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成瀬春 の独白
しおりを挟むなんかちょっと木の上で寝るのに憧れてやってみたはいいものの、グラグラするし痛いしたまったもんじゃない。挙句の果てにはバランスを崩して落ちるし。
それでもいいことはあった。
とても可愛い子に出会えたからだ。
髪をひとまとめにしたその子はクリっとした目をさらに丸めて俺を凝視して、
ピンク色の綺麗な形の唇を動かして
「あの、大丈夫?」
なんて声かけてくれて。この天使は必ず俺の物にして見せる・・・!ってやる気になったけどその子、ビックリすることに男で。信じられなかった。
一晩中考えて俺・・・男でもいい!なんて馬鹿な結論出して昼休みにあの場所に行くと先輩がいて、すごい嬉しかった。
一生懸命手を伸ばして俺の髪を触る先輩。ふわりと花が咲くように笑う先輩。先輩の全ての行動が俺のどストライクで、やっぱり男だって信じられなかった。
俺にもたれかかって先輩が寝た時はミルクの匂いがふわって香って、わぁああいい匂い!って興奮して髪を触ってるのに完全無防備で。我慢するの、大変だった。その後の背中やら腰の痛みやらは自分への戒めだと思って受け入れた 。
あの小さな口が春くん、春くんて動く度にどんなに抱きつきたくなるのを我慢したことか。
一緒に帰ろうとしていじめられてるのを見て、相手をぶっ殺そうと思ったけど先輩のちょっと不安げな顔を見て殴るだけでやめた。
俺がそんな中途半端なことしたから、先輩が傷つけられることになった。
2日も昼休みに中庭に先輩がこなかったから、俺完全嫌われた・・・ってショックで、いっときそこから動けなくて、帰ろ、って歩いてたらあの男の付き添い的なヤツが愚痴ってるのを聞いた。
「あいつら、ホモかよ!きめぇんだけど!」
なんだか嫌な予感がして、胸ぐら掴んで聞き出したら、俺を守るために先輩がトイレに連れ込まれたって、そこで先輩は相手してるって。
ただでさえ可愛くて女の子に間違えられそうなのにあんな男とふたりきりでトイレになんかいたらそりゃもう襲うだろ、って走って学校のトイレ全部まわった。
2年がよく使うトイレに入ったらムワッてイカ臭い臭いが鼻について、すっげぇ後悔した。
そんで、先輩に会って土下座しようって、謝ろうって思ってたのに先輩学校来なくて。
風邪だって聞いたから御見舞行ったら先輩、すごい色っぽいし。痩せたように見えたし。
この先輩をあいつが抱いたんだって思ったらムカついて、キスした。やらかい先輩の唇に夢中になってると、違うって。ヤッてないし俺が初めてだって感じで。なんだよ先輩それ可愛いかよ!って感じで。
キスしてたら先輩勃ってるし。俺も充分勃ってたけど、それにも気づかないほど慌ててそれが可愛くて。
俺が扱くと、ふにゃあって力抜けて俺にしがみついて、すぐイッて、なんなのこの人、俺じゃなかったら絶対犯されてた。
手についた先輩の精子もなんだかすごい可愛いもののように見えて、全然気持ち悪くなかった。
気がついたら告白してた。ポカンとした顔で俺の言ってる意味がわからないって感じで。なんか急に恥ずかしくなって、持ってたコンビニの袋渡して逃げてきた。
まぁとりあえず今何をするべきかって言うと・・・あいつらマジ殺す。
時間を確認すると17時くらい。この時間ならあいつらまだ学校いんだろ。
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