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パーティーも近い3

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 ――一方で、違う意味で死にそうな状態になっている人が1名いた。

 ブルーベリー色の髪と同じ顔色をし、黄金色の瞳に輝きはなく死者の色を纏っていた。

【聖女】の生まれ変わりであるミルティー・ラビラントは、2日後に開催される王家主催のパーティーで第2王子レーヴとの婚約が発表される運びとなっている。

 長年平民として暮らしていたミルティーは【聖女】の生まれ変わりという理由で、王家の忠臣と名高いラビラント伯爵家の養女として迎えられた。

 優しい義両親や義兄や義姉に恵まれ、クロレンス王立学院入学までやってこられたたのはもう1つ理由がある。


「ヴェルデ様……」


 義父の友人であるラグーン侯爵の息子。

 歳が近いからと何度かラグーン侯爵が伯爵家を訪れる際連れて来てはミルティーの話し相手にしてくれた。

 生まれからずっと貴族として暮らしていたヴェルデと気が合うか不安で一杯だったミルティーも、誰に対しても物腰穏やかに接するヴェルデとはすぐに打ち解けた。

 クロレンス王立学院に入学後はレーヴを紹介された。元々、彼自身も【聖女】の生まれ変わりには目を掛けろと国王から言い付けられていたみたいで。

 恐ろしいまでに整った顔立ちは冷徹だが目が離せない魅力があり、王族にしか受け継がれない特殊な瞳、青い宝石眼もまた凍える程の冷たさがあった。

 レーヴには婚約者がいるとヴェルデは教えてくれた。

 あの氷のようなレーヴの婚約者を務められる女性はミルティーよりも数十倍も魅力ある人に違いないと、まだ見ぬレーヴの婚約者に憧れを抱いた。

 ……その婚約者シェリが実はレーヴに話もしたくないほど嫌われているとは、夢を抱いていたミルティーには知る由もなかった。




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