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第15話 一方、勇者たちは────③
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黒龍《ブラックドラゴン》が根城としている場所《ダンジョン》の名前は────
『最果てのダンジョン』
高難易度ダンジョンと言われて場所だ。
高難易度に挑み、黒龍《ブラックドラゴン》を討伐をするためには、まずは冒険者ギルドに申し出て登録しなければならない。
ギルドの受付嬢にそれを伝える。
「あ、アーサーさま! ついに『最果てのダンジョン』の攻略を目指すのですか!」
受付嬢は驚くと────
「しょ、少々お待ち下さい。今、ギルド長を呼んできます」
ギルド長の部屋がある二階に向かって駆け出していった。
待たされている間、冒険者たちが小声で話しているのが聞こえる。
「おい、聞いたか? 『最果てのダンジョン』に挑むって……」
「『最果てのダンジョン』だって? だとしたら、狙いは黒龍か?」
「ドラゴン殺しかぁ。確か、当代の勇者の初めてだったよな?」
ヒソヒソと話しているが、全ての言葉が俺の耳には届いている。
いい気分だ。 もっとだ。もっと俺を称えよ。
しかし、不快になる事を言う者も現れた。
「勇者さまが黒龍討伐に? 大丈夫かよ?」
「最近、セリカが抜けて調子を落としていると聞いたが……」
セリカ・イノリ!? その名前を聞いて、頭に血が昇る。
「誰だ! 今、俺たちを侮辱した者は!」
気がつけば、大声をあげていた。 冒険者たちは「……」と無言で目を反らした。
「ぐっ!」と思わず、拳を強く握って震え出す。
すると、その拳の上から包むように手を添えられた。 見上げれば、リアが微笑んでいた。
「大丈夫ですよ、勇者さま。もう、あの女はいません」
「あぁ、わかっている。俺たちは強くなった。この遠征で、あの女の影を断ち切る」
そんな話をしている時だった。 ドタドタと慌ただしい足音と共にギルド長が階段から駆け降りてきた。
冒険者ギルドを仕切っているギルド長。そのわりには太っている男だ。
武力と言うよりも知力……むしろ、政治力でギルド長まで登って来た。そう言う男なのだろう。
「これはこれは勇者アーサーと、その共の方々。大変、お待たせしました。 ここでは、何ですので、ギルド長の部屋までどうぞ、どうぞ!」
ペコペコと頭を上げてきた。 権力者がすり寄って来るのは嫌いじゃない。
しかし、ここまで媚を売って来る姿には、憐みすら感じられて────気分が良い。
「それで『最果てのダンジョン』に挑まれると聞きましたが、やはり目的は────」
「無論、黒龍《ブラックドラゴン》の討伐だ」
「おぉ! それは助かります。なんでも黒龍は、時折、ダンジョンから出て町や村を襲うという悪しきモンスター。討伐とならば民も喜び、王さまからも褒美が出る事になるでしょ」
通常、強力なモンスターはダンジョンに住んでいる。 そこで人間たちは、モンスターがダンジョンから出れないように強力な結界は張っている。
しかし、龍種……つまり、ドラゴンにはその結界が通用しないほど強力な個体がいるそうだ。
「――――ですが、1つだけ不安な点がありまして」
「ん? なんだ?」
「勇者さまたちは、前回のダンジョン攻略を失敗しております」
「────何が言いたい?」
苛立ちから、殺気をギルド長に放つ。 しかし、ギルド長は平然と受け流した。
なんだ、コイツは? なぜ、俺の殺気を受けて────
「いえ、心配しているのですよ」とギルド長は、話を戻した。
「いきなり『最果てのダンジョン』を選択して黒龍を狙うのは、いささか急ぎ過ぎなのではありませんか?」
「いいや、前回の失敗はトラブルによるもの。それも解決済みだ」
「ですが……」
「なんだ、お前? 止めるつもりか? それじゃ力づくで来いよ」
「いやいやいや、滅相もありません。先ほども言った通りに私は、心配しているのですよ。勇者さまに万が一の事があれば大変な事になりますからね。このギルドも国から、どのような罰則が……」
俺に意見ができるほどの胆力があると思っていたが…… ふん、見込み違いだったようだ。 所詮、考えているのは自分の保身だけ。
俺の殺気に動じなかったのは、殺気を感じ取ることができないほどに鈍感だっただけのようだ。
「……とにかく、俺たちは『最果てのダンジョン』に向かう。 お前たち冒険者ギルドは許可だけを出せば、それでいい。わかったな!」
俺は、椅子から立ち上がり、扉を蹴り飛ばしてから退出した。
背後から「お待ちください、勇者さま~」とギルド長の情けない声が響いたが、俺は振り向く事もしなかった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
俺は仲間たちと別れ、リアと共に教会に戻った。
「なんだ、あのギルド長は俺を舐めているのか? どうせ、このダンジョン攻略が成功したならば、あのギルド長も降格・・・・・・ どこかの地方にでも飛ばしてくれよう」
「勇者さまの言う通りです。身をわきまえない愚か者など不要。教会からも厳重な抗議を送らせましょう」
「あぁ、そうだな。教会と言えば────どうせ、いるのだろ?キラン神父!」
「はい、なにかおよびでしょうか?」
俺とリアのために用意された教会。そこにキラン神父は現れた。
「あなたは、いつも、いつも、いつも、いつも・・・・・・許可もなく教会に潜り込んで、いい加減に─────」
「リア、構わないよ」と俺は止めた。
「でも、勇者さま────いえ、わかりました」
「キラン神父、今日だけはお前を客人として認めよう」
「ほう、一体どうゆう風の吹き回しでしょうか? もちろん、私にしてみれば、いつでも迎えてくれるのが理想ですが・・・・・・」
「ふん、笑えない冗談だ」と俺は笑って見せた。
「これだよ、お前が献上してくれた剣────聖剣だ」
鞘から抜いて刃を見せる。 刀身は奇妙なほどに美しく見るものを魅惑する。
「この剣のおかげで俺たちは強くなった。お前には感謝をしている」
「これは、これは、勿体ないお言葉。しかし、気をつけてください」
「ん? 何にだ?」
「古来より、聖剣は魔剣と表裏一体。その聖剣も、勇者さまの体力と魔力を代償に輝いております」
「わかっているさ」と俺は頷く。
キラン神父は俺に聖剣を渡してから、何度も確認するように同じことを繰り返して言ってきている。
聖剣? 魔剣? 強ければ良かろうなのだ。
俺の力を吸収して、強さを美しさを増すというのならば、いくらでも吸収すればいい。
この力を利用して、最強の勇者として俺は返り咲く。 もう誰にもバカにされない。
アイツにも、アイツにも、アイツにも・・・・・・
「それと、北の地方で公開された貴族の秘術。召喚魔法はどうしたか?」
「・・・・・・ん? あぁ、あれも良いぞ。エリスもリザードマンを3匹召喚できるようになった。それになんと言うか・・・・・・すごいデカいリザードマンが低確率で召喚されるようになった」
「ほうほう、すごくデカイリザードマンですか。それは興味深い」とキリツ神父は笑った
「貴族が秘伝や秘術の部類は公開するのは珍しいことですからね。勇者さまたちが活用していただければ、それだけで幸いです」
「ん? もしや北の方で何か起きたのか?」
「いえ、勇者さまが気にするほどの事ではありませんよ。何でも山賊もどきが出現したため、領主が秘術を公開しただけでございます」
「・・・・・・そうか。なら良かった」と俺は答えながら、本心ではキリツ神父が嘘をついているのがわかった。
しかし、なぜ嘘をついてるのかまではわからない。 ただ、底が見えない不気味さだけを感じていた。
「おぉ、そうです。このたびの遠征、『最果てのダンジョン』に、この私の同行を許可してくれませんか?」
「なに・・・・・・? お前を?」
これには、今まで黙っていたリアが口を挟んできた。
「キリツ、さすがに無礼ではないですか? 我々の旅に同行? お前が?」
「これは手厳しい。しかし、このキリツ、以前は聖騎士団の出身。荷物運びには使えると自負していますが、いかがでしょうか?」
確かに、長い遠征になるのは間違いない。 自分の身を守ることのできる荷物持ちなら欲しい。
増して、悪名高い聖騎士団の出身なら常人離れした体力があり、多少の回復魔法も使えるだろう。
しかし、俺のパーティにに持ち運びとは、男を入れるのは気が進まない。
「すまないがキリツ。この遠征に────」
「もちろん、無償で同行させていただくわけにはいきません。教会の秘術を1つ。新しい召喚魔法を提供いたしましょう」
「新しい召喚魔法?」と俺は、ついつい興味を抱いた。
リザードマンを召喚して使役するだけでも、戦術の幅が大きく広がった。
短時間とは言え、後衛を守る兵力が増えるのだ。おかげで、俺が単騎で前に飛び出せる。
その効果は、階層主を相手にした時に大きく出てくる。
「わかった。荷物運びとしてキリツ、お前の同行を許す。その代わり、新しい召喚魔法を俺たちの仲間であるエリスに習得させよ」
「はい、かしこまりました」と頭を深々と下げるキリツ神父。
その格好に、なぜか俺は嫌な予感を感じていた。 しかし、戦力増加の魔法は魅力的であり、断れなかった。
『最果てのダンジョン』
高難易度ダンジョンと言われて場所だ。
高難易度に挑み、黒龍《ブラックドラゴン》を討伐をするためには、まずは冒険者ギルドに申し出て登録しなければならない。
ギルドの受付嬢にそれを伝える。
「あ、アーサーさま! ついに『最果てのダンジョン』の攻略を目指すのですか!」
受付嬢は驚くと────
「しょ、少々お待ち下さい。今、ギルド長を呼んできます」
ギルド長の部屋がある二階に向かって駆け出していった。
待たされている間、冒険者たちが小声で話しているのが聞こえる。
「おい、聞いたか? 『最果てのダンジョン』に挑むって……」
「『最果てのダンジョン』だって? だとしたら、狙いは黒龍か?」
「ドラゴン殺しかぁ。確か、当代の勇者の初めてだったよな?」
ヒソヒソと話しているが、全ての言葉が俺の耳には届いている。
いい気分だ。 もっとだ。もっと俺を称えよ。
しかし、不快になる事を言う者も現れた。
「勇者さまが黒龍討伐に? 大丈夫かよ?」
「最近、セリカが抜けて調子を落としていると聞いたが……」
セリカ・イノリ!? その名前を聞いて、頭に血が昇る。
「誰だ! 今、俺たちを侮辱した者は!」
気がつけば、大声をあげていた。 冒険者たちは「……」と無言で目を反らした。
「ぐっ!」と思わず、拳を強く握って震え出す。
すると、その拳の上から包むように手を添えられた。 見上げれば、リアが微笑んでいた。
「大丈夫ですよ、勇者さま。もう、あの女はいません」
「あぁ、わかっている。俺たちは強くなった。この遠征で、あの女の影を断ち切る」
そんな話をしている時だった。 ドタドタと慌ただしい足音と共にギルド長が階段から駆け降りてきた。
冒険者ギルドを仕切っているギルド長。そのわりには太っている男だ。
武力と言うよりも知力……むしろ、政治力でギルド長まで登って来た。そう言う男なのだろう。
「これはこれは勇者アーサーと、その共の方々。大変、お待たせしました。 ここでは、何ですので、ギルド長の部屋までどうぞ、どうぞ!」
ペコペコと頭を上げてきた。 権力者がすり寄って来るのは嫌いじゃない。
しかし、ここまで媚を売って来る姿には、憐みすら感じられて────気分が良い。
「それで『最果てのダンジョン』に挑まれると聞きましたが、やはり目的は────」
「無論、黒龍《ブラックドラゴン》の討伐だ」
「おぉ! それは助かります。なんでも黒龍は、時折、ダンジョンから出て町や村を襲うという悪しきモンスター。討伐とならば民も喜び、王さまからも褒美が出る事になるでしょ」
通常、強力なモンスターはダンジョンに住んでいる。 そこで人間たちは、モンスターがダンジョンから出れないように強力な結界は張っている。
しかし、龍種……つまり、ドラゴンにはその結界が通用しないほど強力な個体がいるそうだ。
「――――ですが、1つだけ不安な点がありまして」
「ん? なんだ?」
「勇者さまたちは、前回のダンジョン攻略を失敗しております」
「────何が言いたい?」
苛立ちから、殺気をギルド長に放つ。 しかし、ギルド長は平然と受け流した。
なんだ、コイツは? なぜ、俺の殺気を受けて────
「いえ、心配しているのですよ」とギルド長は、話を戻した。
「いきなり『最果てのダンジョン』を選択して黒龍を狙うのは、いささか急ぎ過ぎなのではありませんか?」
「いいや、前回の失敗はトラブルによるもの。それも解決済みだ」
「ですが……」
「なんだ、お前? 止めるつもりか? それじゃ力づくで来いよ」
「いやいやいや、滅相もありません。先ほども言った通りに私は、心配しているのですよ。勇者さまに万が一の事があれば大変な事になりますからね。このギルドも国から、どのような罰則が……」
俺に意見ができるほどの胆力があると思っていたが…… ふん、見込み違いだったようだ。 所詮、考えているのは自分の保身だけ。
俺の殺気に動じなかったのは、殺気を感じ取ることができないほどに鈍感だっただけのようだ。
「……とにかく、俺たちは『最果てのダンジョン』に向かう。 お前たち冒険者ギルドは許可だけを出せば、それでいい。わかったな!」
俺は、椅子から立ち上がり、扉を蹴り飛ばしてから退出した。
背後から「お待ちください、勇者さま~」とギルド長の情けない声が響いたが、俺は振り向く事もしなかった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
俺は仲間たちと別れ、リアと共に教会に戻った。
「なんだ、あのギルド長は俺を舐めているのか? どうせ、このダンジョン攻略が成功したならば、あのギルド長も降格・・・・・・ どこかの地方にでも飛ばしてくれよう」
「勇者さまの言う通りです。身をわきまえない愚か者など不要。教会からも厳重な抗議を送らせましょう」
「あぁ、そうだな。教会と言えば────どうせ、いるのだろ?キラン神父!」
「はい、なにかおよびでしょうか?」
俺とリアのために用意された教会。そこにキラン神父は現れた。
「あなたは、いつも、いつも、いつも、いつも・・・・・・許可もなく教会に潜り込んで、いい加減に─────」
「リア、構わないよ」と俺は止めた。
「でも、勇者さま────いえ、わかりました」
「キラン神父、今日だけはお前を客人として認めよう」
「ほう、一体どうゆう風の吹き回しでしょうか? もちろん、私にしてみれば、いつでも迎えてくれるのが理想ですが・・・・・・」
「ふん、笑えない冗談だ」と俺は笑って見せた。
「これだよ、お前が献上してくれた剣────聖剣だ」
鞘から抜いて刃を見せる。 刀身は奇妙なほどに美しく見るものを魅惑する。
「この剣のおかげで俺たちは強くなった。お前には感謝をしている」
「これは、これは、勿体ないお言葉。しかし、気をつけてください」
「ん? 何にだ?」
「古来より、聖剣は魔剣と表裏一体。その聖剣も、勇者さまの体力と魔力を代償に輝いております」
「わかっているさ」と俺は頷く。
キラン神父は俺に聖剣を渡してから、何度も確認するように同じことを繰り返して言ってきている。
聖剣? 魔剣? 強ければ良かろうなのだ。
俺の力を吸収して、強さを美しさを増すというのならば、いくらでも吸収すればいい。
この力を利用して、最強の勇者として俺は返り咲く。 もう誰にもバカにされない。
アイツにも、アイツにも、アイツにも・・・・・・
「それと、北の地方で公開された貴族の秘術。召喚魔法はどうしたか?」
「・・・・・・ん? あぁ、あれも良いぞ。エリスもリザードマンを3匹召喚できるようになった。それになんと言うか・・・・・・すごいデカいリザードマンが低確率で召喚されるようになった」
「ほうほう、すごくデカイリザードマンですか。それは興味深い」とキリツ神父は笑った
「貴族が秘伝や秘術の部類は公開するのは珍しいことですからね。勇者さまたちが活用していただければ、それだけで幸いです」
「ん? もしや北の方で何か起きたのか?」
「いえ、勇者さまが気にするほどの事ではありませんよ。何でも山賊もどきが出現したため、領主が秘術を公開しただけでございます」
「・・・・・・そうか。なら良かった」と俺は答えながら、本心ではキリツ神父が嘘をついているのがわかった。
しかし、なぜ嘘をついてるのかまではわからない。 ただ、底が見えない不気味さだけを感じていた。
「おぉ、そうです。このたびの遠征、『最果てのダンジョン』に、この私の同行を許可してくれませんか?」
「なに・・・・・・? お前を?」
これには、今まで黙っていたリアが口を挟んできた。
「キリツ、さすがに無礼ではないですか? 我々の旅に同行? お前が?」
「これは手厳しい。しかし、このキリツ、以前は聖騎士団の出身。荷物運びには使えると自負していますが、いかがでしょうか?」
確かに、長い遠征になるのは間違いない。 自分の身を守ることのできる荷物持ちなら欲しい。
増して、悪名高い聖騎士団の出身なら常人離れした体力があり、多少の回復魔法も使えるだろう。
しかし、俺のパーティにに持ち運びとは、男を入れるのは気が進まない。
「すまないがキリツ。この遠征に────」
「もちろん、無償で同行させていただくわけにはいきません。教会の秘術を1つ。新しい召喚魔法を提供いたしましょう」
「新しい召喚魔法?」と俺は、ついつい興味を抱いた。
リザードマンを召喚して使役するだけでも、戦術の幅が大きく広がった。
短時間とは言え、後衛を守る兵力が増えるのだ。おかげで、俺が単騎で前に飛び出せる。
その効果は、階層主を相手にした時に大きく出てくる。
「わかった。荷物運びとしてキリツ、お前の同行を許す。その代わり、新しい召喚魔法を俺たちの仲間であるエリスに習得させよ」
「はい、かしこまりました」と頭を深々と下げるキリツ神父。
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