400年前の話である。
そんな人物がダンジョン配信に乱入した。 沖田総司だって本物か疑われていた。
視聴者が大混乱だが、驚いているのは有村景虎だってそうだ。
「織田信長の500歳が特別ではないのか? まぁ新選組もいるんだ……柴田勝家だっているだろう」
彼だって知らなかった。 日本の統治者が織田信長である事は常識だったが、他の者たち――――歴史に名を刻んだ強者たちも、ダンジョンからの力で生きながらえていていた。
その事実に景虎だって衝撃を受けている。
「うむ、決闘の終わりに悪いが……次は、このワシ――――柴田勝家と技を試し合って見ぬか?」
勝家は手にした武器――――金棒を景虎に向けた。 しかし、それに待ったをかける者もいた。
「待ってください!」と声を張り上げたのは蒼月ノア。その横に光崎サクラも大槌《ハンマー》を構えている。(光崎サクラは治癒師《ヒーラー》ではなかったのか?)
「ん? そなたたち、何の顕現があってワシの合戦を止める」
「私たちは、先ほどの戦いPvPの立ち合いとして来ています。あなたが、戦うを強要するなら、私たちが立ちはだかるのは当然の行為だと思ってください」
「むむむ、それは正論であるが……」
「あなたも、そのためにいるのですよ。助太刀を頼みますよ」とノアは沖田総司側の立会人――――藤堂平助に声をかけた。
「俺か……断るわけにはいかないか」と立ち上がり、刀を抜こうとする。
しかし、それを止めたのは沖田総司だった。
「大丈夫ですよ、藤堂さん。彼、やる気みたいです」
「む?」と藤堂は、沖田の視線の先――――景虎を見た。
「くくくっ……」と景虎は笑っていた。
「ノアどの、サクラどの、拙者のために申し訳わけないが、ここは引いて下さらぬか?」
「景虎さん、あなた……」とノアは自然と後ろに下がっている自分に気づく。
「御覧の通り、拙者は決闘終わりでござる。こう見えて、激しい消耗で立っているのがやっと――――つまり、今が一番強い状態でござる」
「おぉ! さすがは、もののふ! では――――」
「では――――いざ、尋常に――――」
「「勝負!」」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
有村景虎の配信が巨大なモニターに照らされている。
ここは――――『ダンジョン管理省』
そこに勉める職員たち30人ほどが、景虎と沖田の決闘を見届けていたが
「話がまるで違うではないか!」
そう叫んだのは、ダンジョン管理省長官 蒼月猛だった。
「何が正々堂々の決闘で、本人を納得させて連れ戻すだ! 条約違反だ……すぐに
向こう側、坂本竜馬に連絡を取れ」
「既に緊急回線が入っています」
「何、本人か?」
「はい」
「……よし、回せ」
『申し訳ありません』と電話から流れてきた音声は、間違いなく坂本竜馬のものだった。
「どういうおつもりなのですか? そちら側の存在は、今でも極秘扱いです。有村景虎の件は、あくまで例外的な処置として許可を――――」
『はい、わかっています。ただ……』
「ただ?」
『あの柴田勝家は、少し特別な存在でして……ね?』
次に坂本竜馬から告げられた柴田勝家の正体。
蒼月猛は「――――」と絶句することしかできなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
魔王山田、誠実に異世界を征服する
nexustide400
ファンタジー
■概要
この作品はAIの力を借りて制作している長編の異世界群像劇です。
各話に連動したイラスト・BGMの他、動画・地図も作っています。(文末参照)
ハーレム要素なし。登場人物は100人超。
第二部以降は第一部に比べて物語の温度がかなり変わりますので予めご了承下さい。
■更新日:不定期(週2~3)
■お礼
数ある作品の中から読んでいただき、ありがとうございます。
■構成と進捗
全四部構成で完結予定(200話以内に収まる予定でしたがプロット膨張中)
第一部《魔王VS勇者》編:1~90話(投稿済)
第二部《転生者VS??》編:91話~
第三部《魔王VS??》編
第四部《魔王VS??》編
※64話:重要エピソード
■AIを使っている部分(第一部:GPT 第二部:Gemini)
・プロット :100%自分
・セリフ :ほぼ自分
・地の文 :AIが手直し
・校正 :AIと共同作業
・世界観 :AIと共同設計
・各種検証 :AIに依頼(設定や論理の確認など)
■その他
・初の小説制作です。
・小説家になろう・カクヨムにも同時投稿しています。
■各話連動イラスト、イメージイラスト
https://www.deviantart.com/nexustide400/gallery/97371975/isekai-demon-lord
(DeviantArt内のGallery)
■各話連動BGM、イメージ動画
https://www.youtube.com/playlist?list=PLvwobsX9rAWxC8OC8ZUYrBphJrw8UaZvE
(YouTube内の再生リスト)
■地図
【ランドア大陸南東マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-163-1268207015
【ランドア大陸東部マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-164-1268366391
【ランドア大陸北東マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-165-1268366603
【ランドア大陸西部マップ】https://www.deviantart.com/nexustide400/art/Isekai-Demon-Lord-171-1270214638
(DeviantArt内の画像URL)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる