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第17話 招かざる客
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エリーちゃんたちは次の日には家に戻っていった。もう自分の足で歩けるぐらいには回復していて、心配はなさそうだ。
最後までお母さんは私たちにペコペコと謝り倒していた。こっちが思わず恐縮してしまうぐらいだ。
「いなくなってしまうと寂しいものですね」
また大きな屋敷で二人暮らし。
アステルは基本無口だし、少し寂しいな。
「え、ああ、そう、だね」
あれ? なんかコミュ障に拍車がかかってない?
「どうしました? もしかして病気がうつったのでは……」
そうしてアステルの額に手を当てると、彼はわあ! と声をあげて飛び退いた。
「熱はなさそうだけど、顔が赤いですね……」
「何でもないって! 」
「本当に? 」
本当だから! と言い放つとアステルはいそいそと薬の研究をすると言い残して部屋に籠ってしまった。
「変なアステル……」
よく分からないけど、やりたいことが見つかったのなら良いことだ。後でおやつでも持っていってあげよう。
そう考えた私は、キッチンに向かったのだった。
◇◇◇
それにしても、奴隷生活も慣れたな~と思う。
まあごく普通の奴隷と比べれば私は恵まれている。
行動に制限はかけられているけど、暴力を受けたり食事を抜かれたり、劣悪な環境で働かされているわけではない。
ただ重たい首輪が邪魔で仕方がない。
「よーし、プリンでも作りますか」
卵を割って牛乳を加えて……前世の兄弟たちが好きだったスイーツを作り始める。
そういえば私はアステルの運命を変えることが出来ているだろうか?
後二年近くあるとはいえ、不安ではある。
「ふーん、この娘が奴隷ちゃんか」
「なにアステル様、まだ……」
ん? 聞き慣れない声だな?
弾かれたように振り替える。そしてそこにいたのは、中性的で端正な顔立ちをしたエルフの青年。漆黒の髪が艶やかだ。
「誰!? 」
絶対戸締まりはしたはず。一体どこから?
まずい、もしアステルの命を狙う暗殺者とかだったら……。
「そう怖い顔しないでよ、僕は変な人じゃないよ」
「何が目的? 」
そうだなぁ……と青年はにやりと笑う。
どうしよう、ゲームではこんなキャラクターいなかったはず。
でもここまでの美形が攻略対象じゃないなんてことあるのだろうか。
すると青年は私を壁に押し付けると、いわゆる壁ドンとやらを繰り出した。
「美しい君にご挨拶をしにきた、かな」
前世でもされたことのない壁ドン、まさか見知らぬエルフの青年にされるとは……。
「それは光栄ね。でも私は変質者にときめくような変態じゃないの」
すると青年は一瞬豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしたが、すぐにクスクスと笑い始めた。
「いや、君面白いね。ふふふ、まさか僕の美貌に惑わされない女がいるとはね」
「はぁ……? 」
何の話をしてるんだろう、この青年は……?
すると、不意に後ろから声がした。
「あ! 」
まずい、この不審者をアステルと会わせるわけには……。
アステル、逃げて! と叫ぼうとしたが、彼がそれより先にこう言った。
「叔父さん、どうしてここに!? 」
最後までお母さんは私たちにペコペコと謝り倒していた。こっちが思わず恐縮してしまうぐらいだ。
「いなくなってしまうと寂しいものですね」
また大きな屋敷で二人暮らし。
アステルは基本無口だし、少し寂しいな。
「え、ああ、そう、だね」
あれ? なんかコミュ障に拍車がかかってない?
「どうしました? もしかして病気がうつったのでは……」
そうしてアステルの額に手を当てると、彼はわあ! と声をあげて飛び退いた。
「熱はなさそうだけど、顔が赤いですね……」
「何でもないって! 」
「本当に? 」
本当だから! と言い放つとアステルはいそいそと薬の研究をすると言い残して部屋に籠ってしまった。
「変なアステル……」
よく分からないけど、やりたいことが見つかったのなら良いことだ。後でおやつでも持っていってあげよう。
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それにしても、奴隷生活も慣れたな~と思う。
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行動に制限はかけられているけど、暴力を受けたり食事を抜かれたり、劣悪な環境で働かされているわけではない。
ただ重たい首輪が邪魔で仕方がない。
「よーし、プリンでも作りますか」
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そういえば私はアステルの運命を変えることが出来ているだろうか?
後二年近くあるとはいえ、不安ではある。
「ふーん、この娘が奴隷ちゃんか」
「なにアステル様、まだ……」
ん? 聞き慣れない声だな?
弾かれたように振り替える。そしてそこにいたのは、中性的で端正な顔立ちをしたエルフの青年。漆黒の髪が艶やかだ。
「誰!? 」
絶対戸締まりはしたはず。一体どこから?
まずい、もしアステルの命を狙う暗殺者とかだったら……。
「そう怖い顔しないでよ、僕は変な人じゃないよ」
「何が目的? 」
そうだなぁ……と青年はにやりと笑う。
どうしよう、ゲームではこんなキャラクターいなかったはず。
でもここまでの美形が攻略対象じゃないなんてことあるのだろうか。
すると青年は私を壁に押し付けると、いわゆる壁ドンとやらを繰り出した。
「美しい君にご挨拶をしにきた、かな」
前世でもされたことのない壁ドン、まさか見知らぬエルフの青年にされるとは……。
「それは光栄ね。でも私は変質者にときめくような変態じゃないの」
すると青年は一瞬豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしたが、すぐにクスクスと笑い始めた。
「いや、君面白いね。ふふふ、まさか僕の美貌に惑わされない女がいるとはね」
「はぁ……? 」
何の話をしてるんだろう、この青年は……?
すると、不意に後ろから声がした。
「あ! 」
まずい、この不審者をアステルと会わせるわけには……。
アステル、逃げて! と叫ぼうとしたが、彼がそれより先にこう言った。
「叔父さん、どうしてここに!? 」
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