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婚約者の浮気相手が自分のことを聖女だと言い張っていますが、それ悪霊ですよ。
しおりを挟む「 ゴードン様!見えます、見えますわ。私にも精霊が見えるようになりました。一生懸命に努力したかいがありました。」
魔法学院の春のパーティの席で一人の令嬢が大声で叫んだ。
名前を呼ばれたゴードン王子は満面の笑みで生き生きとそれに反応した。
「 それは素晴らしい!良くやった、良くやったなカミーユ!これで僕達は正式に婚約者になれるぞ。精霊が見えるのならば立派な聖女だからね。良かった、良かった。という事は今の婚約を破棄しないといけないな。」
長いセリフをまるで練習して来たかのようにゴードン王子は言った。
周りの人達は騒然となった。
先程までの優しい笑みを引っ込めて、私の方をにらみ付けながらゴードン王子は続けた。
「 カトレア、お前との婚約は今日を限りに破棄させてもらうぞ。お前はクビだ。さっさと出て行け。」
顔を真っ赤にして目をひん剥きツバを飛ばしながらゴードン王子は叫んだ。
いつもの美しい王子の姿では無い。
「 私は聖女です。私が居なくなったら国が大変な事になるのでは?」
「 うるさい、うるさい、うるさいー。だから、さっきから言ってるだろう、カミーユが聖女になるから大丈夫だ。お前は自分の心配をした方がいいんじゃないか?」
幼い頃から聖女として、この国を守って来た。自分の事をする前に国の為、人のために一生懸命働いて来た。そんな私にこの仕打ちをするとは。
それにカミーユがまとっているのは、まがまがしい黒いオーラである。厚いメイクで隠してるつもりでも、目の下にはクマがある。私の周りにいつも居てくれるご先祖様達や守護霊様達や天使様なども見当たらない。
この国の聖女の名にかけて彼女に精霊など見えていない。
だって彼女の近くに精霊などいないもの。
精霊は人を選ぶから。
邪悪な心を持つ人の近くになど精霊が行くはずが無い。
「 あのゴードン様、カミーユに見えているのは精霊ではなく、あく」
「 うるさい、いいかげんに黙れ。お前、今すぐ出て行かないなら牢屋にぶち込んでやるぞ!」
私の言葉はゴードン王子には届かない。何を言っても無駄だった。
私はあきらめて城を出た。
精霊達にお願いして、全ての事を国民の前に映してもらった。
私が歩くと後ろには国民の列が出来た。
国には魔獣が侵入した。魔獣は暴れて山は噴火し、水はニガヨモギの味になり、地面は燃えた。
この世の地獄とはこの事だと思った。
それぞれが行きたいところまで送り届けた。
歩いて行けない人達はドラゴンに乗せてあげた。
私は行くところの無い人達と一緒に隣国で暮らしていた。
世界中から聖女のオファーか殺到して、どこに行こうか考えています。
私が復讐をしたと噂を流してる人がいるみたいですけど、そんな事はしてません。
復讐なんてする暇は無いんです。
全ては神さまの言う通りですから。
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