8 / 144
自動販売機の商品は?
しおりを挟む
ジェルは壁に向かって掌を向ける。
イメージするのは、仲間の――――いや、かつて仲間だった魔法使い ドロシーが使用していた魔法。
「ファイアボール!」
超短詠唱を口にする。体から、未知の力『魔力』が動き出しているのが意識できる。
イメージ通り、手の掌に火球が出現して――――壁に高速で飛翔していった。
「――――っできた! 本当に俺でも魔法が!」
初めて魔法を使った。 その感動がジェルの全身を包む。
「し、信じられない。こんなにも簡単に、こんなにも低金額で!」
魔力増加。その値段は、100G程度。 ファイアボールも同じ金額で購入できた。
100G……1回の食事程度の金額。
(怖い。人間が触れてはならない禁忌なのではないか? ――――でも俺は強くなりたい!)
ジェルは冷静に画面を見つめる。
「他には、どんな……どんな商品が購入できる? 一番の高額は?」
画面に表示された最高額の商品
『勇者の聖剣』 1000万G
『魔王の魔剣』 1000万G
『聖女の杖』 800万G
『大賢者の杖』 800万G
「勇者? 魔王? なんだこりゃ? 名前からして武器なんだろうけど……」
流石にレオから渡された金額は1000万Gもない。
せいぜい50万Gを少し越えるくらいだ。
「なるほど、なるほど……」と夢中になって画面を見ていくジェル。
「少しずつ分かってきたぞ」
『魔力増加』のような商品は他にもあった。
『体力増加』
『知力増加』
こういう増加系は、購入すればするほど効果が増していく。
だから『魔力増加』をさらに10回購入した。
これで1000G。
たぶん、1000Gで一流の魔法使いと同等の魔力になっている。
『下級魔法』ではファイアボールみたいに、魔法使いが最初に習得する魔法が購入できるみたいだ。
『中級魔法』になると、見た事もない魔法がいくつかあった。
仲間だったドロシーも使ってなかった魔法……いや、おそらく使う事すらできなかったのだろう。
『上級魔法』は……まるで冗談のようだった。
「神話の物語で見た名前の魔法が幾つかあるのだけど……」
次は武器の欄だ。
「ここら辺はよくわからないなぁ。魔法使いの杖みたいに炎系魔法を強化する杖とかならわかりやすいけど、妖刀とか、魔剣、聖剣って言われてもイメージできない」
そして、最後の欄はもっと意味がわからない項目だった。
「なぁ……えっと、古代魔道具。お前の事をなんて呼んだら良いんだ?」
『どうぞ、ご自由におよびください。お迷いならばジハンくんと気楽にお呼びください』
「じゃ、ジハンくん」
「はい、いかがなさいましたか?」
「この最後の項目なんだが……なんだ、これは?」
「はい、こちらは『剣聖ガチャ』になっています」
「剣聖ガチャ?」とジェルは繰り返した。
それが何なのか? イメージする事も難しかったのだ。
イメージするのは、仲間の――――いや、かつて仲間だった魔法使い ドロシーが使用していた魔法。
「ファイアボール!」
超短詠唱を口にする。体から、未知の力『魔力』が動き出しているのが意識できる。
イメージ通り、手の掌に火球が出現して――――壁に高速で飛翔していった。
「――――っできた! 本当に俺でも魔法が!」
初めて魔法を使った。 その感動がジェルの全身を包む。
「し、信じられない。こんなにも簡単に、こんなにも低金額で!」
魔力増加。その値段は、100G程度。 ファイアボールも同じ金額で購入できた。
100G……1回の食事程度の金額。
(怖い。人間が触れてはならない禁忌なのではないか? ――――でも俺は強くなりたい!)
ジェルは冷静に画面を見つめる。
「他には、どんな……どんな商品が購入できる? 一番の高額は?」
画面に表示された最高額の商品
『勇者の聖剣』 1000万G
『魔王の魔剣』 1000万G
『聖女の杖』 800万G
『大賢者の杖』 800万G
「勇者? 魔王? なんだこりゃ? 名前からして武器なんだろうけど……」
流石にレオから渡された金額は1000万Gもない。
せいぜい50万Gを少し越えるくらいだ。
「なるほど、なるほど……」と夢中になって画面を見ていくジェル。
「少しずつ分かってきたぞ」
『魔力増加』のような商品は他にもあった。
『体力増加』
『知力増加』
こういう増加系は、購入すればするほど効果が増していく。
だから『魔力増加』をさらに10回購入した。
これで1000G。
たぶん、1000Gで一流の魔法使いと同等の魔力になっている。
『下級魔法』ではファイアボールみたいに、魔法使いが最初に習得する魔法が購入できるみたいだ。
『中級魔法』になると、見た事もない魔法がいくつかあった。
仲間だったドロシーも使ってなかった魔法……いや、おそらく使う事すらできなかったのだろう。
『上級魔法』は……まるで冗談のようだった。
「神話の物語で見た名前の魔法が幾つかあるのだけど……」
次は武器の欄だ。
「ここら辺はよくわからないなぁ。魔法使いの杖みたいに炎系魔法を強化する杖とかならわかりやすいけど、妖刀とか、魔剣、聖剣って言われてもイメージできない」
そして、最後の欄はもっと意味がわからない項目だった。
「なぁ……えっと、古代魔道具。お前の事をなんて呼んだら良いんだ?」
『どうぞ、ご自由におよびください。お迷いならばジハンくんと気楽にお呼びください』
「じゃ、ジハンくん」
「はい、いかがなさいましたか?」
「この最後の項目なんだが……なんだ、これは?」
「はい、こちらは『剣聖ガチャ』になっています」
「剣聖ガチャ?」とジェルは繰り返した。
それが何なのか? イメージする事も難しかったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい
広原琉璃
ファンタジー
「あの……ここって、異世界ですか?」
「え?」
「は?」
「いせかい……?」
異世界に行ったら、帰るまでが異世界転移です。
ある日、突然異世界へ転移させられてしまった、嵯峨崎 博人(さがさき ひろと)。
そこで出会ったのは、神でも王様でも魔王でもなく、一般通過な冒険者ご一行!?
異世界ファンタジーの "あるある" が通じない冒険譚。
時に笑って、時に喧嘩して、時に強敵(魔族)と戦いながら、仲間たちとの友情と成長の物語。
目的地は、すべての情報が集う場所『聖王都 エルフェル・ブルグ』
半年後までに主人公・ヒロトは、元の世界に戻る事が出来るのか。
そして、『顔の無い魔族』に狙われた彼らの運命は。
伝えたいのは、まだ出会わぬ誰かで、未来の自分。
信頼とは何か、言葉を交わすとは何か、これはそんなお話。
少しづつ積み重ねながら成長していく彼らの物語を、どうぞ最後までお楽しみください。
====
※お気に入り、感想がありましたら励みになります
※近況ボードに「ヒロトとミニドラゴン」編を連載中です。
※ラスボスは最終的にざまぁ状態になります
※恋愛(馴れ初めレベル)は、外伝5となります
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?
大好き丸
ファンタジー
天上魔界「イイルクオン」
世界は大きく分けて二つの勢力が存在する。
”人類”と”魔族”
生存圏を争って日夜争いを続けている。
しかしそんな中、戦争に背を向け、ただひたすらに宝を追い求める男がいた。
トレジャーハンターその名はラルフ。
夢とロマンを求め、日夜、洞窟や遺跡に潜る。
そこで出会った未知との遭遇はラルフの人生の大きな転換期となり世界が動く
欺瞞、裏切り、秩序の崩壊、
世界の均衡が崩れた時、終焉を迎える。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる