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第24話 念願の
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「どうですかヨリ! 似合いますか? 」
「あーあー、似合う似合う」
背中の痣も消えてすっかり元気を取り戻したシエルは、買ったばかりのワンピースを着て嬉しそうにくるくる回っている。
俺は荷物持ちとしてシエルに駆り出されていた。
「後は普段着で洗いやすいような服で良いか……」
「あ、ヨリ! これ! 」
ご機嫌なシエルが指をさしたのはアクセサリーを売っている露店だった。
大きな宝石が嵌め込まれた銀の腕輪や、結晶を加工した首飾りなど、色々なものが売っている。
そして何より、どれもこれも良いお値段だ。
「子どもにアクセサリーなんて早いんじゃねえか」
「違いますよ! こっちです」
シエルがぷりぷり怒りながら手に取ったのは小さなイヤリングだった。
小振りな結晶がついているだけのシンプルなデザインだ。そして商品名には「比翼のイヤリング」と書かれていた。
「何だこれ? 」
「それは心の通じ合った男女が一つずつ身に付けるマジックアイテムさ」
横から店員らしきおじいさんが顔を覗かせた。
そして俺たち二人を食い入るように見つめると、にたりと意味深な笑みを浮かべる。
「何だいお二人さん、随分変わった組み合わせだねえ。こりゃ男女の仲じゃあなさそうだな」
「当たり前だ! 」
断じて俺はロリコンなどではない!
これだけは命を懸けて誓おう!!
俺は、年下の女の子を手込めにして喜ぶような趣味はないと!
「なぁに別に心を通じ合わせるのは恋人だけじゃないさ。そのアイテムは片方がピンチになったときに居場所を教えてくれる、そんな魔法がかけられているんだよ」
「へえ……」
確かにそれは便利そうだな。
魔法が使えない俺にとって、シエルとはぐれたときに探すのはかなり骨が折れる。
なにせスマホなんてものはないので連絡を取り合うことが出来ないのだ。
「よし、買おう」
言わばGPS機能付きのキッズケータイみたいなものだ。うん。そうそう、別に艶っぽい意味はない。
「毎度、5万ゴールドね」
「はいはい」
5万ゴールドか……。高いな。でもアクセサリーってのはこのぐらいはするのだろう。
おじいさんからイヤリングを受け取った俺は片方をシエルに投げ渡す。
「ほらよ、シエル」
「ありがとう」
シエルは嬉しそうに目を細めると、自分の右の耳たぶにイヤリングを装着した。
「ヨリは左に着けて下さいね! 」
「ええ!? 俺も着けるの!? 」
アクセサリーなんて着けたことない俺は気恥ずかしさで死にそうだ。これ、肌身離さず持ってれば良いんじゃないの……? 駄目……?
しかしシエルはプンと口を尖らせていて、許してはくれそうにない。
「当たり前です」
「分かったよ……」
シエルの剣幕に負けて渋々イヤリングを着けてみる俺。うわ、いてえ!! 何だか耳たぶに違和感を感じる。
お洒落な人ってのは毎日こんな拷問みたいなことをしていたのか……そう考えるとああいう人たちって凄いんだな。
「ほら、着けたぞ」
俺は左耳をシエルに見せる。
すると、シエルはぱぁと太陽のような笑顔を見せた。
「おそろいですね! 」
「……そうだな」
アラサーにもなる男が何やってるんだろうか。だがまあ悪い気はしない。
「じゃあ服も買えたしそろそろ帰るか」
「うん」
そのときシエルが何かを見つけたかのようにはっと振り返った。
「シエル? 」
「誰かがこっちを見てます、多分一人かと」
「え? 誰だ」
まさかこの前の荒くれものだったら……。いや奴等に一人で来る勇気はないか。
「追い返しますか? 」
「いや良い。ほっておこう。」
「分かりました」
こうして俺たちは後ろを気にしつつも、帰路に着いたのである。
俺たちを尾けるなんて一体誰だ? 正直な話、俺には思い当たる節がないのだった。
「あーあー、似合う似合う」
背中の痣も消えてすっかり元気を取り戻したシエルは、買ったばかりのワンピースを着て嬉しそうにくるくる回っている。
俺は荷物持ちとしてシエルに駆り出されていた。
「後は普段着で洗いやすいような服で良いか……」
「あ、ヨリ! これ! 」
ご機嫌なシエルが指をさしたのはアクセサリーを売っている露店だった。
大きな宝石が嵌め込まれた銀の腕輪や、結晶を加工した首飾りなど、色々なものが売っている。
そして何より、どれもこれも良いお値段だ。
「子どもにアクセサリーなんて早いんじゃねえか」
「違いますよ! こっちです」
シエルがぷりぷり怒りながら手に取ったのは小さなイヤリングだった。
小振りな結晶がついているだけのシンプルなデザインだ。そして商品名には「比翼のイヤリング」と書かれていた。
「何だこれ? 」
「それは心の通じ合った男女が一つずつ身に付けるマジックアイテムさ」
横から店員らしきおじいさんが顔を覗かせた。
そして俺たち二人を食い入るように見つめると、にたりと意味深な笑みを浮かべる。
「何だいお二人さん、随分変わった組み合わせだねえ。こりゃ男女の仲じゃあなさそうだな」
「当たり前だ! 」
断じて俺はロリコンなどではない!
これだけは命を懸けて誓おう!!
俺は、年下の女の子を手込めにして喜ぶような趣味はないと!
「なぁに別に心を通じ合わせるのは恋人だけじゃないさ。そのアイテムは片方がピンチになったときに居場所を教えてくれる、そんな魔法がかけられているんだよ」
「へえ……」
確かにそれは便利そうだな。
魔法が使えない俺にとって、シエルとはぐれたときに探すのはかなり骨が折れる。
なにせスマホなんてものはないので連絡を取り合うことが出来ないのだ。
「よし、買おう」
言わばGPS機能付きのキッズケータイみたいなものだ。うん。そうそう、別に艶っぽい意味はない。
「毎度、5万ゴールドね」
「はいはい」
5万ゴールドか……。高いな。でもアクセサリーってのはこのぐらいはするのだろう。
おじいさんからイヤリングを受け取った俺は片方をシエルに投げ渡す。
「ほらよ、シエル」
「ありがとう」
シエルは嬉しそうに目を細めると、自分の右の耳たぶにイヤリングを装着した。
「ヨリは左に着けて下さいね! 」
「ええ!? 俺も着けるの!? 」
アクセサリーなんて着けたことない俺は気恥ずかしさで死にそうだ。これ、肌身離さず持ってれば良いんじゃないの……? 駄目……?
しかしシエルはプンと口を尖らせていて、許してはくれそうにない。
「当たり前です」
「分かったよ……」
シエルの剣幕に負けて渋々イヤリングを着けてみる俺。うわ、いてえ!! 何だか耳たぶに違和感を感じる。
お洒落な人ってのは毎日こんな拷問みたいなことをしていたのか……そう考えるとああいう人たちって凄いんだな。
「ほら、着けたぞ」
俺は左耳をシエルに見せる。
すると、シエルはぱぁと太陽のような笑顔を見せた。
「おそろいですね! 」
「……そうだな」
アラサーにもなる男が何やってるんだろうか。だがまあ悪い気はしない。
「じゃあ服も買えたしそろそろ帰るか」
「うん」
そのときシエルが何かを見つけたかのようにはっと振り返った。
「シエル? 」
「誰かがこっちを見てます、多分一人かと」
「え? 誰だ」
まさかこの前の荒くれものだったら……。いや奴等に一人で来る勇気はないか。
「追い返しますか? 」
「いや良い。ほっておこう。」
「分かりました」
こうして俺たちは後ろを気にしつつも、帰路に着いたのである。
俺たちを尾けるなんて一体誰だ? 正直な話、俺には思い当たる節がないのだった。
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