勇者は発情中

shiyushiyu

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第四十エロ 悩み

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 助態たちは鬼侍女三姉妹を連れて歩くことに決めたが、そもそも今の場所がどこなのか、どっちへ行けばいいのかを誰も知らなかった。

「君たちはどっちから来たの?」

 荒涼とした場所なだけに、前後左右どこにも進めそうである。

 とりあえずダメもとで助態が侍女三姉妹に問う。

 しかし三姉妹とも首を横に振って相変わらず団子を食べ続けていた。

「食いすぎじゃね?」

 誰も突っ込まないので助態が突っ込む。

「まーでも。助態さんの玉を食べてるわけでもないので」

 ぱいおは訳の分からない返しをする。

「何だと?ならオレの玉を食べるか? いややっぱ吸ってください」

 助態のこの返しは安定の純純の殴りによってバッサリと切られた。

「それにしても困りましたね。どちらに行けばいいのかも分からないとなると」

 助態を殴ったことを最近純純は気にしなくなってきている。

 辺りをキョロキョロと見渡しながら、本当に困っている表情をしていた。

「ウチ、すっげーこと思いついちゃったんすけど」

「どうせどうしようもないことでしょ?」

 ぱいおが助態の股間に目をやっていたのを見て、くびちが釘を刺す。

「そんなことないっすよ。まずは助態さんのキングコブラをしっかりと反応させます。その後どっちに倒れたで進む方向を決めるってのはどうっすか?」

 ぽよよん。と胸を揺らしながらご自慢の巨乳を張った。

「おぉ!」

「ここにも黄金球団子があった!」

「私もそれくらい大きくなれるかなぁ?」

 ちんちん、ぱいぱい、まんまんはそれぞれぱいおの胸を見て違った反応を見せていた。

 一方のちあもまた違った反応を見せていた。

「むぅぅ。牝牛めぃ。また乳を大きくしおったな?」

 のぅ? ルブマ。と貧乳同盟であるルブマの方を向く。

「ふぇ? し、知りませんよそんなの。私は戦いやすいからわざと胸が発達しないようにしてるだけですからね!」

 自分の胸をいつものように片手で隠して、相変わらずアーチャーの宿命だと言っている。

 その言葉に今度は、鬼侍女三姉妹が反応した。

「えー、発達させない方法ってあるのー?」

「魔法? 魔法?」

「てゆーか何歳? 私たちと同い年くらいじゃない?」

 助態には鬼侍女三姉妹の正確な年齢を当てることはできないが、精神年齢的にはちあと一緒に見える。

「はいはい。お遊びはその辺にして」

 大刀を肩に担いで威厳たっぷりにティーパンが言う。

 少々イライラしているようだ。

「君たち3人に確認しておきたいんだけど、私たちはこの世界からの脱出が目的だ。例えばなんだけど、君たちの家が見つかる前にこの世界の脱出先である、雷獄の洞窟が見つかったとしても文句は言わないでよ?」

「「「はーい」」」

 3人仲良く片手を挙げて返事をした。

「よし。んじゃ手がかりもないことだし、勇者。君が決めなよ」

 相変わらずティーパンは助態の意見を尊重する。

「は、はい。じゃあこっちで」

 助態が何となくで選んだ道は右だった。

 今思えばこの選択が波乱の幕開けだったのだった。

 そしてこの後に悲しいできごとが起こることを、今はまだ誰も知る由もなかった――

 ●

 助態は困っていた。

 同行を共にした鬼痴女もとい鬼侍女三姉妹は、助態の性癖をくすぐっていたからだ。

 助態はロリ性癖がある。

 そして一緒に行動を共にしているちあもルブマも最初こそ助態の股間を刺激していたが、長く一緒にいるとそれが慣れてしまう。

 そんな時にモンスターとはいえ、ロリ属性のあるキャラが3人も登場したのだ。

 しかも見ようによってはパンツ姿である。

 助態は今までにないムラムラを経験していた――

 純純は困っていた。

 死の世界に来てからというもの、勇者である助態との会話が極端に減ったからだ。

 その前までは箱の庭園を一緒に探すという目的の元、そして助態が見た夢に自分が登場したことから、ヒロインとしての自覚も出て来ていたのだが、最近になって再び本当に自分がヒロインなのか不安になってきていた。

 その最大の原因がくびちとちあだ。

 この2人は明らかに助態に好意を持っており、それを隠そうともしない。

 そして純純が思うに、ルブマもきっと――

 くびちは困っていた。

 助態のことは好きだけど、もふともの気持ちにも気づいてしまい、今の状況ではイマイチ積極的になれないからだ。

 それに加えて純純が奥手すぎるわ、ルブマは自分の気持ちに最近蓋をしているわで正直面白みがなかった。

 本来恋愛なんて早い者勝ちの惚れさせた者勝ちな部分がある。

 しかしくびちは正々堂々と戦いたい。

 その上で他のライバルを負かしたいのだ。

 それにきっと助態の気持ちは――

 もふともは困っていた。

 ヌルヌルと再会してからというもの、今までの自分のキャラを通せていない。

 それに、ヌルヌルを忘れるために女好きになったはずだった。

 でも今は最愛のヌルヌルが傍にいる。

 それも元いた世界には帰れないと言われたのに付いて来てくれている。

 それでも自分の本当の気持ちは――

 ルブマは困っていた。

 先ほどのぱいおの発現で助態の股間のことが頭から離れなくなっていたのだ。

 自分が酒に弱いことも自覚しており、酒を飲んだ時に勢いに任せて助態に告白まがいのことまでしてしまい、挙句助態の股間を触っていた。

 えっちぃことは嫌いなはずなのに。

 今でも助態の股間の感触を覚えている。

 それに最近ではえっちぃことを考えると――

 ぱいおは困っていた。

 さっきからずっとおしっこを我慢しているからだ。

 しかし死の世界に来てからというもの、一人でする時間がほぼなかったために、ぱいおは物凄く溜まっていた。

 そしてぱいおが溜まっているということは、性欲モンスターである助態も溜まっているということ。

 助態に襲われずにおしっこができるのか――

 ティーパンは困っていた。

 歩けど歩けど家らしい家が見つからないからだ。

 それに魔界特有の空気が、ティーパンの魔力を徐々に奪っていることに気が付く。

 何もしていないのに魔力が減っているのだ。

 このままでは戦闘になった時に強力なモンスターは呼び出せない。

 ちあに頼るしかなくなるが、夜中になったら――

 ちあは困っていた。

 物凄く眠いのに助態がおんぶしてくれないから寝れないでいた。

 いつもならすぐに気がつくのに、なぜか今は全く気が付いてくれない。

 それも目の前を歩く鬼侍女三姉妹を凝視しているように見える。

 もしかしたら、純純やルブマよりも鬼侍女三姉妹がライバルになるのかも――

 アンアンは困っていた。

 魔界に来てからというもの、助態の性欲を吸う頻度が極端に増えていたからだ。

 それも異常なまでの高ぶりをするため、常に気を張っていないといけなくなる。

 これならぱいおが性欲モンスターと称するのも頷けるし、ティーパンが性属性だと言ったのも理解できる。

 そしてアンアンは何となく気が付いていた。

 助態が性の対象として見ているのが鬼侍女三姉妹であることを。

 かつてぷーれいがモンスターに襲われていた現場に何度か遭遇したが、今回はその逆が起こるかもしれない――

 助態、純純、くびち、もふとも、ルブマ、ぱいお、ティーパン、ちあ、アンアンが同時にため息をつく。

 鬼侍女三姉妹とヌルヌルが立ち止まって振り返る。

「小休止にしよう」

 誰の言葉だったのか。

 何もないところで一夜を明かすことにした。
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