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後のお楽しみ
微笑みながら圧倒的威圧感を放つ王太子殿下の内心は読めないが、ある程度の予想はついた。そして、イースター伯爵家の方々に心の中で手を合わせた。
席から離れた王太子殿下は正座するガルロ殿の肩に手を置いた。普通に置いてるように見えるが凝視すると指が制服に食い込んでいた。
「リグレットの出鱈目に真面目になって付き合ってくれる生徒がいておれは嬉しいよ」
「で、出鱈目?」
「さあ、もう戻っていいよ。後は上級生に任せなさい」
「出鱈目ってどういう」
「聞こえなかったかな? 戻っていいよと言ったんだ」
「は、はい」
顔を覗き込まれ、吃りながら返事をしたガルロ殿は痺れている筈の足ですぐさま生徒会室を出て行った。絡んできた私に最後何もないまま。余程王太子殿下が怖かったのだろう。
「やれやれ。イースター伯爵夫人も大変だな。あそこは彼と弟と妹がいたな。名前はジルとリーリエだったかな……」
「合ってる」
「ありがとうリアン。イースター伯爵家に恩を売るのは悪くなさそうだ。アルカンタル伯爵家の重要性を分かっていない跡取りでは、イースター家の今後も危うくなる。フィオーレ嬢、家に帰ったら伯爵夫人にそれとなくイースター伯爵令息に絡まれた件を話しておいてくれ」
「怒るでしょうね……」
先程名前の出たジル殿とリーリエ嬢はイースター伯爵夫人に似て常識のある方達だ。問題なのはガルロ殿。恐らく、容姿が自分に似ているからとトロントおじ様が甘やかした結果。偶にある親族会で同席するが問題行動しか目に映らない。
トロントおじ様に感化されているので顔を合わせる度に絡んで来てはいたが、今回は王女殿下を泣かせた女を成敗する大義名分を掲げていたから強気な態度でいられたのだ。
「彼は授業を遅れた理由をおれに連れ込まれたから、と言うだろうな。リアンとフィオーレ嬢はそれでいいとして、彼に関しては出鱈目もいいとこだと教師に後で話をしておこう」
「それでは王太子殿下の名を騙ったとされるのでは……」
「リグレットの出鱈目に付き合わされた君への罪滅ぼしだ。あと、そうなるとどうせ君のせいにされる。馬鹿の行動は読みやすくて助かる。リアン、カンデラリア公爵家で開かれる夜会までフィオーレ嬢についてやってくれ」
え!?
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オーリー様に今度会いに行ったら、隣国の神官様になれる話がどうなるか訊ねよう。
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