『購入無双』 復讐を誓う底辺冒険者は、やがてこの世界の邪悪なる王になる

チョーカ-

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レオ&ドロシーとの戦闘

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(堂に入ってる)

 レオとドロシーの構えを見たジェルは、そんな感想を抱いた。
 
 長年、魔物相手に戦ってきた仲間ならではの立ち位置。

 そんな2人にジェルは1人で立ち向かう。
 
 後方からは、

「おいおい! 本当に私が手伝いはいらないのかよ」とシズク。

「大丈夫だよ」とジェルは、声を小さくして────

「もし、ここでシズクが戦って正体がバレるのが1番まずい。冒険者になるどころか生きて帰れないぞ」

「ん~ そりゃ確かにまずいわ」とシズクは、あっさりと引き下がる。

 そんな両者のやり取りを見ていたレオは、どう思ったのか?

「ずいぶんと余裕だな。俺たち2人を相手にして」

「余裕? そんなものはないよ。実は今も恐怖で震えているのを隠してるだけさ」

「ふん、減らず口を……そう言えば聞いていなかったな。お前の自信の源はなんだ?」

「────」

「急に黙るなよ。何か秘密があるってバレちまってるぜ?」

「それを答える必要はない」

「そうかい。まぁ迷宮じゃ何があっても不思議はないからな。それじゃ勝手に考えるわ」

 レオは「ん~」と暫く考え込むように頭を振ると

「なんか、とんでもない魔物と契約したか?」

「何を言ってる?」

「違うか。それじゃ、魔法……魔法陣を踏んだ。違う。武器……おっ! 少し視線が泳いだ」

「────」

「今さら沈黙に撤しても遅いぞ、ズバリ言い当てると────

 古代摩道具を見つけたな」

「───ッ!?」

「へぇ、その反応。ハッタリついでにカマをかけてみたが、正解だったみたいだな」

「試してみればいいさ。本当に正解かどうか」

「無論」とレオは、ジリジリと前に進み始める。

 レオは前衛。 

 盾を駆使しては、自身の倍以上ある魔物の突進から仲間を守る。

 今も自慢の盾を前に出し、引いた腕で剣をチラつかせる構え。 

 対してジェルはレオを称賛していた。

(……流石はB級冒険者。対人戦闘での心理戦に精通している。しかし……どこまで本気か?)

「いや、ダメだ」とジェルは頭を振った。

 戦えを前に集中力が欠けていく。それがレオの狙いと分かっていても、抗えきれない。

「どうした? 考え事は、もう良いのか? 昼飯で悩んでいるならいい店を紹介するぜ!」

 レオは軽口を言うも、確実に間合いを詰て――――攻撃に転じる。

「――――っ!(いきなり刺突からか。しかし剣の攻撃なら剣聖の技で無効化できる)」

 抜刀。 

 ジェルは剣を抜くと同時に攻撃を弾く。 だが、レオの攻撃は剣だけではなかった。 

 盾を持った腕での打撃。 左ストレートだ。

 鋼鉄の盾、その薄く鋭利なヘリがジェルの顔面に向かう。

 剣ほどでもないにしろ確かな切れ味を有している。当たれば――――

 しかし、ジェルは瞬時に反応。 人間離れした身体能力で後方へ飛ぶ。

 レオの攻撃は外れる。だが、それを想定していた者もいた。 
 
「速い!? でも、その程度の速度なら――――ファイアボール」

 後衛に備えていた魔法使いドロシーが、攻撃魔法を執行したのだ。  
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