3 / 17
第二稿 港のある町
しおりを挟む
自分が書いた非情につまらないラノベ(書いている時は最高に面白いと思っていた)の世界に転生(厳密には転移)してしまった私は、ゴブリンがいなくなって活発化した村に暫く滞在していた。
名目の半分はもてなし。半分は旅立ちの準備。
準備って言ってもカラアゲさんが勝手に準備を進めてくれてるんだけどね。
『自発ください#いいねで気になった人お迎え~お別れはブロ解で~←これのせいで異世界転生しましたw』だと確かここで更に仲間が増えるはずなんだよね。
主人公である私は魔法使いでカラアゲさんは戦士。
新しい仲間はタンク役のナポリタン。
金髪長髪で日焼けした小麦色の肌。
一見ギャル男だけど顔はイケメン。絶対モテるようなキャラ設定にしたっけ。
肩にはトカゲの刺青を入れている。海にいたら絶対ナンパしてくるいかにも風のキャラ。
「おひさっすカラアゲさん。」
うわぁー。金髪を掻き上げててるよぉー。コイツ絶対自分のことかっこいいと思ってる。
いや自分が作ったキャラだけども、いざ目にしてみるととてつもなく嫌悪感。
「君が勇者?オレはナポリタン。よろしくね。」
ほらね?自分のことをカタカナのオレって言ってる時点でもう嫌!
私、この人のこと嫌いだ!
「は、初めましてアヤメです。よろしくです。」
「アヤメねぇー。カラアゲさんが言った通り女っぽい名前だねぇ。」
髪の毛を掻き上げながら言われると、とってもムカつく!
そう思いながら私は、はぁ。と曖昧な返事をしたんだけどやっぱりこういう人には効果ないね。
ま、この人はタンク役だし、せいぜい敵の攻撃を引き受けてもらうことにしよう。
この後旅立ちで近くの港町に向かうんだよね。
あ、そういえば私って町の名前決めてなかったな。
この村もたしかラノベの中では、始まりの村とか描いてたっけ。
んで次に目指すのが港のある町。
「で、どこに行くんすか?カラアゲさん。」
ギャル男が訊いてるよ。
「うむ。隣の港のある町に向かう予定だ。そこであわよくば船を借りようと思っている。」
ほぅらね?
「いいっすね!冒険っぽくなってきたっす!」
船を借りてどうするの?何目的で船借りるの?魔王がいる場所は船がないと行けないの?
そもそもギャル男!君は何で私たちの仲間になっているの?
あぁー!我が小説ながら訳が分からない~!
●
…という訳で港のある町です。
という風にならないのがラノベとの違いだぁー!
本当ならすぐに港のある町に到着しているのにぃ~!
今私たちは始まりの村から港のある町へ向かって歩いている最中。
『自発ください#いいねで気になった人お迎え~お別れはブロ解で~←これのせいで異世界転生しましたw』に戦闘描写がない以上、モンスターと遭遇する心配はないんだけど、それを知ってるのは私だけ。
カラアゲさんもギャル男のナポリタンもそのことは知らないから、当然慎重になる。
それは分かるんだけど…
「止まれ!」
まただ。
そっと気づかれないようにため息をつく。
慎重なのはこの世界ではきっと大事なのだろう。それはいい。モンスターがいつ襲ってくるかも分からないし。
でも曲がり角の度にモンスターを警戒されてたら、いつまで経っても港のある町にたどり着けない。
こういう時って、コミュニケーション力ある人とかなら、上手にカラアゲさんを扱うんだろうなぁ。
でも残念ながら私は人付き合いとか苦手。
だから人に合わなくてもいいようなラノベを描くって仕事をしてるんだし。
でもだからこそ、私のイライラもどんどん募る。
えぇい!めんどくさい!
「もう!そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ!」
私はつい、プリプリしながらさっさと先を歩いてしまった。
「あ!おい!」
とか言いながらカラアゲさんが追いかけてくるのが分かる。
ナポリタンはカラアゲさんの後を付いてくるだけの男だし。
自分で考えておいて言うのもなんだけど、何だこのパーティー。
●
「いやー!見た目と違ってアヤメって大胆なんだなぁー!」
酔ったナポリタンがウザ絡みしてくる。
鬱陶しい。
あれから何もないことを知っている私が、どんどん先を進み、その日の内に港のある町に着くことができた。
おかげで、せっかくの準備が無駄だったとカラアゲさんが言っていたけど、私の知ったことではない。
恨むなら、先の展開が分かるつまらないラノベに私を転生させた神様か願いが叶うお守りを恨んでほしい。
「まぁだがそのおかげで早くこの町に到着できたのも事実。」
渋々という感じではあるが、カラアゲさんも認めてくれた。
本当に異世界転生していたなら、この町に来るまでの間だけでも、ドキドキの冒険だったのだろうけど、今の私は全ての展開が分かる。
ドキドキなんてものは全くない。
そして実感すればするほどに、訳の分からない内容だったことに気づかされる。
これじゃあ誰からも共感されないよねぇ。
はぁ…
「どうしたん?アヤメ。」
こっそりとついたため息を目ざとく気づいて、ナポリタンが訊く。
こーゆーところが、モテ男と非モテ女の違いなんだろうなぁ。
「別に。」
それだけ言って私は寝室に戻って行った。
ちょっと無愛想だったかな?
でもね。この先の展開も知ってるし、そのための準備をしておかないとでしょ?
まぁ、理由とかは別にしてもこの町で起こる出来事は、物語的にはまだマシかなー。
部屋の窓から外を見ると、私が想像して描いた時以上に綺麗な景色が広がっていた。
2階だからそんなに高くはないんだけど、この町に高い建物がないからか、遠くまで見渡せる。
港の灯台や色んな灯かりがまるでライトアップのように美しい。
レンガ造りの家々から漏れるオレンジ色の灯かりもとっても幻想的。
イルミネーションとか夜景とかライトアップなんて見たことのない私だけど、この町の夜景はとっても綺麗だった。
生きて元の世界に還れるか分からないけど、もしも生きて還ることができたなら、どこかの夜景に見に行ってみようかな?
●
ゴゴゴゴゴゴ。
静まった港のある町を轟音が襲う。
やっぱり来たか。
最初に感じたのは大きな縦揺れ。
地震かと間違ったけど、窓の外を見て地震とは違うことに気づいた。
確か私が書いたラノベではそんな感じで表現していたはず。
うん。そのまんまだね。
でもね、地震じゃないんだよね。
「ドラゴンだぁー!」
町の人々の叫び声が部屋まで聞こえる。
そうなんだよね。
理由は分からないけど、この町にもドラゴンが襲ってくるんだよね。
で、勇者が倒すけどドラゴンのブレスで船が焼けちゃって、仕方なく陸路を選ぶって展開なんだよね。
「さてと、行きますか。」
おっと、うっかり独り言が出てしまった。
1人が多いと寂しさからか、たまに独り言とか出るよね?これ、共感してくれる人いないかなぁ?
ってそんなことはどうでもいいか。
まずは準備していた魔法の杖!何でか私の小説ではここから勇者は魔法の杖を使ってるからね。だから私も町の道具やで買っておいた。
「勇者殿はすでに魔法が使えるのでは?」
とか武器屋のおっちゃんに言われたけど、しょうがない。私の小説ではこれから先勇者は杖を使って魔法を放つんだから。
たぶん、普通はそのまんまじゃ魔法を放てないから、媒介として杖を使うとかそんなんなんだろうね。
「みんなは逃げて!」
かっこよく私が言う。
だって、そう言うセリフがあるもん。
「「アヤメ!」」
カラアゲさんとナポリタンが同時に叫ぶけど私は、大丈夫。と一言。
「自分が描いたやつだけどさぁー。こんな綺麗な景色を消すのはないんじゃないかな?」
私の本心だった。
生まれて初めての夜景を消されるのは気分のいいものではなかった。
そのままいつもみたいに消えろ!と叫ぶとドラゴンは消滅した。
でもやっぱり私が描いたラノベの通り、私が向かうまでの間に暴れたドラゴンのせいで、船は炎上。
仕方なしに私たちは歩いて、山を超えて山の向こうの都市を目指すことになった。
この道中でまた騒動があるんだよなぁ。
憂鬱な気持ちで私は、港のある町を後にした。
名目の半分はもてなし。半分は旅立ちの準備。
準備って言ってもカラアゲさんが勝手に準備を進めてくれてるんだけどね。
『自発ください#いいねで気になった人お迎え~お別れはブロ解で~←これのせいで異世界転生しましたw』だと確かここで更に仲間が増えるはずなんだよね。
主人公である私は魔法使いでカラアゲさんは戦士。
新しい仲間はタンク役のナポリタン。
金髪長髪で日焼けした小麦色の肌。
一見ギャル男だけど顔はイケメン。絶対モテるようなキャラ設定にしたっけ。
肩にはトカゲの刺青を入れている。海にいたら絶対ナンパしてくるいかにも風のキャラ。
「おひさっすカラアゲさん。」
うわぁー。金髪を掻き上げててるよぉー。コイツ絶対自分のことかっこいいと思ってる。
いや自分が作ったキャラだけども、いざ目にしてみるととてつもなく嫌悪感。
「君が勇者?オレはナポリタン。よろしくね。」
ほらね?自分のことをカタカナのオレって言ってる時点でもう嫌!
私、この人のこと嫌いだ!
「は、初めましてアヤメです。よろしくです。」
「アヤメねぇー。カラアゲさんが言った通り女っぽい名前だねぇ。」
髪の毛を掻き上げながら言われると、とってもムカつく!
そう思いながら私は、はぁ。と曖昧な返事をしたんだけどやっぱりこういう人には効果ないね。
ま、この人はタンク役だし、せいぜい敵の攻撃を引き受けてもらうことにしよう。
この後旅立ちで近くの港町に向かうんだよね。
あ、そういえば私って町の名前決めてなかったな。
この村もたしかラノベの中では、始まりの村とか描いてたっけ。
んで次に目指すのが港のある町。
「で、どこに行くんすか?カラアゲさん。」
ギャル男が訊いてるよ。
「うむ。隣の港のある町に向かう予定だ。そこであわよくば船を借りようと思っている。」
ほぅらね?
「いいっすね!冒険っぽくなってきたっす!」
船を借りてどうするの?何目的で船借りるの?魔王がいる場所は船がないと行けないの?
そもそもギャル男!君は何で私たちの仲間になっているの?
あぁー!我が小説ながら訳が分からない~!
●
…という訳で港のある町です。
という風にならないのがラノベとの違いだぁー!
本当ならすぐに港のある町に到着しているのにぃ~!
今私たちは始まりの村から港のある町へ向かって歩いている最中。
『自発ください#いいねで気になった人お迎え~お別れはブロ解で~←これのせいで異世界転生しましたw』に戦闘描写がない以上、モンスターと遭遇する心配はないんだけど、それを知ってるのは私だけ。
カラアゲさんもギャル男のナポリタンもそのことは知らないから、当然慎重になる。
それは分かるんだけど…
「止まれ!」
まただ。
そっと気づかれないようにため息をつく。
慎重なのはこの世界ではきっと大事なのだろう。それはいい。モンスターがいつ襲ってくるかも分からないし。
でも曲がり角の度にモンスターを警戒されてたら、いつまで経っても港のある町にたどり着けない。
こういう時って、コミュニケーション力ある人とかなら、上手にカラアゲさんを扱うんだろうなぁ。
でも残念ながら私は人付き合いとか苦手。
だから人に合わなくてもいいようなラノベを描くって仕事をしてるんだし。
でもだからこそ、私のイライラもどんどん募る。
えぇい!めんどくさい!
「もう!そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ!」
私はつい、プリプリしながらさっさと先を歩いてしまった。
「あ!おい!」
とか言いながらカラアゲさんが追いかけてくるのが分かる。
ナポリタンはカラアゲさんの後を付いてくるだけの男だし。
自分で考えておいて言うのもなんだけど、何だこのパーティー。
●
「いやー!見た目と違ってアヤメって大胆なんだなぁー!」
酔ったナポリタンがウザ絡みしてくる。
鬱陶しい。
あれから何もないことを知っている私が、どんどん先を進み、その日の内に港のある町に着くことができた。
おかげで、せっかくの準備が無駄だったとカラアゲさんが言っていたけど、私の知ったことではない。
恨むなら、先の展開が分かるつまらないラノベに私を転生させた神様か願いが叶うお守りを恨んでほしい。
「まぁだがそのおかげで早くこの町に到着できたのも事実。」
渋々という感じではあるが、カラアゲさんも認めてくれた。
本当に異世界転生していたなら、この町に来るまでの間だけでも、ドキドキの冒険だったのだろうけど、今の私は全ての展開が分かる。
ドキドキなんてものは全くない。
そして実感すればするほどに、訳の分からない内容だったことに気づかされる。
これじゃあ誰からも共感されないよねぇ。
はぁ…
「どうしたん?アヤメ。」
こっそりとついたため息を目ざとく気づいて、ナポリタンが訊く。
こーゆーところが、モテ男と非モテ女の違いなんだろうなぁ。
「別に。」
それだけ言って私は寝室に戻って行った。
ちょっと無愛想だったかな?
でもね。この先の展開も知ってるし、そのための準備をしておかないとでしょ?
まぁ、理由とかは別にしてもこの町で起こる出来事は、物語的にはまだマシかなー。
部屋の窓から外を見ると、私が想像して描いた時以上に綺麗な景色が広がっていた。
2階だからそんなに高くはないんだけど、この町に高い建物がないからか、遠くまで見渡せる。
港の灯台や色んな灯かりがまるでライトアップのように美しい。
レンガ造りの家々から漏れるオレンジ色の灯かりもとっても幻想的。
イルミネーションとか夜景とかライトアップなんて見たことのない私だけど、この町の夜景はとっても綺麗だった。
生きて元の世界に還れるか分からないけど、もしも生きて還ることができたなら、どこかの夜景に見に行ってみようかな?
●
ゴゴゴゴゴゴ。
静まった港のある町を轟音が襲う。
やっぱり来たか。
最初に感じたのは大きな縦揺れ。
地震かと間違ったけど、窓の外を見て地震とは違うことに気づいた。
確か私が書いたラノベではそんな感じで表現していたはず。
うん。そのまんまだね。
でもね、地震じゃないんだよね。
「ドラゴンだぁー!」
町の人々の叫び声が部屋まで聞こえる。
そうなんだよね。
理由は分からないけど、この町にもドラゴンが襲ってくるんだよね。
で、勇者が倒すけどドラゴンのブレスで船が焼けちゃって、仕方なく陸路を選ぶって展開なんだよね。
「さてと、行きますか。」
おっと、うっかり独り言が出てしまった。
1人が多いと寂しさからか、たまに独り言とか出るよね?これ、共感してくれる人いないかなぁ?
ってそんなことはどうでもいいか。
まずは準備していた魔法の杖!何でか私の小説ではここから勇者は魔法の杖を使ってるからね。だから私も町の道具やで買っておいた。
「勇者殿はすでに魔法が使えるのでは?」
とか武器屋のおっちゃんに言われたけど、しょうがない。私の小説ではこれから先勇者は杖を使って魔法を放つんだから。
たぶん、普通はそのまんまじゃ魔法を放てないから、媒介として杖を使うとかそんなんなんだろうね。
「みんなは逃げて!」
かっこよく私が言う。
だって、そう言うセリフがあるもん。
「「アヤメ!」」
カラアゲさんとナポリタンが同時に叫ぶけど私は、大丈夫。と一言。
「自分が描いたやつだけどさぁー。こんな綺麗な景色を消すのはないんじゃないかな?」
私の本心だった。
生まれて初めての夜景を消されるのは気分のいいものではなかった。
そのままいつもみたいに消えろ!と叫ぶとドラゴンは消滅した。
でもやっぱり私が描いたラノベの通り、私が向かうまでの間に暴れたドラゴンのせいで、船は炎上。
仕方なしに私たちは歩いて、山を超えて山の向こうの都市を目指すことになった。
この道中でまた騒動があるんだよなぁ。
憂鬱な気持ちで私は、港のある町を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
妖精の森の、日常のおはなし。
華衣
ファンタジー
気づいたら、知らない森の中に居た僕。火事に巻き込まれて死んだはずだけど、これってもしかして転生した?
でも、なにかがおかしい。まわりの物が全部大きすぎるのだ! 草も、石も、花も、僕の体より大きい。巨人の国に来てしまったのかと思ったけど、よく見たら、僕の方が縮んでいるらしい。
あれ、身体が軽い。ん!?背中から羽が生えてる!?
「僕、妖精になってるー!?」
これは、妖精になった僕の、ただの日常の物語である。
・毎日18時投稿、たまに休みます。
・お気に入り&♡ありがとうございます!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる